喋るうまさより黙るうまさがこれからは大切だよ唄ってるもいいし聴いてるもいいしらしさが出ていればだよ鉛筆の重さに自分の哀しさをのせてやる夢を見たよ似合った青春だよ似合った青春だよ 辛い坂道風が吹いてたよ昨日と何度も出会ったよすれ違う人は平泳ぎのように脇目もふらず急いでたよ求めるものが近くにあるからあんなに慌てているんだろう似合った青春だよ似合った青春だよ 映画の場面によく出てくるような恋をしてみたいもの
歩道橋の上から愛が見える汗を拭き乍らセールスマン風の男が歩いてくかごの中で鳥は狂い乍ら死んだ枯れてうつむく赤いとうがらしの花歩道橋の上から愛が見える僕死ぬのは厭だ 僕死ぬのは厭だ僕歌はひとつの「かご」かもしれないな 自動車~弟、友春君への詩吠え面をビュービューかくようなスピードで空漠の中を若い自動車達が走って行ったその後を追うように文句を沢山用意して警察の自動車が走って行ったそんな事よりすべてを土に
善事と悪事は 誰決めるあなたの人生 誰決める生きてる感じが 欲しいから生きてる感じが 欲しいから夜が来る度 家を出て夜が来る度 家を出て俺は生首 さがしてる生気のしたたる生首をおい! 知らないかってさ 他人から盗んだ 魂なら必らず誰かに 盗まれる生きてる感じが 欲しいなら生きてる感じが 欲しいなら朝陽と一緒に 街を出てあなたの魂 さがしなさいどこにもあるはず ないけどな目の色変えてさがしてるおい! 
風にとび込まれるよりは風の中へととび込んでやりたい過去に追われるよりは未来を逃げ廻ってやりたい勇気をさしのべられるよりは沈黙の友情に感謝してやりたいくだり坂を走って行くよりはのぼり坂をゆっくり歩いてゆきたい時間に動かされるよりは時間を自分で生んでやりたい うすい望みが 希望で絶えた望みが 絶望で人の間が 人間だ時の間が 時間だ思う想いが 思想で空しい虚しいが 空虚で独りで裁くが 独裁だ沈んで黙るが 
故里の駅にあるざらざら乾いたのどかさが俺の刃物に泥を塗る殺されたくないなら殺せ殺したくないなら首括れ 優しさが街を焼けば卑しさそれに水かける俺の心臓は水びたし殺されたくないなら殺せ殺したくないなら首括れ 狂った若い歌手が死んだ猫を連れ込んでロックンロールをきかせてる殺されたくないなら殺せ殺したくないなら首括れ
ワイヤーでその首をきつくきつく締めあげりゃシワが沢山できるだろうな 鉞で足首をめちゃくちゃ殴ったらまっかな命がでてくるだろうな 機関銃をその顔に向けてズドンと撃ったなら眼玉はどっちへとんでゆくだろな 奈良の大仏を背負って海へもぐったらカツオやクジラは逃げだすだろな 農薬をトラックで一台食事がわりに食べてから何日目あの世だろうな 硫酸のお風呂に足からドボンと入れよ垢はたちまちおちるだろな 長ドスでその腹をズタズ
秋空は鈍色にしてその馬の瞳のひかり水かれて落つる百合花ああこころうつろなるかな 神もなくしるべもなくて窓近くおみなのゆきぬ白き空盲いてありて白き風冷たくありぬ 窓際に髪を洗えばその腕の優しくありぬ朝の日はこぼれてありぬ水の音したたりていぬ 町々はさやぎてありぬ子等の声もつれてありぬしかはあれこの魂はいかにとなるかうすらぎて空となるか
幾時代かがありまして茶色い戦争ありました幾時代かがありまして茶色い戦争ありました サーカス小屋は高い梁そこに一つのブランコだサーカス小屋は高い梁見えるともないブランコだ 頭さかさに手をたれて汚れ木綿の屋根のもとゆあーん ゆよーん ゆやゆよんゆあーん ゆよーん ゆやゆよん それの近くの白い灯が安いリボンと息を吐き観客様はみなイワシのんどが鳴りますかきがらと 野外は真っ闇くらのくら夜はこうこうふけまする落下傘
汚れちまった悲しみに今日も小雪の降りかかる汚れちまった悲しみに今日も風さえ吹きすぎる 汚れちまった悲しみはたとえば狐の革ごろも汚れちまった悲しみは小雪のかかってちぢこまる 汚れちまった悲しみはなにのぞむなくねがうなく汚れちまった悲しみは倦怠のうちに死を夢む 汚れちまった悲しみにいたいたしくも怖気づき汚れちまった悲しみになすところもなく日は暮れる
