湯煙り草笛 宿あかり木曽路は日暮れの 山の中楓の林に 吹く風があなたの想い出 揺らします死ぬほど泣いて 別れても忘れることさえ 出来ない私奈良井 薮原 宿場町雲と二人で 旅をゆく 竪繁格子(たてしげごうし)の 町並の旅篭に淋しい 灯がにじむ石段のぼれば 赤々とうなじに紅葉が匂いますあなたといつか 来るはずの木曽路にもうすぐ
おんな一人で 旅する背中他人は悲しく 見るのでしょうか墨絵ぼかしに 暮れゆく空よここは松島 月の宿あなた次第よ 私の行く道はみちのく ほそ道 迷い旅 ねぶの花さえ 小雨に耐えて咲けば寄りそう 相手がいるわ風の音さえ こころを泣かすはるか象潟 雲の峰あなた次第よ 私の行く道は越後路 おんなの ひとり旅 旅の淋しさ 秋風しみるこころ細さに あなたを呼べばふたり出直す 明日がほしいみれん北陸 なごり雨あなた
吹雪簾(ふぶきすだれ)で 下北霞(しもきたかす)む風も哭いてる 砕けた恋に函館捨てて わたしを捨てて上り列車で 行ったひとあなた あなた呼べば虚しさ なおつのる唸(うな)る海鳴り 海峡津軽… はぐれ鴎よ おまえも一人待っているのか 帰らぬ人を函館山の 二人の誓い愛に生きると 決めたのにあなた あなたわたし死んでも いいですか心渦巻(こころうずま)く 海峡津軽… 函館捨てて 樽をたずね追って新潟 金沢へ
冬枯(ふゆが)れ海辺に りんと咲く気品ただよう 水仙花わたしも生きたい 凛として弱音をはかずに 背筋をのばし明るく唄う わたしでいたい ま白い花びら 中の黄(き)み放つ香りの 水仙花わたしもなりたい この花に寒さにさらして 花芽(はなめ)をつける一途な心 持ちつづけたい 白波(しらなみ)砕ける 丘の上夢をみてるの 水仙花わたしも望みは 失くさない打ちひしがれても 諦めないで笑顔でいます 叶える日まで
愛しているよと 云われたことが私の耳から はなれないひとりひとり ひとり淋しいアリラン海峡はるばるたずねて 来たけれどあなたはどこにも どこにもいない初恋だった まぼろしだったあ…つらい… 重ねる唇 ふれ合うことも出来ない運命の 恋だった風が風が 風が邪魔するアリラン海峡私の命が 終ってもあなたに逢えたら それだけでいい初恋だった まぼろしだったあ…つらい… 思い出抱きしめ 生きてくよりも一度でいいか
霧のしずくに ぬれながら紅葉散る散る 紅葉散る恋に近くても 愛に遠すぎるもだえても もだえても 心結ばれずあなたの胸で 乱れて泣いたあぁ… 霧舟の宿 肌を震わせ 舞いながら紅葉水面に 浮き沈み恋におぼれても 愛に満たされずいつまでも いつまでも 未練断ち切れずあなたの胸ではじらい捨てたあぁ… 霧舟の宿 夢の終わりが 来たように紅葉散る散る 紅葉散る恋に近くても 愛に遠すぎる涙さえ 涙さえ 枯れてしまったと
空(から)にしてって 酒も肴も今日でおしまい 店仕舞五年ありがとう 楽しかったわいろいろお世話になりましたしんみりしないでよ…ケンさん新宿駅裏 紅とんぼ想いだしてね…時々は いいのいいから ツケは帳消しみつぐ相手も いないものだけどみなさん 飽きもしないでよくよく通ってくれました唄ってよ騒いでよ…しんちゃん新宿駅裏 紅とんぼ想いだしてね…時々は だからほんとよ 故郷(くに)へ帰るの誰も貰っちゃ くれない
流れゆく また流れゆく知床ウトロは 冬の空明日は雪やら 霧笛がさけぶあなた置き去り ここまで来たが心さむざむ 眠れないあぁ お酒が お酒がほしい あてもなく ただあてもなく夢彩(ゆめいろ)かばんを ぶらさげて女さすらい してみたかったかもめ来て啼く 無人の駅でごめんなさいと 絵はがきにあぁ 書いては 書いては破る くちべにも この眉ずみもつけないお前が 好きだよと照れるあなたは 東京の空上りホームに 
