ほんとは桜にも心があるのならば私の聴こえない 何を歌っているのほんとは小石にも心があるのならば私のわからない 何を見つめているの何処(どこ)へ飛んでゆきたかったの誰のことを想っていたの大好きな奴も 大好きじゃない奴もよく似てるあいつも 似てないあいつも誰のものでもない 誰とも代われない水の石の中の ささやかな真実ほんとは虹にさえ心があるのならば私の及ばない 何を願っているの何処(どこ)へ辿(たど)り着きたかったの何になろうとしていたの形有るものも 形無きものも声高(こわだか)なものも ひそやかなものも誰のものでもない 誰にも壊(こわ)せない水の石の中の ささやかな真実何も知らない人が見れば傷かと見紛(みまご)うばかり形有るものも 形無きものも声高(こわだか)なものも ひそやかなものも誰のものでもない 誰にも壊(こわ)せない水の石の中の ささやかな真実
おはよう 夜は終わったおはよう 闇は終わったおはよう 魔法たちはみんな終わったおはよう 星はもういないおはよう 月はもういないおはよう 夢はもういない昨日(きのう)は飛び去っただろうか昨日(きのう)は続いてるだろうか昨日(きのう)は本当に有ったことなんだろうかここに点(とも)っているロウソクの長さが 確かに短くなったおはよう 覚えていますかおはよう 変わっていますかおはよう まだ愛してますかおはよう 目が醒(さ)めたことはおはよう うれしいことですかおはよう うれしくないですかおはよう 日付が移ったおはよう 季節が移ったおはよう 心ならなおさら傷は治ったんだろうか毒は治ったんだろうかまるで期限切れになった炭酸みたいに繰り返すものは何もないのかなあれはカレンダーのマジックかなおはよう 明日(あした)はどこですかおはよう 未来はどこですかおはよう ここはまだ寒いおはよう おはよう おはようおはよう おはよう おはようおはよう
天任(そらまか)せ 天任(そらまか)せさようならは べつだん恐(こわ)くない恐(こわ)いのは 嘘つきになることですいつまでも離れずにいますなんて有(あ)り得(え)ない嘘をついてしまうことです何時(いつ)までと区切りましょう 突然で驚かぬようにめでたさも かなしさも 手に負えぬ 天任(そらまか)せ行(ゆ)く方(かた)も 来(こ)し方(かた)も齢寿(よわいことぶき)天任(そらまか)せ1足す1が2と限らない世界1引く1が0(ゼロ)にならない世界あてにしてた梯子(はしご)が外(はず)されてもまだまだ人は昇るつもりの世界雲の上 星の上 浮世の屋根裏へ愛しさも はかなさも 手に負えぬ 天任(そらまか)せ行(ゆ)く方(かた)も 来(こ)し方(かた)も齢寿(よわいことぶき)天任(そらまか)せ長すぎる余生をどうしようか子供たちは茫漠(ぼうばく)と見霽(みはる)かすあと少し余生を延ばせないか大人たちは 焦燥につんのめるめでたさも かなしさも 手に負えぬ 天任(そらまか)せ行(ゆ)く方(かた)も 来(こ)し方(かた)も齢寿(よわいことぶき)天任(そらまか)せ行(ゆ)く方(かた)も 来(こ)し方(かた)も齢寿(よわいことぶき)天任(そらまか)せ天任(そらまか)せ 天任(そらまか)せ天任(そらまか)せ 天任(そらまか)せ
歌うことが許されなければ歌うことが許されなければ誰か わたしの腕の中から隠したの古い古い物語風が わたしの腕の中から飛ばしたの編みかけてた物語もの言わぬ魚さえ 歌いたい 波に紛れてもの言わぬ枝でさえ 歌いたい 夜に紛れて繰り返される戦いの日々言葉は閉じこめられてゆくわたしの心は風の中本当の心は風の中何度でも編みなおす物語歌うことが許されなければ わたしは何処(どこ)へゆこう歌うことが許されなければ わたしは何処(どこ)へゆこう息をひそませて降る 雨の音羊たちだけが耳を傾ける息をひそませて鳴く 虫の声今宵を限りと謳(うた)う 命懸(いのちが)け遠い星の数え方 夜啼(な)き鳥が教えてくれる遠い国の掛詞(かけことば) 渡り鳥が教えてくれるそびえる山に爪は立たない言葉は振り払われてゆくわたしの願いは風の中本当の願いは風の中何処(どこ)へでも旅をゆく物語歌うことが許されなければ わたしは何処(どこ)へゆこう歌うことが許されなければ わたしは何処(どこ)へゆこうわたしは何処(どこ)へゆこう
