どでかい東京へ どでかい夢を抱いて来たのに いく春過ぎた雨の日風の日 泣いた日が何度あった何度あった 眠れぬ夜が背伸びしてみる ふるさと恋し どろんこ峠の どろんこ路を濡れて歩いた 何処まで遠い耐える辛さにゃ 馴れてるが何度あった何度あった ふるえる夜がしのぶ冷や酒 ふるさと恋し 淋しさなんかは 誰にもあるさ勝つか負けるか 明日のさだめ人の情けの やさしさに何度あった何度あった
(兄)なしのつぶてで 居たってヨー(弟)俺はやっぱり 兄貴が頼り(兄)桜吹雪の 舞う故郷へ(弟)トンボ帰りで 戻って来たぜ(兄弟)あの山 この川 夢ン中(兄)兄弟って奴は(兄弟)なぁいいもんだ (弟)惚れていたんだ 死ぬほどヨー(兄)そんなひとりの 女もいたさ(弟)昔なじみの 赤ちょうちんで(兄)共に語ろか おもいで話(兄弟)あの唄 あの恋 酒ン中(弟)兄弟って奴は(兄弟)なぁいいもんだ (兄)くやし涙が 出た時ゃヨー(弟)ド
男同志で 酒呑む時はなりはかまうな 遠慮はなしだ男は(男は)演歌だぜ(演歌だぜ) なぁ兄弟よ人と言う字は 片寄せ合ってもちつもたれつ あゝ生きている 故郷を思えば この眼がうるむどこか似ている 二人じゃないか男は(男は)演歌だぜ(演歌だぜ) なぁ兄弟よ俺が引くから お前は押しなかわす冷や酒 あゝ雨屋台 つらい涙は 生きてる証しつもる苦労も 苦労にゃならぬ男は(男は)演歌だぜ(演歌だぜ) なぁ兄弟よなせ
(兄)薄い情の 世間とやらに(弟)はじき出された 雑草野郎(兄)久しぶりだぜ(弟)久しぶり(兄弟)呑もうじゃないか(兄)小雪舞い込む(弟)駅裏屋台(兄弟)誰が呼んだか(兄)花の(弟)花の(兄弟)兄弟 (弟)俺の生れた 真珠の港(兄)俺が育った ハマナス岬(弟)帰れないのさ(兄)帰れない(兄弟)同じじゃないか(弟)潮の香りの(兄)ふるさと話(兄弟)こころとけあう(弟)花の(兄)花の(兄弟)兄弟 (兄)愚
交わす目と目に 言葉はいらぬ互いにわかるさ 腹のうちくやし涙も 我慢もあるさ後で笑えば いいじゃないか男どうしが男どうしがいのちを燃やし希望(のぞみ)遥かな 道をゆく 他人(ひと)を恨めば 我が身にかえる自分を信じて 歩くだけ勝った負けたは 二の次だけどあとにゃ引けない 意地もある男どうしが男どうしがやるぞと決めて仰ぐ夜空に 一番(ひとつ)星 誰もこころに 浪漫を抱いて明日という日に 旅をする向かい風
とかくこの世は ままにはならぬそんな男達(おとこ)が 暖簾をくぐる愚痴や涙は グラスの酒に捨てて今夜は 飲もうじゃないか兄弟酒は兄弟酒は熱い情けの 契り酒 おまえ惚れたか 横丁のあの娘俺も惚の字さ 看板娘時代遅れの 似た者同士俺はいいから 倖せつかめ兄弟酒は兄弟酒は背なで身をひく 譲り酒 昇る朝陽は 誰にも来るさ自棄(やけ)をおこすな 短気になるな負けてなるかの 人生援歌そうさ唄えば 元気がでるさ兄弟
海の匂いは 男の匂い船にゃ乗せない 恋ごころ海が荒れたら 命のほかに失うものは ないけれどおまえだけ だからよ 大事に生きる男は度胸 港町 親にもらった 男の意気地(いきじ)ガマン教えた 北の海錨おろして 船から下りる額の汗に 手をやればそんな時 おまえが 迎える波止場女は愛嬌 港町 苦労話も 笑って話す陸(おか)のにぎわい 花が咲く長いつきあい 仲良く行こう死ぬまで続く 人生をおまえだけ だからよ 
ふたつ命を ひとつに重ね夜明け間近の 船が出る海が暴れて 時化(しけ)ようがガキの頃から 慣れっこさドンと来い ヤンサノエ海の兄弟にゃ ゆりかごさ 俺の合図は 俺(おい)らが受けて親父仕込みの 網を打つ荒れる潮路(しおじ)は なおさらに漁師根性の 血が騒ぐドンと来い ヤンサノエ海の兄弟にゃ あたりまえ 大漁印の 旗をなびかせ急ぐ船足 波柱陸(おか)じゃ女房や 子供らの可愛い笑顔が 瀬に浮かぶドンと来い