月の法善寺横町 – 北島三郎

包丁一本 晒にまいて
旅へ出るのも 板場の修業
待ってて こいさん 哀しいだろが
ああ 若い二人の 想い出にじむ法善寺
月も未練な 十三夜

腕をみがいて 浪花に戻りゃ
晴れて添われる 仲ではないか
お願い こいさん 泣かずにおくれ
ああ いまの私(わて)には 親方はんにすまないが
味の暖簾にゃ 刃が立たぬ

意地と恋とを 包丁にかけて
両手あわせる 水掛不動
さいなら こいさん しばしの別れ
あゝ 夫婦善哉 想い出横丁法善寺
名残りつきない 燈がうるむ

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