あなたの色に なれなくてなみだを流した 別れがあった黄色い枯葉が 風に舞い秋の小道を こぼれていった何かもとめて 何かを失(な)くすないものねだりの 人生よりも素顔のままで ありのまま素顔のままで 生きてゆきたい果てなく遠い 道だけどつまずきながらも やさしくなれる日照(ひで)りの坂道 蝉の声はるか彼方の 海鳴り聞いた夢はときどき 微笑むけれど確かなこころで 愛せるならば素顔のままで ありのまま素
ハァー酒に 女が アアアア…つきものならば唄にゃ太鼓が アン アアン アン アン つきものさ音頭自慢の あんたに惚れて今じゃ河内の 名物女房ドンとドドンと ヨーホホイヨーホホイドンと太鼓で 見得を切るハァー将棋狂いの 三吉さんに賭けた生涯 小春はん尽くす心は 女の鏡わても あんたに 身を投げ出してドンとドドンと ヨーホホイヨーホホイ叩く太鼓は 命がけハァー天下一だと お客が叫ぶ喉は千両の 節まわし
命 ふたつ なんで引き裂いた契り 結んだ 仲なのに北の荒海 あんたをヨーさらったからとて なにが変わろ風よ 逆巻け 黒髪よ燃えて 底曳き網となれアイヤー アイヤー アイヤーおまえ それで 漁師の女房かといつもからかう
あなたが教えた この酒があなたを忘れる 邪魔をする消せない面影 あの声が酔うたび未練の… 酒なさけこの髪この指 好きだよと私を泣かせた 憎いひと淋しいこころの 傷あとにお酒のにがさが 沁みてくるあきらめきれない 人だからせめて夢でも 逢いに来ておんなの倖せ この胸に今夜はしみじみ… 酒なさけ
見えぬあなたの杖になり越える苦労の人世坂あなた、離しちゃだめですよ運命の糸を この指をつなぐ心の お里・沢市 夫婦づれ(節)妻は夫をいたわりつ 夫は妻に慕いつつ頃は六月、中の頃 夏といえど片田舎木立の森もいと涼しすまぬ女房と掌をあわせ頼る夫のいじらしさ好いたあなたとふたりなら地獄へだって ついてゆくなんでつらかろ お里・沢市 夫婦づれ(台詞)おれにかまわず、しあわせを見つけろだなんて、沢市つぁんそ
鵜飼(うかい)かがり火 乱れて揺れて想い出かさねる 長良川わたし わたし 一途な女ですたとえ世間に 指さされても心ひとすじ 愛します肩をいからせ 櫓(ろ)をこぐ舟の船頭なやまし 長良川わたし わたし 一途な女です添い寝手まくら ほつれた髪で夢をつないで 愛します今日もあしたも 変わらぬ姿流れも清(きよ)らか 長良川わたし わたし 一途な女です別れ紅(べに)さす あしたがきても命ひとすじ 愛します
ふるさとの駅は 人影もなくてそれでも不思議ね 胸がキュンと鳴く同窓会の知らせを うけて迷い乍らも 帰って来たのあの人が好きだった 心に灯る純情泣きたくなるほど 愛しい日々があんずの夕陽に 染まってる髪型も変わり 多少老けてても笑顔で誰だと すぐに思い出すお元気ですか 幸せなんでしょう化粧直して 探してみたのあの人が唄ってた 心に残るメロディー切なくなるほど 甦る時あんずの夕陽も 唄ってるあの人が好
泣くな嘆くな 浮世の風に泣けば明日が つらくなる落葉みたいなア アン ア アン ア アン アン命にだって夢はあろうさ ――人生一度花はきれいに花はきれいに 咲かせたい一目惚れだと 目元が笑う路地に咲いてる 酔芙蓉連れてにげよかア アン ア アン ア アン アン港の町へ酒がうまかろ ――人生一度花はきれいに花はきれいに 咲かせたい夜の冷たさ 心の寒さ遠い汽笛が 目にしみる泣くも笑うもア アン ア ア
軒下三寸 借りうけまして申しあげます おっ母さんたった一言忠太郎と呼んでくだせぇ呼んでくだせぇ たのみやすおかみさん 今何とか言いなすったね親子の名のりがしたかったら堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが笑わしちゃいけねえぜ親にはぐれた子雀がぐれたを叱るは無理な話よ愚痴じゃねぇ未練じゃねぇおかみさん俺の言うことをよく聞きなせぇ尋ね尋ねた母親に倅と呼んでもらえぬようなこんなやくざに誰がしたんでぇ世間の
夜のとばりが パラリと降りりゃ祭りごころが 騒ぎだす今日は祇園か 先斗町(ポントチョウ)三味に太鼓に 鳴物ばやしぬる燗ふくんで ひと節はア誰が呼んだか 島田のブンブン今夜もちょいと ご機嫌さん誰が名付けた 島田のブンブンずいぶん いい気分時計の針が クルリとまわりゃ遊びごころが 疼きだすいまごろ新地か 三ノ宮ピアノギターに マイクを握りワイン片手に
