十七、八の頃…荒れに荒れて毎日ケンカに明け暮れた女手一つで育ててくれた母親に心配ばかりかけていたそんな自分を見られるのが恥ずかしくて大好きだった劇団にも顔を出さなくなっていった… 「ろくでもない知り合いのツテで、ヤクザの下っ端みたいな仕事を始めた俺は、仕事を見つけたと母親にウソをついた。せめてもの親孝行のつもりで毎月家に金を入れたが、汚い仕事をしてる後ろめたさも、ずっと感じてたままだった。銀泉会の会
「マイポートレイト 古市左京 もうずいぶん長いこと、夢から目を背けて生きてきた。母親は女手一つで俺を育ててくれた。貧しくて、部活も遊びも、金のかかることは何一つできなかった。毎日寄り道もせずまっすぐ学校から帰る。母親は遅くまで働きに出ていて、誰もいない家に帰るのが嫌で仕方なかった。 ある日、学校からの帰り道に、見たことのない建物ができていた。中を覗くと、大人達が楽しそうに芝居の稽古に励んでいた。オレと