運命という名の 別れがなけりゃ私はあなたの 妻でしたつらゝ斜めに 吹雪いて荒れてひとりの札幌 泣いている凍れる夜です あなたに逢いたいせつない契りを 交わした宿の湯あがり化粧よ せせらぎよ写真 いちまい はらりと落ちてなみだのむこうに ゆれる顔もつれた恋です あなたに逢いたい根雪がとければ 季節もかわる冬枯れアカシヤ 花が咲く出来ることなら
悪いひとです 妻あるあなたこんな逢いびき 教えたあなたかくれ湯のやど 湯あがり酒をふくめば燃える この胸よわたし一夜の ああ他人妻わざとひと汽車 遅れてついた山の湯の町 はらはら紅葉恋のさかずき 持つ手を濡らす涙のわけは 聞かないでわたし せつない ああ他人妻嘘で世間をあざむくよりもわかれられなく なるのが恐い罪の重さを ふたりで分けてそれでも愛して
小樽運河に 和服がにあう幸福でよかった こころのひとよあの日ふたりが 愛した町を君もたずねて 来たというああ 向き合ういとしさ なみだの瞳面影が重なる 小樽のめぐり逢い雪のホームで 別れたあとはすれちがいばかりの 僕達だった呼んで東京 呼ばれて小樽ひとのさだめの いたずらかああ 返らぬ月日はあまりに遠い浮雲は流れる 北国めぐり逢い拾いあつめた
愛のためなら 散るのもおんな罪を背負って 生きるもおんなおんな 哀しい 一途な花にああ だれか… 愛をください愛がわたしの 生命ですつくす優しい 妻にもなれずまして賢い 母にもなれず泣いて絆を 断ち切るつらさああ きょうも… 夢を見ました夢でわが子を 抱きました落葉ころがす 木枯しだっていつかわたしに 幸福はこぶ耐えて 三百六十五日ああ あなた… 春を待ちます春の門出の 花吹雪