惚れたおまえと しみじみと盃かわす 旅の宿久しぶりだな なぁおまえほんとに 久しぶり生きるに下手な この俺をささえてくれた いいおんなつらいことなど 忘れたと笑って酒を 注ぐおまえ酔っていいわね ねぇあなた今夜は ふたりきり涙をかくし この俺をささえてくれた いいおんな花が咲く日も 枯れる日もふたりはいつも 一緒だよ体いたわれ なぁおまえあなたも 大切に陰に日向(ひなた)に この俺をささえてくれた
この世に生まれて ふたりはめぐり逢い運命(さだめ)のように 結ばれていた風にうたって 雨に泣きしあわせの しあわせの 夫婦(めおと)みちあなただけおまえだけ 命あずけてささいなことから 背をむけ傷ついて隠れてひとり 流した涙苦労坂から 明日坂ほゝ笑みを ほゝ笑みを たやさずにあなただけあまえだけ 命あずけてあなたの隣で 肩寄せ生きてきた夕陽の空を 眺めていたい暑さ寒さを しのぎあいふたりして ふた
日のあるうちから 噺家つれて芸の肥(こ)やしにチントンシャン船場(せんば)に背を向け 笑いに懸(か)けたあゝ花月亭 伸(の)るか反(そ)るかのあんたの勝負 引き受けるこの世の苦の種(たね) 涙の種をみんな一手に引き受けて笑いで転がす 人情車あゝ花月亭 今じゃ連れ合いこの細腕に 縒(より)かける芸の道 裏はしんどうても表は華やかに見せんとあかんて よう云うたはりましたなァわかってますがな 景気ようい
雪解け間近の北の空に向い過ぎ去りし日々の夢を叫ぶ時帰らぬ人達 熱い胸をよぎるせめて今日から一人きり 旅に出るあゝ日本のどこかに私を待ってる人がいるいい日 旅立ち 夕焼けをさがしに母の背中で聞いた歌を道連れに……岬のはずれに少年は魚つり青い芒(すすき)の小径を帰るのか私は今から 想い出を創るため砂に枯木で書くつもり“さよなら”とあゝ日本のどこかに私を待ってる人がいるいい日 旅立ち 羊雲をさがしに父が
ふりそそぐ 光の花は ラベンダーの香り胸がはずむ はずむ いのちときめくあなたとわたし 肩をよせあい指をからませ くぐるゲート今日からはじまる ふたりの旅立ちやさしくて そして 美しい幸福を ありがとう夢のエアポートかぎりなく ひろがる空は 青春の気流こころ揺れて 揺れて
冬が来るのに 津軽を越えて函館港は 仮の宿ハァア アーア 眠れぬ夜はあなた恋しい 小雪酒酔えば 尚さら ひとりが寒い想う一念 雪をも溶かす明日は室蘭 苫小牧ハァア アーア 私の春は好きなあなたの 胸にある釧路 ほつれ毛 女の旅路根室海峡 大漁旗に船まで寄り添う 波なさけハァア アーア 汽笛よ叫べたとえひと冬 待とうとも春は 笑顔の うす紅化粧
金がでしゃばりゃ 人情がかれるそんな世の中 我慢がならぬ紺の袢纏 豆絞り口は悪いが 心は鏡生まれついての 男侠が花のお江戸で 啖呵きる(セリフ)「えーい どいたどいたどいた てやんでぇ べらぼうめぇ」一心太助たぁ 俺のこと弱いものだけ いじめて泣かすそんな奴らにゃ 黙っておれぬ腕の彫り物 伊達じゃねぇたとえ相手が
二度や三度の つまづきで弱音を吐くな 男なら浮世荒波 どんと来いここが我慢の 人生桜いつか世に出て 咲かせて見せる意地と涙の おとこ花後にゃひかない 生きかたがお前を何度 泣かせたか俺を支えて くれる女(やつ)夢は二人の 人生桜辛い時こそ 笑って耐える意地と涙の こころ花やると決めたら ひとすじに男の誓い
惚れた女を くどくなら心でくどけ 目でくどけ酒にすがるな 甘えるなくどいた女は 泣かせるな男が酒を 飲むときは過去を語るな ふりむくなうらみつらみは 飲む前にきれいさっぱり 棄ててこい甘い酒なら 甘いなり辛い酒なら 辛いなり黙って飲めば 人生の裏と表が 見えてくる男が酒を 飲むときは仕事のうさを
空に日が照る 野に風が吹く人の心に なさけが満ちる人生そこそこ 七十点そんなところで いいじゃないか生きてるだけで 五十点仕事できれば 二十点歌がうたえりゃ 二十点何だかんだと 足し算したら満点 百点 二百点笑顔 手拍子 春が来る夜があるから うれしい朝日だれかいるから
