先輩と今日は久しぶりに街で遊んだ私は終始ソワソワして落ち着かなかった先輩は何か前よりもずっと綺麗になってた大学という場所にはそんな魔法があるのか迷っていたけど 悩んでいたけど私は決めた動機不純かもね いや不純じゃないよだって 私 一応目標あるもの私も先輩と同じ大学に行く 理由はただひとつだけ愛しい先輩のそばで 魔法にかかって綺麗になるんだもんパパとママがうるさいから 机に向かうノートいっぱいに吐き
彼女はいつも菊川から乗ってくる水色のイヤホンをしてあまりにも真っ直ぐな前髪見た目は学生さんなるべく近くにいれる位置を僕は陣取る運が良い時は隣にいれる事もあってその時の幸せな気分と言ったらないそうして彼女は市ヶ谷で降りて行く帰りは流石に一緒にはなれないだけど今日はなんと!飲み会か何かの帰りらしい彼女に遭遇したいつもの水色のイヤホンはしていなくて軽くうなだれて 前髪がそよそよと揺れて泣いてるの?泣いて
さあ これから僕は自慢話をするよそう あの娘と僕は海に出かけたんだよ車は走る 僕は助手席 夢にまで見た裸のヴィーナス…真っ赤な太陽 プニプニの身体サラサラの砂の上で僕らはカラダを重ねた 誰もいないからダラダラ流れる汗が気持ち良い な静かな波だ なんて鳥だろ?肩にもたれるエロエロヴィーナス真っ赤な太陽 プニプニの身体サラサラの砂の上で僕らはカラダを重ねた またまた重ねたギュッて抱きしめた 生きてて良
だるい顔でドアを開ける朝の光がお前を突き刺す小さい背中 見送るだけで俺はまたしても蒲団に戻るオレンジの夕日が窓に射し込む頃にはお前は帰ってきて俺とバトンタッチ今日もまた俺は行く 居酒屋に働きに新しい家族が一人増える眩しい 眩しい 朝は馬鹿ださてと帰るか 帰って寝るとするか…道に転がる石を蹴飛ばし一人ニヤける やっと家に着いた目の前の現実に俺らはいつも怯えていたけれど心配ない 俺について来い!お前な
私には星が見える 一番輝く星が私には星が見える 大好きなあなたの星毎日あなたを見てる 淋しくなんかないあなたは私を見てる? ほら 髪切ったんだ私には星が見える 一番輝く星が私には星が見える 大好きなあなたの星ずっとあなたは私の旦那様だからね浮気なんかしてないもん 子供欲しかったなぁ私には星が見える 私もそっちに行きたいでもあなたに怒られちゃうから まだ私はここにいよう私には星が見える
君が居なくなってからこの部屋も随分汚くなった煙草の煙が部屋いっぱいに広がっている君が居なくなってからビールがなんだか不味くなったこの苦い酒が一人の僕のいい薬だ仕事から帰って来たって誰も待ってないネクタイほどいてテレビをつけた戻りたい 僕が馬鹿だったやり直したい もう一度君を抱きしめていたい今でも君が僕の中に居るんだ 居るんだ 居るんだ君が居なくなってからあいつの電話も急に途絶えた僕のほうからも電話
チューで全てが解決するんじゃないか何もかも何もかもだよいがみ合うことなんか無い血を流し合ってる暇があったら暇があったらテレビを見ててそう思ったのさ夫婦が口喧嘩してたんだいい年をしてみっともないな僕たちも気を付けたいもんだね気をつけようねチューをしよう 相手なんか誰でもいいじゃないかチューをしよう それだけで案外何とかなるもんだチューで全ては解決できる!言ったもん勝ちさ 知ったこっちゃねぇよ文句を言
手を挙げたのはまずかったユミコは隅っこで涙けど悪いのはユミコなんだ僕を裏切った 僕は失望したそのまま家を飛び出して雨の中を独り歩いたユミコはノコノコ付いてきた僕の眼を見た 僕の手を握った許せない何もかも 馬鹿らしいこんなにも思ってんのに届かない わからないもう嫌だ嫌がる僕にしがみついて ユミコは何回も謝った「ゴメン、もうしないから。許してよ、お願い」振り向いて家に引き返した 雨に馬鹿にされてる気が
働かずに生きて行きたいそう願いながら俺は生きてきたこの歳になってやっと出会えた働き者の美人なあなたと朝は早く起きて あなたを送り出して一服してお次は洗濯だぜバスタオル畳んで 大きな窓を開けて今日は図書館にでも行こうかな七時頃あなたが帰ってくるその前に買い物に行かなくちゃディナーは何にしたらいいかしらあらやべぇ お風呂掃除やってなかったしかしまぁ俺って幸せモンだぜ今日も元気だ タバコがうまいねテーブ
アタシは保健室の先生休み時間は 仮病の生徒とおしゃべりする絶対 男子しか来ない何かを期待してる アタシとの何かかわいい顔の生徒には 電話番号を教えてあげる放課後 必ずその子は 電話してくる 妙に低い声でアタシは保健室の先生若い男の体に 触れるのが生き甲斐アタシは保健室の先生通勤には毎日 すしづめ 井の頭線痴漢は いつでもアタシのこの体に群がる だいたいサラリーマンかわいい顔の男には 好きにさせてる