こんな言葉を 今どきわかる人がいるかしら言葉は変わる 暮らしは変わる今では 何んて言うかしらあなたに届けたくて 今日のうち届けたくて急いだ理由(わけ)を手紙に書いて預けてゆくから 読んでね終(おわ)り初物(はつもの) 季節見送り手に入ったから おすそわけ終(おわ)り初物(はつもの) 明日(あした)にはもうどこにもないから おすそわけ過ぎゆく季節 嘆くより祝って送るためにひとり娘のあの子が 遠い国へゆくらしいいろんな理由(わけ)がそれぞれあって掛けうる言葉が足りない見送りにはゆきません 仕事を続けています預けておいた包みの中に借りてた詩集も入れました終(おわ)り初物(はつもの) 季節見送り手に入ったから おすそわけ終(おわ)り初物(はつもの) 明日(あした)にはもう会えなくなるから おすそわけ過ぎゆく季節 嘆くより祝って送るために終(おわ)り初物(はつもの) 季節見送り会えなくなるから おすそわけ過ぎゆく季節 嘆くより祝って送るために過ぎゆく季節 嘆くより祝って送るために
観音橋(かんのんばし)を 渡らず右へ煤(すす)けた寺の縁(えん)の下くぐりグスベリの木に登って落ちた私は橋のこちらの異人観音橋(かんのんばし)の こちらの岸は来ては立ち去る他所者(よそもの)長屋橋の向こうのひそひそ話話しかければ ちりぢり逃げるグスベリの粒 ぶっつけたの誰ぁれ観音(かんのん)さんの おつかい坊主「おまえバカだな ここいらの言葉ひとことくらい語ってみろや」観音橋(かんのんばし)を ものともせずにませた娘が恋しに行った鶏(とり)の羽(は)むしる生業(なりわい)を見て逃げて来たわと 私に明かすグスベリの粒 拾(ひろ)ったの誰ぁれ観音(かんのん)さんの 手伝いばぁや「めし喰う術(すべ)は せつないもんや橋のこちらの娘にゃわからん」観音橋(かんのんばし)を 離(はな)れず居(い)ます薄い縁(えにし)の身内のようにどうせ離(はな)れてゆくのだろうと泣いたあなたの 味方で居(い)ますグスベリの粒 忘れたの誰ぁれ橋を渡って あなたは消えたグスベリの粒 忘れたの誰ぁれ私は ここを離(はな)れず居(い)ますグスベリの粒 忘れたの誰ぁれ私は ここを離(はな)れず居(い)ます
負けを知らぬ城のような 大いなる船が出るあふれ返る光の粒 降り注ぐ水の上祝盃は交わされる 人々は沸(わ)き返る胸高鳴る旅人の 目は何も見ていないその城の足元を 懸命に押している汚れたタグ・ボートを 誰も見ていない大いなる船は今 おごそかに岸を離れる祝杯は交わされる 人々は見ていないその城の足元を 身を震わせ引いている汚れたタグ・ボートを 誰も見ていない外海(そとうみ)へ出たなら 大いなるスクリューが回りだす小さな船は急いで急いで離れゆくさよなら ようそろ 行っておいでの笛さよなら ようそろ ごきげんようの笛大いなる人々の水平線は 大いなる船の上 甲板の高さ大いなる人々は その足よりも低いところにあるものを 見ることはないタグ・ボートは今日も上機嫌タグ・ボートは今日も上機嫌夕靄(ゆうもや)の中を帰ってゆく潮の流れに乗ったなら 港は見えなくなる大いなる船が 遠く遠くから響かせるさよなら ようそろ ごくろうさんの笛さよなら ようそろ ごきげんようの笛大いなる人々の水平線は 大いなる船の上 甲板の高さ大いなる人々は その足よりも低いところにあるものを 見ることはないタグ・ボートは今日も上機嫌タグ・ボートは今日も上機嫌夕靄(ゆうもや)の中を帰ってゆくタグ・ボート タグ・ボート タグ・ボート タグ・ボートタグ・ボート タグ・ボート タグ・ボート タグ・ボート
