つぶやき – 南沙織

うす目あけて
ねむるあなたの まぶたの上に
口びるよせて ささやく言葉
聞こえるでしょうか

重なる手のひら
伝わるあなたの あたたかさ
想いをこめて 小さくためいき
やさしさがあふれそうです
陽だまりの中 見すごしたら
幻のようにかけぬけてしまいそう
のぼりきれない坂道で
立ち止まったのは 私ですね

ガラスを通る
光の束が 黒髪に散る
どうか私の 願いを聞いて
美しく見せたいのです
陽だまりの中 見すごしたら
幻のようにかけぬけてしまいそう
のぼりきれない坂道で
立ち止まったのは 私ですね

のぼりきれない坂道で
立ち止まったのは 私ですね