甘ったれたクソガキがだらしなく 戯言を紙にタラタラ書いたそれから冬の夜の闇へと 逃げるようにクソガキは消えたガキにはあちこちに借金があった それは恐ろしい額になってた取り立てのチンピラに脅されてた 命の危険を感じ始めたクソガキのアパートにやって来た母親 ゴミ屋敷のような部屋の中小汚い文字でタラタラ書かれた 醜い遺書があった母親はすぐ捜索願を出した 警察の人は割と親切だったその頃ガキは死ぬ勇気なんか
目の前の白い壁を ずっと見ていた忙しそうに小走りで 行き交う看護婦さん俺が長椅子に座り 待ってるあいだに命を消す手術を あいつは受けてた若すぎる俺たちには まだ 親になる勇気がなかったもしも俺たちが ガキじゃなくて 自立していたなら幻じゃなくて 今 俺のそばに子供がいたのかなその日の何日か前 あいつの親父と話をした 少しだけ あいつの家で無口な男二人は
変わりたい どうして私は こんな顔なんだろうママに全然 似てないんだもん 悲しい好きな人は 私のことなんか 見向きもしないし友達には みんな彼氏がいる 悲しいアイドルみたいに チヤホヤされたい鏡を見てると 涙が いつも溢れ出る明日こそは ママに打ち明けよう私 整形手術がしたいの私もう
母さん あなたは僕を今でも本当に愛してくれていますか母さん あなたを僕は苦しめ悩ませたくさん泣かせたんだろう母さん とうとう来週の水曜日だよ母さん とうとう法律に僕消される母さん あの日はとても頭が痛くて仕方が無かったんだよ だから母さん あの日の事は何にも覚えてないんだ ほんとに本当母さん 親戚のみんなは何て言ってるの母さん 近所の人にいじめられてないかい母さん こうして手紙を書くのって初めてだ
昨日 俺は夜の海へと車飛ばした独りになりたかった昨日 俺は千葉の女に海で誘われそのままホテルに行った俺の隣にはいつも 女の匂いがしてる毎日違う女が近づいてきやがる俺はいつまでこんなこと続けて行くんだろう花に 草に 生まれたかった愚かな人類よ 己の欲望の炎で自滅すればいい俺の身体を貪る 女の顔を見てると悲しくて悲しすぎて とてもやりきれないだけど俺は女たちが仕掛ける誘惑の言葉 視線 無視なんかできな
どうして俺は ここにいるんだろう一日中 電話の前 雑居ビルの3階田舎の家族 元気でいるかな今の俺の姿を 見たら泣くだろうな知らない人達に 電話をかけまくる「もしもし母さん? 俺だよ俺 実はさぁ…」罪悪感 胸の奥 押し潰して嘘八百並べ立てるのさこんなことするためにわざわざ東京に出てきたわけじゃないのにどうして俺は まだ生きてるんだろう神様は俺のこと 怒ってないのかな俺みたいな奴は 生きてても仕方ない
じゃあ お母さん 住所教えてあとご主人の連絡先と…あ、ご主人いないの? そっか亡くなったのね それは失礼じゃあ お母さん 誰でもいいわ迎えに来れる人いないかな?そっか じゃあ警察の人に来てもらわないとね当たり前じゃん だってこれ 立派な犯罪だよ泣いても駄目よ 何?ご主人いるの? どうして嘘つくの!!犯人は54歳の主婦豆腐とティーバッグと白髪染めとキャットフードを万引きして店を出たところGメンに捕ら
恋に生きる人にはなれない 子供の僕は恋に生きていた恋が僕の全てだった 今思えばそんな気がする恋に生きる人にはなれない なりたくもないんだね不思議と今はそれどころじゃねぇのよ 女の子は大好きだけどね恋に生きる人を知ってる その人は高校生 背の小さい女の子とっても可愛い女の子 金髪が似合う十七歳恋に生きる人にはなれない そもそも男なんてものは恋に生きる資格なんかない 資格というか権利がないんだこの高校
愛する人よ 僕はあなたを愛していたんですあなたは今どこにいますか? それともいませんか?あぁ こんな事になるなら 言っておけば良かったこの想いは この国と共に消えるのか終わりは何かの始まり 消えてたまるもんかでっかい夢が僕にはあった いや今でもあるさあなたは鼻で笑うでしょう でも本当ですあぁ こんな事になるなら やっておけば良かったこの願いは この国と共に消えるのか終わりは何かの始まり 消えてたま
そろそろ朝刊が来たかな? ポストの中に手を伸ばしたいつもと同じ 気分が暗くなる ニュースばかりだそろそろ朝餉の時間だな ヨウコさんがやっと起きてきたマサシも寝ぼけ顔 ネクタイを締めてる 早く座りなさい 腹が減ったばあさんは まだ寝てるのですかヨウコさん ヨウコさんまあいいか お先にいただきましょうほら ケンちゃん ジジと一緒に食べようそろそろ朝刊が来たかな? ポストの中に手を伸ばしたポストの中は何