デリカシーに欠ける女が1人ゆく先々で いちいち揉(も)めるデリカシーに欠ける女が1人発(た)つ鳥あとを 散らかし放題他人(ひと)に言われりゃ腹が立つ他人(ひと)に言われりゃ逆恨(さかうら)みあたり さわり 皆(み)んな耐えるエゴイストなだけの女が1人気楽(きらく)とも呼べるが 薄情とも呼べるエゴイストなだけの女が1人逃げ足いちばん ど忘れ にばん絵具(えのぐ)足らずの自画像からやりきれない昨日(きのう)が ほつれる巳(や)んぬる哉(かな) 巳(や)んぬる哉(かな)デリカシーに欠ける女が1人デリカシーに欠ける女が1人
屋根打つ雨よりも 胸打つあの歌は二度とは戻らない 宙(そら)の流れ何ひとつ変わらず人々は呼び合い応(こた)える我が声に 夢は覚(さ)める離れざるをえず離れたものたち残さざるをえず残したものたち心は離れない 星は消えないいつの日か 遠い國(くに)の歌を聞かせよう屋根打つ雨よりも 胸打つあの歌は二度とは戻らない 宙(そら)の流れ行(ゆ)く手に道無く 況(ま)して待つ人無く水に書く恋文 海へ還(かえ)れ
高い空 腕を伸ばして どこまでも咲こうとしためぐりあわせの儚(はかな)さに まだ気づきもせず幾億年歩き続けて すがた貌(かたち)は変わっても幾億年傷を抱えて 明日(あした)こそはと願っても誰か教えて僕たちは今 ほんとうに進化をしただろうかこの進化樹の 最初の粒と僕は たじろがずに向きあえるのかことづては託(たく)されてゆく 面影は偲(しの)ばれてゆくけれど世代の7つ8つ過ぎれば 他人踏み固めた道も
裸爪のライオン 飛べないカモメまだ あきらめを覚えていない者今日 僕は古い教科書を焼いた涙をぬぐいながら校庭の隅で いつもひとりだったあの頃の日々を焼いた凍りついた街を捨てて旅に出る一日前だったハートが数える高度計押さえても 押さえても つのってゆくめげそうな めげそうな炎を眠るなと 眠るなと 風が殴る誰も知らない 明日はじまる伝説もう あの場所には縛りつけられない少しは振り向くけどなつかしさは
君の眠る夜の色を 何んと呼べばいいのだろう君のひそむ夜の色を 何んと呼べばいいのだろう光は希望か 闇は恐ろしいかそれなら この白い夜はどうだそれなら この白い夜はどうだ白夜の色に人は騙され見晴らすつもりで 夜を見ない白夜を衝(つ)いて鳥たちだけが過(あやま)たず 故郷へ向かう故郷へ向かう君の祈る夜の色を 何んと呼べばいいのだろう君のたどる夜の色を 何んと呼べばいいのだろう照らせば見えるか 翳れば消
あなたが海を見ているうちに私 少しずつ遠くへゆくわ風が冷たくならないうちに私 もうすぐ そこは国道風は夕風 心を抜けて背中を抜けて あなたへ帰る忘れないでね 忘れたいんだ言えない言葉 背中から背中へだれか 車で待ってるみたいな少し気取った 甘い足どりはせめて最後の 私のお芝居どこまで行けば バスが来るのかしら遠いうしろで 車の音がするとあなたが呼んで くれたのかと思ってわざと少しだけ急ぎ足になる追
眠りそこねた真夜中 窓を打つ雨いつから夢の中に忍び込んだのうなされていたうわごと 目を醒ましても唇にまだリアルに漂っているこんな理由でなんか会いにゆけないわもう一人では眠れない 兆しのシーズン壊れたら悲しい でもそれよりも恋しいもう強がりの限界 兆しのシーズンいなされてしまうのかしら降りつのらせてゆく雨 熱くなる胸潤んで瞳の中 意地がくずれる貴方が遠ざかってく夢で泣いたわ愚かしいほどに私 すがりつ
