月に笑う蝶 – 入山アキ子

闇夜に赤々 燃えている
炎に狂った ひとひらの蝶
退(ひ)くに退(ひ)けない 女がひとり
冷たい視線に 笑う蝶
どうせどん底 怒りにまかせ
どうせどん底 舞うしかないさ
熱い風に 踊らされても
高く 高く あぁ… 舞い上がれ

闇夜に青々 刃月(やいばづき)
刺さりに行(い)こうか ひとひらの蝶
進むしかない 女がひとり
冷たい仕打ちに 笑う蝶
どうせどん底 傷負ったって
どうせどん底 舞うしかないさ
隠す雲に 惑(まど)わされても
空へ 空へ あぁ… 舞い上がれ

どうせどん底 激しく生きて
どうせどん底 舞うしかないさ
花に鳥に 踊らされても
命 命 あぁ… 舞い上がれ