紅ほおずき – 丘みどり

四万六千(しまんろくせん) 浅草の
ほおずき市で 口説(くど)かれて
ラムネ一気に 飲み干して
好きと答えた 二年前
通りゃんせ 通りゃんせ
ここから先は けもの道
熟れて真っ赤な 鬼灯(ほおずき)抱え
蝉の時雨(しぐれ)の 降る中を
歩いてく ただ歩いてく
心変わり 恨みながら…

誰のせいでも ないなんて
誰かをかばう 嘘だらけ
窓の外には 吊り忍(しのぶ)
揺れて心の 秋を知る
帰りゃんせ 帰りゃんせ
ここから先は 夜叉(やしゃ)の道
青い蕾(つぼみ)の 鬼灯くわえ
蝉の時雨を 聞きながら
かみしめる ただかみしめる
恋の苦さ 忘れぬように…

通りゃんせ 通りゃんせ
ここから先は けもの道
熟れて真っ赤な 鬼灯抱え
蝉の時雨の 降る中を
歩いてく ただ歩いてく
心変わり 恨みながら…