霧のすき間を 消えてゆく船の霧笛が 身に沁みる二度とあなたに 逢う日はないと北へ流れる 旅なのに涙あと追う 納沙布岬 かすか聞こえる オロロンが胸の哀しみ 深くするはるか国後(くなしり) のぞめば泣ける呼んで届かぬ 北の果て別れ身を切る 納沙布岬 胸の谷間に 吹く風をふさぐ小さな 夢もない海に降る霧 心に積もれ未練ひと花 消えるまで明日はどこやら 納沙布岬
苦労くの字の 掛け算ならば解いて夢見る 明日もある溶けぬいのちの 恋の火に未練身を灼く 身を焦がす涙 ほろほろ 居酒屋しぐれ たった一口 お猪口の酒で胸が苦しく なるものを飲める振りして ぐい呑みと二合徳利(どっくり) 並べても涙 ほろほろ 居酒屋しぐれ 夜のとばりの ひとりの酒は女ごころを 迷わせるついてこいよと この肩を強くゆすって 欲しいのに涙 ほろほろ 居酒屋しぐれ
おんなは翳ある 横顔みせて西から流れて きたという問わず語りの 身のうえ話ひざをよせあう カウンター さすらいの さすらいの 酒をのむこぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど硝子戸ゆすって 雪が舞う おんなは教えて はたちと幾つ男につくした 指を折る遠(とう)のむかしに わかれた女(やつ)を想い出させる そのしぐさ さすらいの さすらいの 酒をのむこぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど泣くなよ しみるぜ あの汽笛 おん
涙をふいて あなたの指で気づいたの はじめてあの頃の私 今日までの日々を見ててくれたのは あなたわがままばかりで ごめんなさいね恋人と別れてあなたの部屋で 酔いつぶれてたそんな夜もあった 想い出せば 苦笑いね淋しさも悲しみもあなたのそばで溶けていったいつもいつの日ももしも逢えずにいたら歩いてゆけなかったわ激しくこの愛つかめるなら離さない 失さない きっとあなたが欲しい あなたが欲しいもっと奪って 心
そりゃ死ぬほど 恋しくてとんで行きたい 俺だけど秋田へ帰る 汽車賃があれば一月(ひとつき) 生きられるだからよ だからよ 帰れないんだよ こんな姿を 初恋の君に見せたく ないんだよ男の胸に だきしめた夢が泣いてる 裏通りだからよ だからよ 帰れないんだよ 今日も屋台の やきそばを俺におごって くれた奴あいつも楽じゃ なかろうに友の情(なさけ)が 身にしみるだからよ だからよ 帰れないんだよ
誰が名付けた 恋岬はぐれ者だよ 笑うなよ馬鹿な奴だと 責めるなよ流れてながれて 来たんだよ名ばかり春の 恋岬通りすがりの この俺のさめた心に よく似てる明日(あす)も知らない 流浪人(ながれもの) 今日が別れの 恋岬白い怒濤よ 海鳴りよ啼くなおまえに罪はない啼けばこの身が哀(つら)くなる 俺が死んだら 恋岬何(な)んの望みは ないけれどせめて情けが あるのならハマナス手向けに 咲かせろよ
ふりむくな ふりむくなと 言う人が何度もふりむく ふりかえるさよなら さざんか 坂の町小雪のように はなびらがこぼれて散って 泣けましたあぁ~~ 泣けました 忘れなよ 忘れなよと 言う人のかなしい心は 忘れないさよなら さざんか 坂の町恋しくたって 逢わないと誓った指が いたみますあぁ~~ いたみます もう泣くな もう泣くなと 言う人が夕陽に泣いている 影法師さよなら さざんか 坂の町あの街角を 曲っ
名残りの雪を とかすよな涙ひとすじ あたたかい一輪草 一輪草 倖せつれてこい似た者どうしが 肩寄せてあすを信じて 暮らそうよいつ迄も 何処までも… 淋しい時に 飲む酒は生きるためよと 瞳をそらす雪割草 雪割草 倖せつれてこい冷たい路地裏 窓の外いつか見えるさ 夢灯りいつ迄も このおれと… 小さな希望を 一度でも咲かせたいわと 細い声福寿草 福寿草 倖せつれてこい夜空の遠く なお遠く呼んでみようよ 遅い