腰の曲がったおばあちゃんを さっき僕らは轢き逃げした「どうしよう」「捕まりたくないな」「捕まる訳無いじゃないの」「逃げよう」 あの娘はそう言った 僕は小さく頷いたそれからひたすら走った 僕らは何処へ行くのだろう?小さな旅館で一泊することにしたなんだかとっても素敵な夜だった何が正しくて何が悪いなんて誰もそんな事教えてくれなかった誰も悪くない 解っていたんだ生まれた時から僕は悪魔だった次の日 三人の男
私が整形手術をしたのは5年前の夏それからというもの私の人生は 大きく変わった現金な男たちは急に私の元へやって来て見え透いた愛の言葉を恥ずかしげもなく 囁いた誰一人 私に愛の意味を教えてくれなかっただらしのないあいつらを私はボロボロにして捨ててやった幸せとは何でございましょう 私にはもうわからないのこの美貌を手に入れても 私の心は昔より寒いわ幸せとは何でございましょう 私にはもうわからないのどなたか
犬を飼いたいと 娘が言うので「ママに聞いてみな」と 俺は水割り「パパに聞きなって ママが言ったもん」娘は懸命に懇願するまた俺か いつも俺じゃんか自転車の時だって 俺が決めたのに日曜朝9時 娘に起こされ妻に見送られ 車に乗り込む国道沿いにある 大きなペットショップ車を降りると 娘はダッシュ「この子がいい」 娘が指差すその先に 不細工な顔のパグがいた「やめとけよ もっと可愛い顔のがいるじゃない」「絶対
これはさすがにやばい 殺されると思い私は逃げて来た あの人が出かけた隙にふるさとへ向かう 新幹線に乗っている顔中 痣だらけだから サングラスと帽子を深く 深く かぶってもうあの人には二度と会う事は無いだろうけど私は一生 許さない 許さない忘れない 忘れない若気の至りで すぐ結婚しちゃったけどやっぱり駄目だった 当然の結果だな外では温厚で 優しい人ってことになってるみたいだけど 最悪の腐れ外道だった
豆電球がそこいら中を 橙色に染めている僕はおしっこがしたくなって 目を覚ましてしまったでも一人で行くのは怖いなぁ どうしようかなぁしょうがない お父さんについて来てもらおう寝てるお父さんを起こすのは可哀想だけどあれ? お父さん何やってるんだろ? 裸んぼだお母さんの上に乗っかってるぞ お母さんも裸だなぁ何か二人とも苦しそうな顔に見えるないやそれよりも僕はおしっこがしたいんだ もれそうだ「お父さん」と
あなた またあの子がダイエットをすると言っているのよ 困ったわちっとも太ってないのに むしろ痩せてるほうよね?好きな子でもいるのかしら?夕食も少ししか食べてくれなかったの成長期の大事な時期なのにだから私言ったの「ちゃんと食べないと オッパイ小さくなるわよ」ってあの子は鼻で笑って部屋に入ったきりあんな事 繰り返し 繰り返し 繰り返ししてたらそのうちに 取り返しのつかない事になっちゃうそんな事 やめな
この頃 酸っぱい果物 やたら食べる気づけば食べているオレンジ グレープフルーツ喫茶店では もちろんレモンスカッシュもしかして これってアレじゃないのかなそういえば心当たりはあるぞ近所の産婦人科のドアを勇んで 私は開けて保険証を出しベンチで文庫本開いた名前を呼ばれて中に入り 私は予想通りの言葉を聞いたそうか そうか ついに I am a mother帰りにデパートへ寄って おもちゃ売り場 子供服売り
最近のママはなんだか 少し若返ったようだパートに出るようになって 友達も増えたみたいだパパが居なくなって もうすぐ一年になる私はこの一年で 随分汚れたなあ友達に連れられ 夜の街に出ては低脳な男達に 抱かれまくったこんな私見たら パパはどう思うだろう?関係無いわ あの人のせいだもんたまにあの人から メールが来る事がある私は完全無視で 読んだらすぐに消す名字が変わってから 何もかも狂った前の名字の方が
パパはママと別れることになったもう二人の間に愛はないパパには好きな人が居るしお前だって知ってるだろうこの前紹介した人だよあの時は友達って言ったけどママとは正反対の大人しい内気な人なんだ今まで嘘ついてきてゴメンな ママがパパのこと何て言ってるか知らないけど パパはママと離れていたほうが お前と仲良くなれると思うんだ何を言ったって無駄かもしれないけどお前には俺の血が流れてんだママと別れたって俺たちは親
夕べはちょいと飲みすぎた 目を覚ますともう夕暮れ時仕事場があるマンションへ 俺はのろのろ出かけるぜドアを開けるとアシスタントの小僧どもがカリカリやっている俺は自分のデスクに座り とりあえずまずは一服だ灰皿の横に手紙が一通 送り主を見ると見覚えある名前どっかのホステスだろうか 首をかしげて封を切る-手紙-ミドリカワさんお久しぶりです。いやもう先生と呼ぶべきですね。お姿いつもテレビや雑誌で拝見させてい