生まれた時から 神の子と運命背負った 人の世は親子の愛も 知らないで祈り捧げた 十五年天草四郎時貞(あまくさしろうときさだ)の魂が眠る 有明の里よおどみゃ島原のおどみゃ島原のキリシタン育ちよ厳しい世の中 直さんと銀の十字架 胸に抱く幾多の農民の 盾になり教え諭した 人の道天草四郎時貞(あまくさしろうときさだ)の勇姿が映える 有明の里よ(セリフ)おなかをすかせて、 泣く我が子にたった一粒のお米も、食
雨の雫(しずく)は 心の雫あなたとわたしを 結ぶ糸明日をつなぐ この舟の行き着く先は 風まかせゆれて ゆられて ふたつの花はどこへ流れる 恋瀬川濡れた袂(たもと)は しぼればかわく恋情(なさけ)をしぼれば なお燃えるいつかはきっと この舟が幸福(しあわせ)くれる 岸に着くゆれて ゆられて ふたつの花はどこへ流れる 恋瀬川舟にあずけた 女の夢は涙のすだれの その向うあなたがいるの わたしには重ねた指
備前、瀬戸内、下津井港北前船が港に入るにしんは要らんよあんたが欲しい箱の枕を鳴らせておくれ早く その橋 渡っておいでまだか まだかで 一年待ったまだかな橋よ備前、瀬戸内、下津井芸者「汐のお滝」たァ あたいのことさ鬢付け油の 島田が揺れりゃどんなお方も骨抜き鯛さ早く その橋 渡っておいでまだか まだかで あんたを待ったまだかな橋よ海は凪でも 心の海はよあんた恋しと 嵐がふくさねひとつ どんどろ 港を
月が出るまで 半刻(はんとき)あまりしのぶ恋路は 気もそぞろ顔をそむけて 大川添いに小股小走り いそいそとナニサ・ヨンヤサ怪我をせぬよに 行かしゃんせ さのさ さのさ河岸の柳に 夜風が絡むじれて泣かせる 悪いくせ紅を落として 島田をくずしせめて一夜を 都鳥ナニサ・ヨンヤサ夢の波間で 揺られたい さのさ さのさ赤い紙縒を 小指に巻いて今日で十日も 肩すかし茶断ちしてまで 住吉さまに女ごころを 賭けた
風を喰(く)らって 傾くような屋台骨では 天下は取れぬ意地と根性 櫓(やぐら)に組んで点(とも)すでっかい 夢灯り男は燃えろ 女も燃えろ人生祭りだ だんじりだ後姿に ぞっこん惚れた前に回って もひとつ惚れた粋で勇肌(いなせ)で ちょっぴり悪でふるいつきたい 侠(おとこ)ぶり男は燃えろ 女も燃えろ人生祭りだ だんじりだ下手な鉄砲 数打ちゃ当たるそんな弱気じゃ 勝負に勝てぬ押せば押せ押せ 引くときゃ引
すわり直して 盃ふせて俺の女房に なれと云う何を云うのよ からかわないで肩であまえて 戯けても笑い流せず 目が濡れる袖摺坂の あゝ夢しぐれ同じ故郷の 生まれと知れば他人行儀も 初めだけいつも外見は あいそが悪いそんな人ほど 裏がないだから人にも あたたかい袖摺坂の あゝ夢あかり酔ったふりして じゃけんに渡す母の形見と
かわすグラスの その底で鶴と亀とが 夢を舞う歌もめでたい 祝い節今日は倅に嫁がくるやっとのぞみが かなったなぁしあわせ酒だよ なぁおまえ心やさしく 晴れやかな嫁の自慢で花が咲くおさななじみが 実をむすび今日はわが家の 門出だね夢がかなってよかったなぁしあわせ酒だよ なぁおまえうれし涙が はじけては光る笑顔の さし向かいいつかこの手で しっかりと可愛い初孫 抱ける日を思い浮かべて
叶う夢やら 叶わぬ夢か夢を追うのも 恋のため別れても 未練があるから 忘れない酒よなんにも 聞かないでいろいろあって いま 独りああ いま 独り拗ねて生きてる 訳ではないが酒と仲良し 安酒場人生は 表があるから 裏がある裏は知りたく なかったがいろいろあって いま 独りああ いま 独り過ぎた昔と あきらめるには生きる運命が 辛すぎる雨の夜は あんたが欲しいと 怨み節夢も薄れる 肌寒さいろいろあって
人はこころや銭やない泣いたらあかん 泣いたらあかん別ぴん台なしや飛田のお店に出るという十日戎の前の晩あんたがいうた 言葉を忘れへんうちは今でも忘れ 忘れへん「泣きながら通天閣見上げこれでウチの人生終わりやと思ったけど死んだらあかん。精一杯生きてみよあんたの言葉きいてそう思ったんや」何が不足や知らんけどすねたらあかん すねたらあかん男がすたります無い無い尽くしで来たクセに愚痴を肴に はしご酒道頓堀の
ネオンの巷に やさしく咲いたかれんな花を 冷たく濡らす雨にふるえて命のかぎり朱くもえてる肥後つばきあぁむらさきの新市街涙の運命に せつなく痛む小さい胸を 抱かれるように風にふるえて からんで咲いたくれない色の肥後つばきあぁむらさきの新市街はかない浮世に 溜息ついて静かに消えた ネオンの陰に一人ふるえて もだえた夜の露が散らした肥後つばきあぁむらさきの新市街