あなたを思い出す この店に来るたび坂を上って きょうもひとり来てしまった山手のドルフィンは 静かなレストラン晴れた午後には 遠く三浦岬も見える ソーダ水の中を 貨物船がとおる小さなアワも恋のように消えていった あの時目の前で 思い切り泣けたら今頃二人 ここで海を見ていたはず窓にほほをよせて カモメを追いかけるそんなあなたが 今も見える テーブルごしに 紙ナプキンには インクがにじむから忘れないでって や
ふたりを 夕やみがつつむ この窓辺にあしたも すばらしいしあわせが くるだろう君の ひとみは星と かがやき恋する この胸は炎と 燃えている大空 そめてゆく夕陽 いろあせてもふたりの心は 変らないいつまでも 「しあわせだなあ私はあなたといる時が一番しあわせなのよ死ぬまで私を離さないでね いいでしょう」 君は そよかぜに髪を 梳かせてやさしく この僕のしとねに しておくれ今宵も 日が昏れて時は 去りゆくと
君を見つけた この渚に一人たたずみ 思い出す小麦色した 可愛いほほ忘れはしない いつまでも水面走る 白い船長い黒髪 風になびかせ波に向って 叫んでみてももう帰らない あの夏の日 長いまつげの 大きな瞳が僕を見つめて うるんでたこのまま二人で 空の果てまで飛んで行きたい 夜だった波に向って 叫んでみてももう帰らない あの夏の日あの夏の日 あの夏の日
湘南ひき潮 砂の中のサンダル賑わった海の家を秋風が消して行く君は水着をバスケットにしまって灼けた肌袖にかくし街へ行くバスに乗る 8月の熱い砂が冷えて行く秋に色の褪せた愛を抱いて君が振り向く手紙を書くわと頬をかたく凍らせ一夏の想い出手に都会の少女になる 淋しさを走る風と翳り行く陽射し砂に残る靴の跡に君が浮かぶよ
彼の車に乗って真夏の夜を 走りつづけた彼の車に乗ってさいはての町 私は着いた悲しい出来事が 起こらないように祈りの気持をこめて 見つめあう二人を朝の冷たい海は 鏡のようにうつしていた朝の冷たい海は 恋の終りを知っていた 彼の両手をとってやさしい言葉 さがしつづけた彼の両手をとって冷たいほほに くちづけうけた悲しい出来事が 起こらないように祈りの気持ちをこめて 見つめあう二人は白いかもめのように 体を