嗚呼、今予報外れの雨に打たれて強がり笑った傍からね、滲んだ貴方の姿 きっと欲を見せた 馬鹿な私に向けられた何かの罰なんでしょう もう、巻き戻せない ごめんね、降り出した雨の中涙が隠れて都合が良かった笑った振りして終わりたかった貴方に最後見せる私 貴方の上り終列車は定刻通りベルを鳴らす 別れ際に貰った 安いビニールの傘は使えずに捨てられずに 時間を刻むの 次第に雨は強さを増した最後に貴方に知って欲しかった笑っ
あゝ言葉の隙間埋める様に古い自販機で二つソーダを買って誰もいないホームに二人きりできるだけ普通にしていたかったけど “指切り、いつかこの場所で きっとまた会える”って“その日も変わらない貴方でいて”答えは言えぬままこの手握り返した泪声悟られるのが怖かったから あゝ気付けば西の空は燃えて並ぶ二つの影が細く伸びた遠くから響く汽笛の音若すぎたこの恋の終わり告げる さよなら、僕は狡いから 思ってもない癖に背中押
覆われる途中の景色に彼を見た様な気がして瞼を閉じる薄汚い壁には絡み合った二つの影が踊って真夜中 彼も彼も私じゃなくて 似た人を見て悟る私の頭が嫌い、誰か早く空にして 愛されたいの、でもあまり慣れないから少し怖いだけ差し出された手さえ掴み方も解らずそうしてまた一人 ベッドに投げ捨てた着信に気付かぬ様な振りをして耳を塞ぐの薄明りも消して、それでも視界奪えないと気付いて明け方 彼も彼も彼ではなくて 似てもいなく
一夜限り とうに気付きながら 夜毎委ねる買われる性 其れを憎めど 欲に溺れ貴方もそう 彼らと同じ様に 雑に為たなら此程まで 狂おしい想い 知らぬままに こんな私を 昨夜貴方は女として扱いました恋を知らぬこの左胸酷く高鳴るのです 其れは宵花火 虚ろかな、刹那の夢浮かべども まだ遠く 消えて行くの宵花火 残り香は 今も此処に胸を締め付ける 夏の夜はやけに人恋しくなるから嫌いで冬は温もり求めたくなる だから嫌
二人出会いは突然に 運命に気付いたよ1つ先の駅で降りる 思ったよりも離れていない ほら君の誕生日も血液型だって分かってるさ、黙ってても いつも近くで見ているから 例え周りが止める恋でも どんな時だって目を閉じれば君がいるから一人の夜でも強くいられるよ笑った顔も流す涙も色んな君をずっとすぐ傍で集めていたいよ 夜中電話で話していた“大事な人ができた”もうちょっと隠していたい 秘密を今は楽しんでたい 君が少しも望
泣きたい筈の頭と何故か泣けない弱い心隣であなた幸せそうに天井見つめていた 呼び掛けてみれば今すぐ答える様な気がして静けさにその名前は虚しく響いた いつまでも側にいると言ったあなたの嘘は今でも儚げに春風に抱かれ窓辺咲いているの この耳を澄ませばあなたの鼓動が聞こえそうで都合良くない事にはすぐ塞いだ癖にね 時計の針を戻せたならと名前失くしたあなたの手を握る冷えた指先はすり抜け落ちて行く さよならの言葉も告げぬま
ようやく君を捕まえたのさ この部屋に恥じらうならばカーテンはまだ 閉めておこう 下らない一日を終えて家に帰れば、ねえ四畳半 アパートに咲いた花の様 誰よりも愛しい君よ僕をもっと呼んでよねえ他の誰にも触らせないさずっと一緒でしょう? 何よりも大事な君だから 逃げぬ様首輪と手錠と赤い糸で 繋ぐのさ 椅子に縛り付けられ他の誰かの名を呼ぶその背中鞭を振るっては甘やかす 誰よりも愛しい君よ僕にもっと服従せよ他の全ては