赤い花ゆれる 愛されてゆれる愛されて頬そめて 恥じらっている白い花ゆれる うつむいてゆれる愛されることなくて 恥じらっているあの人が ただ赤い花を生まれつき好きならば それまでだけど愛される花も 愛されぬ花も咲いて散るひと春に 変わりないのに赤い花枯れる 惜しまれて枯れる次の春次の春 待ちわびられる白い花枯れる 音もなく枯れる風に乗り風に乗り 遠くへ消えるあの人が ただ赤い花を生まれつき好きならば
人よ信じるな けして信じるな見えないものを人よ欲しがるな けして欲しがるな見果てぬものを形あるものさえも あやういのに愛よりも夢よりも 人恋しさに誘われて愛さえも夢さえも 粉々になるよ嘘をつきなさい ものを盗りなさい悪人になり傷をつけなさい 春を売りなさい悪人になり救いなど待つよりも 罪は軽い愛よりも夢よりも 人恋しさに誘われて愛さえも夢さえも 粉々になるよ星を追いかけて 月を追いかけてどこまでも
なんにつけ一応は絶望的観測をするのが 癖ですわかりもしない望みで明日をのぞいてみたりしないのが癖です夢もあります 欲もありますかなうはずなんて ないと思います夢に破れて あてにはずれて泣いてばかりじゃ いやになります雨が好きです 雨が好きですあした天気になれ宝くじを買うときは当るはずなどないと言いながら 買いますそのくせ 誰かが買って一等賞をもらった店で買うんですはずれた時は あたりまえだときかれ
探るような眼で恋したりしない あなたの味方にどんな時だってなれる試すような眼で恋したりしない あなたのすべてが宝物だった嘘でも芝居でも ふりでもつもりでも 愛でも毒でも何も違わないでしょう試すような眼で恋したりしない あなたのすべてが宝物だった恋文に託されたサヨナラに 気づかなかった私「アリガトウ」っていう意味が 「これっきり」っていう意味だと最後まで気が付かなかったわかりきってから恋したりしない
はかない時代だねせめて君だけは 私をみつけて叫び声紛れ 群衆手をつなぎ 歩いてく幸せそうな人たち 街に紛れ手をほどき 別れてくやつれちまった人たち 街に紛れて憐れんでも はかなんでも束の間争っても うらやんでも100年も続かないドラマですかはかない花たちよ わけもわからずに流され 流され 織りなすモザイクはかない時代だねせめて君だけは 私をみつけて叫び声紛れ 群衆So average溜息を編みなが
化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれどせめて 今夜だけでも きれいになりたい今夜 あたしは あんたに 逢いに ゆくから最後の最後に 逢いにゆくからあたしが出した 手紙の束を返してよ誰かと 二人で 読むのは やめてよ放り出された昔を 胸に抱えたら見慣れた夜道を 走って帰る流れるな 涙 心でとまれ流れるな 涙 バスが出るまでバカだね バカだね バカだね あたし愛してほしいと 思ったなんてバカだね
君の昔を誰にもらおう 言葉途切れるこの夕暮れに君はうなじを頑なにして 過ぎた景色に戸を閉ざす戻れるものなら戻りたいですか必ずそらす話が きまってあるよね今も誰かと比べてるみたい妬んでいる 君と会って君を去った古い仲間を妬んでいる 君を愛し君を去った古い女を妬んでいる君の昔は君に優しい 他人(ひと)を寄せずに君に優しい君の隣は夢でふさがり 風は私の上に吹くサヨナラ私は 今日という日だって悪くはないよ
輝いていた頃の君を探してた今はもう失ったものを褒(ほ)めていたそのことが君をなお傷つけていたと気づかない僕は この愚かさを憎む「くよくよなんてしなさんな 昨日は昨日見せたい海があるの 知らなかったでしょう」君が今 新しさを僕に教えてる皆、 人生は素人(しろうと)につき日々という流れには ひながたもなく1人ずつ放された蛍のようだ「いつかはなんて云わないで 今すぐ見せて行(ゆ)けばよかった國(くに)の
