哀愁峠 – 二見颯一

背のびしたって 高千穂は
なんで見えようか 都会から
夢を鞄に 詰め込んで
故郷(くに)を出てから もう五年
帰りたい帰りたい まだ帰れない
日向 鹿川(ししがわ) 哀愁峠

云えば良かった 好きだよと
せめてあの娘(こ)に あの夜に
年に一度の 夏まつり
花の浴衣が 似合ってた
忘れない忘れない 忘れやしない
日向 林道 哀愁峠

日がな一日 頬かぶり
畑仕事か おふくろは
何も心配 いらないと
届く葉書きの 走り書き
帰りたい帰りたい まだ帰れない
日向 横谷 哀愁峠