望郷終列車 – 二見颯一

夢を道連れ プラットホーム
ひとり故郷(ふるさと) 後にした
母の母の 母のやさしい 手紙の文字に
むせび泣きした 十九の旅路
あの春恋しや 望郷終列車

花もはじらう あの娘の瞳(ひとみ)
かくす涙の いじらしさ
愛し愛し 愛し面影 忘れはしない
夜毎(よごと)つのらす 遥かな想い
届けておくれか 望郷終列車

青い畳も いつしか褪せて
胸に侘しさ 吹き抜ける
いつかいつか いつか名を上げ 帰れる日まで
夢で今夜は 帰ってみよか
汽笛が呼ぶよな 望郷終列車