いちばん最近笑ったことを 語ってみてくれないかいちばん最近歌った歌を 聴かせてみてくれないか私は忘れてしまったんですいちばん最近笑ったことを 語ってみてくれないか行く人も帰る人も 見分けなんかつかないね闘りゃんせ 愛よ闘りゃんせ闘りゃんせ うつろな胸の中闘りゃんせ 夢よ闘りゃんせ闘りゃんせ 裸の胸の中いちばん最近帰った道を 歩いてみてくれないかいちばん最近慕った人を 頼ってみてくれないか私は迷って
希いに希う人ほど 希いを口に出さない誰に打ち明けてみても 届かなかった日が多すぎて欲にまみれた希いばかりが 先を争って叶(かな)ってゆくささやかな希いばかりが 粉雪のように残される肩を抱いてみても 頬を寄せてみても何ひとつ ほんとは聞いていなかったんだつましい希いだったのに希いよ届け あの人の希い私のすべての希いと引き替えに希いよ届け あの人の希い私のすべての未来と引き替えに ただひとつ言うに言え
煙草をくださいあの人に見せたいから煙草をくださいわざとすってみせるからみつめてください噂(うわさ)がうまれるように私が本当は 移り気に見えるように踊りの輪の中には あなたとあの娘溶け合うようにいま煙草の煙が 途切れたすきにわかってしまうだれか 私の目を閉じて何も見ないことにして煙草をすうたびあなたに嫌われたわねあの娘は煙草をすわないふりしてるのね忘れて帰った あなたの煙草をいつか返せるつもりでみん
街じゅうが今夜だけのために 何もかも変わろうとする夜ほんのひと月前の別れも 昔のことと許される夜幸せにならなきゃならないように 人は必ず創られてるとあの日あなたに聞いたのにMerry Xmas, Merry Xmas 恋人たちだけのためにMerry Xmas, Merry Xmas すべてのドアが出迎えるMerry Xmas, Merry Xmas 1人ならどこへ歩こうMerry Xmas, Merry
あぶな坂を越えたところにあたしは住んでいる坂を越えてくる人たちはみんな けがをしてくる橋をこわした おまえのせいと口をそろえて なじるけど遠いふるさとで 傷ついた言いわけに坂を落ちてくるのが ここからは見える今日もだれか 哀れな男が坂をころげ落ちるあたしは すぐ迎えにでかける花束を抱いておまえがこんな やさしくするといつまでたっても 帰れない遠いふるさとは おちぶれた男の名を呼んでなどいないのが
Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is RightNobody Is Right,
百九番目の除夜の鐘 鳴り始めたならどうなろうか百九番目の除夜の鐘 鳴り止まなければどうなろうかこのまま明日(あした)になりもせず このまま来生(らいしょう)になりもせず百と八つの悲しみが いつまでたっても止みもせず百九番目の鐘の音(ね)が 鳴り止まなければどうなろうかやさしき者ほど傷つく浮世涙の輪廻が来生(らいしょう)を迷う垣衣(しのぶぐさ)から萓草(わすれぐさ)裏切り前の1日へ誓いを戻せ除夜の鐘
ああ 月の夜は ああ 夢になれよ夜露まじりの 酒に浮かれて嘘がつけたら すてきだわ裏切られた 思い出も口に出せば わらいごと耳に聞こえた 話はみんな明日の朝には みずしらず酒が胸の メモ帳を破り捨てて くれるだろう自慢話は嫌い 約束事は恐い嘘を抱えた両手 そっと開けて口説いてよ叶えられない願いを抱いてある日 男は夢になる好きよ 好きよ 嘘つきは牙の折れた 手負い熊背なにかくれて のぞいてみせる淋し