たそがれシャンソン – フランク永井

銀杏並木に ヴェールをかけて
街にあかりを つけてゆく
たそがれさん たそがれさん
お前さんだネ たそがれさん
いつも今頃 やって来て
俺を寂しく させるのは

いつか通った 横丁の窓で
可愛い娘が 泣いていた
たそがれさん たそがれさん
あれもそうだろ たそがれさん
長い睫毛に 一しずく
何か落として いっただろ

今日もこの角 曲って見よか
廻り道だが まアよかろ
たそがれさん たそがれさん
ついておいでよ たそがれさん
どうせとっぷり 暮れるには
すこしばっかり 間があるさ

何故と聞かれちゃ 云えないけれど
俺はあんたが 好きなんだ
たそがれさん たそがれさん
いいじゃないかえ たそがれさん
若いうちだよ 泣けるのも
もっとホロリと させとくれ