上野発の夜行列車おりた時から青森駅は 雪の中北へ帰る人の群れは誰も無口で海鳴りだけを きいている私もひとり 連絡船に乗りこごえそうな 鴎見つめ泣いていましたあゝ 津軽海峡冬景色ごらんあれが竜飛岬北のはずれと見知らぬ人が 指をさす息でくもる窓のガラスふいてみたけどはるかにかすみ 見えるだけさよならあなた 私は帰ります風の音が胸をゆする泣けとばかりにあゝ 津軽海峡冬景色さよならあなた 私は帰ります風の
あてもなく電車に揺られて気づくとまたひとりここにいる花屋の角を曲がるとすぐにあなたと暮らした部屋があるSLのレコード聴きながらふたりで夢の中旅にでたあなたの背中につかまりながら本当は時間を止めたかった灯りのともった二階の窓にあなたの影がなつかしい元気そうね 幸せそうね誰かの影が寄りそう来なければよかったもうすべてが届かない最終電車は出て行ったわ私ひとりを残して蒼白いレールのその上をはだしで泣きなが
窓に西陽があたる部屋はいつもあなたの 匂いがするわひとり暮らせば 想い出すから壁の傷も 残したまま おいてゆくわ愛をつぐなえば 別れになるけどこんな女でも 忘れないでね優しすぎたの あなた子供みたいな あなたあすは他人同志になるけれど心残りは あなたのこと少し煙草も ひかえめにして過去に縛られ 暮らすことよりわたしよりも可愛い人 探すことよ愛をつぐなえば 重荷になるからこの町を離れ
私の胸に愛の火の手がまわる抱いて強くやさしく好きよ あなたの匂いが寄せては返す波にさらわれそうよだからもっと溺れて死んでいっしょに生きかえりたいの愛の牢屋に閉じ込められてこのままあなたと二人燃える吐息は鎖をとかす何も言わないで言わないで哀しいくらい夜が素肌を包む強いあなたにすべてを預けて確かめあいたいのまぶたの裏で愛のしずくが光る夢の中でこのまま生きてゆけたらいいのにお願いあなた心が逃げないように
愛に溺れて あなたに疲れ生きることにも ため息ついてひとり口紅 ふきとるだけの生き方だけなら 淋しいこんな夜には 少しお酒で泪の相手しましょうそしてぬけがらパジャマ あなたのかわりに時はあしたを連れてくるけど過去のどこかで迷子になってる夢のつづきを 誰かに見ても若くないから あしたが恐い綺麗ごとなら 愛するだけで本当は何にも いらないだから鏡に映るわたしに想い出ばなし しましょうそして枕を抱いて
菜の花の黄色に染って死ねたら愛の終わりにふさわしいといつも いつでも考えつづけてともに眠る相手を探したふるさとは生れた場所じゃないふるさとは死にたい場所をいうあなたに それを求めても冗談にしかならないわわたしの愛は わたしの愛は 菜の花心中音楽が流れてうたた寝みたいに好きな誰かと死にたいもの夢を見るよに憧れつづけて心ゆれる出会いを待ってたしあわせは楽しいことじゃないしあわせは切ないことをいうあなた