ヒトリエ

らんらんと泣いて – ヒトリエ

錯乱の果て、未来を嘆いた様ね?

「私は今 当たり前のこと、迂回して避けながら
そ、飛びたいんだ。」

何処に行くんだい、ねえ

間違いを探したいだけの期待は
音を知った 声を知った

「有り体の言葉は今触れないや」

って繰り返す君はどうだい?

大抵の距離感ははしたない今日をただ嫌っていて、
繋いだ手など無いんだ
泣いている私は今更に何を求めたんだ?
其処にはいない 其処にはいないや。

さ?

小刻みに寄る二人 錆びた鉄屑の様
深く、沈んでは また 水面から浮かび上がる

らんらん、と泣き叫んだ彼女に答えを
言いたい筈がない
言いたい筈がないよ、ああ

したいな、っていう
いきたいな、っていう
何回目の感情?
見たい筈がない
見たい筈がないよ、ああ

沢山の棘を吐いている
私は今
此処にはいない 此処にはいない

繰り返してまた
振り返ってまた
会いたくはないかな、って
君が言った

大体の感情を隠し隠し通して
至った底の底で何を笑っている?
当たり前のことを迂回して避けて
飛び込んだ色にどう染まっている?

寄っては離れを繰り返し、繰り返して
泣いている二人はなぜ、笑っている?
沈んでは浮かぶを繰り返し、繰り返した
しょうもない二人は何処で笑っている?

静観を諦めた彼女に願いを
後悔なんてない
後悔なんてないよ、ああ

未完成でも
起死回生の情
絡まっている今日を
何処に捨ててきたんだろう

「したい筈がない、したい筈がないよ」

ああ、らんらんと泣き叫んだ彼女に答えを

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