燃えてる街をくぐりぬけて正月の八百屋から盗んできた血まみれのリンゴを一つ私に下さいそのしぼんだ種を宿せるかもしれないからそのしぼんだ種をかじりとれるかもしれないから愛と希望にむせび泣きながら正月の区役所から盗んできた住民票の切れはしを私に下さいその印刷された紙の中で人間でいれるかもしれないその印刷された紙の中で日本人でいれるかもしれない恋に破れた牛を食うために正月の肉屋から盗んできた生臭い庖丁を私
久しぶりに聞えるなつかしいあの歌が君とはなれ一年余り遠くへ行ったものさ帰ってきたよ聞えるなつかしいあの歌がなけてくるよ飲み明そう朝がくるまでいつも いつもこれでいいのだと遠くへ行ってしまった忘れていた君の歌君に逢えてよかったそうだ 聞える 聞える悲しい歌がもうどこへ行っても帰ってこれるよいつも いつも これでいいのだと遠くへ行ってしまった忘れていた君の歌君に逢えてよかったそうだ 聞える 聞える悲し
ある日の街角にはどんな意味もないある日の午後にはどんな理由もない吸いかけのタバコもほっておけば消えるようにそいつは始めから決っていた事なのサお前は今腐りかけている自分でそれがわかるだろうお前が見たものはみんなお前を失くすためにあるお前が触ったものはみんなお前を忘れるためにあるだから今のうちに赤いバラを一輪胸にかざり踊り狂えばいいサ赤い夕日に涙を流し恋の痛手に傷ついてもそいつは誰かのいたずらだったん
右手に挙銃左手にギター負けたとみせかけてから逃げ逃げてからふり返って後ろから バーン恐ろしさのあまりにたれ流す犬のようにはいずりまわって バーンごまかし笑いで バーン右に眼帯左眼にトラホーム淋病をごまかすためにラジオ体操をする真白いトレーニングパンツに バーン母の日のカーネーションを握りしめノミとシラミに愛の献血キンチョールに バーンビタミン剤にも バーン空に太陽を心に唄を張りきりすぎて葬式に君が
君は窓の中いつのまにかコックリ コックリ眠ってしまったみたいぼくは窓の外降りしきる雪の中ひとりかけようとズボンをぬいているここ吹き嵐れるオホーツクの海を前にしてぼくはとばされた一枚の紙きれだよそこに書かれた一行の書きおきやがて月がでて サロマ湖のほとり眠り白鳥もおきて歌い出す月は空高く サロマ湖の上陸の小舟も今夜旅に出るほら空にはハマナスの花が咲きみだれ気がついてみるとぼくはもうもう誰も信じちゃ 
風はデタラメに吹いていた乾いたサルマタが青空にはためいてカツ丼はさらにさらに重く運ばれてきたああ ああ ああなんてみっともないなんて訳のわからない夕暮れなんだああ ああ ああなんて訳のわからない夕暮れなんだ空はだらしなく晴れていた人たちは皆 性格の不一致で別れ使われたコンドームを捜しに行くのさああ ああ ああなんて、なんてみっともない人類の平和なんだああ ああ ああなんてみっともない人類の平和なん
ここがいつから海だったかは知らない赤い馬が泳いでいる足もとの雲は鳥になり飛び色は消えて形だけが落ちて行く腕が伸びる地平線を掴んでいるのは私だ体は遠くで浮かんでいる花は咲いてるようにも見える燃えてるようにも見える失くなる事が有ることのここではほんのりとした証し失くなる事が有ることのここではほんのりとした証し宇宙はなにかの冗談だってあなたは今喋ろうとしてるその唇の動きそのなんでもないちの流れの中でぬい
最後の最後の最後まで乾かないで乾かないで欲しいものは女子大生の洗濯物と心最後の最後の最後まで切れないで切れないで欲しいものはパンツのヒモとあの娘との絆最後の最後の最後まで消えないで消えないで欲しいものはストリップ劇場のスポットライトと夢最後の最後の最後まで止まらないで止まらないで欲しいものはどうにもとまらない山本リンダと腕時計最後の最後の最後まで言わないで言わないで欲しいものは推理小説の犯人とさよ