グラスの中のブルー・ノート – 南佳孝

古いレコードばかりかける
いつもの店で
風の噂に聞いた
おまえが街を出たって
どうかしてるぜ
俺らしくもない
たったバーボン2杯だけで
酔うなんて

もっとまじめな男(ひと)に
ほれりゃよかったなんて
腕の中でつぶやく
ジョーク おまえらしくて
ただ抱きしめていた
あぁ それがおまえの
そう 精一杯の強がりと
気付かずに

グラスの中のブルー・ノート
漂うおれたち
白と黒の鍵盤だけが
愛をなぞってく

あの日 テーブルの上
同じ鍵を残して
おまえ 強い女に
きっとなったんだろう
男が本気が
女を愛す時
あぁ そんなにかっこよくは
ないものさ

グラスの中のブルー・ノート
流れるおれたち
すり切れた針のノイズだけが
過去を埋めてく

古いレコードばかりかえる
いつもの店で
風の噂に聞いた
おまえが街を出たって
たぶん本気で
愛してたんだろう
そうバーボン2杯だけで
酔うなんて

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