泣いておさまる 恋がありゃ5円玉ひとつと 一緒にね持ち歩くぞ 持ち歩くぞ 許してこだわる 親がいりゃ爪をけずって スープにして呑ませてあげるよ呑ませてあげるよ 悩んでかたづく 友が居りゃ縮んでこの身が 腐ってもおがむに行くぞ おがむに行くぞ 明るい夜 明るい夜に死んで生まれた 唄ひとつ 叫んで倒れる 敵が居りゃ喉笛破裂して 絶えるまでこらしてやるぞ こらしてやるぞ 流れてとける 夢がありゃ竹の林を 買い集め
可哀想なトドと可哀想な人間に唄います 北海道の空と海の蒼かき分けるように生きてゆく動物達役に立てば善だってさ役に立たなきゃ悪だってさ誰が断を下したんだよトドを殺すな トドを殺すな俺達みんなトドだぜおい撃つなよ おい撃つなよおいおい俺を撃つなよ 暇な主婦達は今日は何頭殺したかと注意深くテレビを噛ってた男は自分の身長より高く顔を上げない子供の顔はコンクリート色になった夢は夢のまた夢夢夢………トドを殺すな 
長い影が 無数にのびている風は眠ったように 今のどかだ誰もが兎になって 眼を閉じ性格の節々が 疼き出したぞ何が死だ! 生でもないくせに!気狂いになる時から生きるぞ!穴の中には 幾億の群れ群れにポトリと 彼が居た 理解ある老木が 2本も オオッ 倒れた失意が黒々と天までも昇る海には無言の光が降り野という野には一面桔梗待つものもなく 咲くことに咲く年月が頭上を歪んですぎた凍てついた 窓を放つと天を見上げ
流れてそして君ボロボロになるのだや君夢は はてなく宙舞い雲みたいに漠々とあるのだや 生きても 生きてもワルツ死んでも 死んでもワルツ出会いも 出会いもワルツ別れも 別れもワルツ 晒すのは恥しかないありのままあらん限り血肉とて いつかは皮膚を出て不明になるのだや生きても 生きてもワルツ死んでも 死んでもワルツ出会いも 出会いもワルツ別れも 別れもワルツ 切なさを生きて君前向きになるのだや君物語は らせんに
私の花はなんの花艶ややかなカトレアの花かな心の美しいスズランの花かな海の好きなハマナスの花かな 私の花はなんの花母の愛のようなバラの花かなちょっとすましたユリの花かな水遊び好きなスイレンの花かな 私の花はなんの花スマートなチューリップの花かないつもの明るいヒマワリの花かな山の好きなエーデルワイスの花かな 私の花はなんの花さわやかな朝顔の花かな可愛い小菊の花かな優しくつつむレイの花かな 私の花がありましたお
首が枯れ うなだれた会話足どり軽く いっちゃった屍向かい来る 闇の刃に悪魔のさしだす舌に何ひとつとて今武装に足る言葉などないのだ武装に足る言葉などないのだアーアアアーアーアアアアアーアーアアアーアアア 非情すらドクドクと血のよう血のようで 復讐のようで 鮮やか昨日なんか売りとばしたさ言葉だって 唾のように在るそらみたことか武装に足る言葉などないのだ武装に足る言葉などないのだ さえぎるものとて 恋人のよ
夜へ急ぐ人が居りゃその肩とめる人も居る黙って過ぎる人が居りゃ笑って見てる人も居る かんかん照りの昼は恐い正体あらわす夜も恐いもえる恋ほどもろい恋私の心の深い闇の中からおいで おいで おいでをする人 あんた誰 にぎやかな夜の街角でかなわぬ夢の別れいくつ勇気で終わる恋もありゃ臆病で始まる恋もある かんかん照りの昼は恐い正体あらわす夜も恐いもえる恋ほどもろい恋私の心の深い闇の中からおいで おいで おいでをする人
ビッショリ汚れた手拭いを腰にゆわえてトボトボと死人でもあるまいによ自分の家の前で立ち止まり覚悟を決めてドアを押す地獄でもあるまいによ生きてるって言ってみろ生きてるって言ってみろ生きてるって言ってみろ 淋しさ優しさ苦しさはこの世のせつないメロドラマ屠殺場でもあるまいによヒッピーフーテン乞食の子なげきの喜びいじくってよ廃人でもあるまいによ生きてるって言ってみろ生きてるって言ってみろ生きてるって言ってみろ