花影の女 – 千葉一夫

桜色した 雨降る夜は
想い出させる 涙顔
この俺信じて 過去さえ捨てた
けなげな心に 答えてやれぬ
花影の 花影の 残り香ゆれる

声をかければ 他人の空似
胸のすき間に 風が刺す
はじらうその目に 寂しさかくし
だまって尽した 二年の月日
いとしさが いとしさが 込みあげてくる

咲いて儚い 散りゆく花も
季節めぐれば また合える
両手を広げて 待ってはみても
抱いてもやれない か細いおまえ
花影の 花影の 幸せ祈る