夜更けの霧が 雨に変わるときあなたの吐息 肩に感じるの泣いたりするの 明日にしようあなたのすきな ながい黒髪をきってしまいたい 朝がくるまえに 夜霧のしずくが 忘れたはずのつれないあなたを おもいださせるの今の私にゃ 広すぎる部屋にもどるはずもない あなたの足音がきこえる気がする 霧のガラス窓 他人じゃないよと 抱きしめてくれたあなたのいない 涙の町から旅に出たいの 朝がくるまえに…
迷(ま)い子の子猫を 片手で拾い上げて私の部屋へ 連れてきたのは三年も 暮らしてた男に去られた夜でした形のくずれた 帽子の中へ入れてあいつの匂い ついているけどしばらくは がまんしてベッドにしてねと 言いきかす さびしい同士だね都会にありがちの哀しい瞳(め)の色にたがいをうつしましょうだから いいわね いいわねあしたも生きる あさっても 小皿のミルクを ピチャピチャ舐めて飲んで私のことを じっと見るの