ねぇ、きっと僕らは忘れるだろう昨日までは大事だった物もだからせめて見えなくなるまで遠くから手を振っていて あぁ、冷たい風が肌を刺す夕暮れに吐いた溜息は白く濁って行く街の灯りは少し遠くに見えてゆっくりと走り出す 不意に頭の中 伝えそびれた言葉達が浮かんでは消えるついさっき迄は隠れていたのに ねぇ、きっと僕らは忘れるだろう昨日までは大事だった物もだからせめて見えなくなるまで遠くから手を振っていて いつか涙溜め
夜更けはあまりにも静かでただ枕元には刻む秒針と慣れた君の声だけが聞こえた さよならが受話器越しで良かった会ったなら縋ってしまうから ある日君が眠れぬ夜ふと思い出せば良いそして悔やめば良い 最後に抱き合ったあの夜まだ少しだけでも君は愛しさを感じていた?聞くこともできずに 下らない話をしたのはこのボタン押せば君が過去になるから きっと君はその誰かとやがてこの終わりを始まりと呼ぶのでしょう
今までいくつの夢を描いては捨て僕らは大人になったのだろう小さなプライドが邪魔をして素直になれない夜もあったけれど 長く取った助走の分さ遠くまで跳べるよ 例え君がどこにいても背中を押してくれていること知っているよ、僕はいつも 冴えないこんな僕も君の前では誰より素敵でありたいんだよ一番似合う歌探して唄うよ暫く隣で聴いててよ 少しずつ時間を重ねその先へ行くんだ 例え明日叶うとしても君とじゃなきゃ意味がないんだよそ
昼下がりに発った鈍行を降りる頃にはもう海は夕の凪あなた追って女一人旅剱崎へ落ちる陽は瞼を焼いてわかっています、馬鹿な女だとそれでも慕った人だから… 草臥れた酒場で聞いたのさ上ったきりあなた帰りゃしませんと黒い海の向こうに浮かぶ東京の灯りに戻る場所もなく故郷へ帰らなければと最後に貰った優しさよ −汐風が濡れた頬撫でて始発の鈍行で去るのでしょう−
明け方の屋上は 風の音だけがして錆びたフェンスに手を掛け 見下ろせば眠る街 もういっそこの身を投げたかった居場所など何処を探せどある筈無いと判っていた あなたはきっと曇り空に差し込んだ一縷の光寄り添って眠りましょう永遠よりも長く 昼過ぎの踏切は 不協和音かき鳴らし吸殻潰す踵 擦り減った黒い靴 もういっそ向こうへ飛び出したかった誰一人頼れなかった唯あなた以外には 嗚呼 この場所からもっと遠くへ頼りない右手を取っ
何処かの小説捩った綺麗な愛の言葉より貴方の本能で汚して欲しい 熱を失っちゃえば今の二人など偽物じゃない 好み通り髪を黒く染め言った通りスカートは膝下で望み通り全部合わせるから貴方の隣で私を染め上げて ここで抱き締めてすぐに髪撫でて周りの目は気にしないでそうよ幸せでも不幸せでも受け容れるからこの手を離しちゃ嫌よ、覚悟は出来てるわ 愛とは何かと説いた小難しい哲学より貴方が居ればそれで良いの 他の誘いは断って貴方
曇りガラス越し 傘の咲いた街角駅前はいつかと同じ人の波 不覚にもそう、下手な嘘を見破り目を背けられぬ私に 告げたサヨナラ 雨降り、最初の帰り道には狭い傘に二人冷たく濡れた右肩が今となれば愛しくて また貴方を少し待ってみる 街灯は容赦無く一人の影照らして想い出の貴方と寄り添う事も許さない ねえ、まだ合鍵は返さないでもう少し夢を見させて 例え結末を知っていたとしても貴方を選んだでしょう不器用さに傷付く事も二度と無