コールドナイトメア feat.arai tasuku – ミソシタ

知らない団地の一室 僕はポエムを執筆
死神のようなじいさんはコタツで
女学生のプラモデルを組んでる
ニッパーの音がプチプチと耳障りでトキシック
流し台に飾ってある 牡丹の花がぼとりと落ちる

これはかつて美しい闇の中にいた奴らの物語だ

窓から見える風車小屋には 動物達が繋がれている
ちょっと待て
動物に混じって 何人か人間が繋がれてねえか?

あいつらは アンダーグラウンドとバーチャルを履き違えたんだ
好き勝手やった結末には お似合いだよ

じいさんが組み上げていた
プラモデルの女学生が口を開いた

アンダーグラウンドとバーチャルを履き違えた?
何故彼らはあんな所に繋がれているんだ?

お兄ちゃんは頑張ってたと思うけど
ある時を境に 道を踏み外してしまったんじゃない
もっと理由が知りたければ直接本人達に聞いてくれば

もしかしたら次に繋がれるのはあなたかも

僕は部屋のドアを開け
外へと続く階段を下る

鎖につながれている中には確かに何人か人間がいる

その中でも一際目につく者がいた

ボロボロのバナナの被り物をした青年

ぼくはバナナだよ
ぼくはバナナだよ

焦点の合わない目で そう言うだけ
ダメだ とてもまともに会話できる相手じゃ無い

後ろで気配がして振り返る
遠くの方に一瞬ピンクのツインテールの少女が
寂しげに立っているように見えた

白ブリーフの若大将の伝説は僕も知ってる
かつてその男の話は地下二階に響きわたった
彼は今も闇の中を駆け抜けていると聞く
ここにいる奴らとは違う そう信じてる

話が通じる数人に 問いただしてみた結果
ここにいる奴らは 闇に飲まれていった奴らだった
闇にも二種類ある 美しい闇と 人を傷つけるだけの闇
だが一体 誰が何の為にこの場所を作ったんだ

ここは俺が作った 闇牧場だよ
全身ブランドものに身を包み 筋肉ムキムキの男が現れた
程よく日焼けをして 両脇にはゴリゴリのギャル

こいつら世間様に出しちゃあぶねえ だからやさしい俺が引き取ってるんだ
それに使い方次第じゃ金だって生み出してくれる

あんた誰だ?

俺か 俺が白ブリーフの若大将だ

冷たい悪夢

病んだ目をした羊達

冷たい悪夢

頭の中のルシファーにナイフを突き立てる