愛月撤灯 – バルーン

「馬鹿馬鹿しいくらい あたし あなたのことばかりだった
明け方の寄る辺は あなたの部屋だった」

「白々しいくらい 君は 理想の愛 そのものだった
それだけが全てだ それだけが全てだ」

「どんな心ですら あなた 美談として吐き出して
堂々巡りの 皮肉の味がした」

「どんな言葉ですら 君は 問いの底へ連れ込んで
間違えと知ってて それを言えずにいた」

「愛と月の関係に 首輪を付けることなんて」
「君は優しい だけどね 甘えてしまうのが嫌なんだ」
「猫みたいなあなたに 意味を求める事なんて」
「君は野暮だ それでも 愛に囚われているんだね」
「「愚かな二人でいよう」」

「どんな嫌味ですら あなた 決して顔を背けなかった
比べて あたしは声を殺していた」

「どんな痛みですら 君は 何処も行かず耐えていた
理想と別にある 今を押し付けてしまったんだ」

「いいわ それがあなたの幸せならば」
「投げやりになってしまわぬ様に震える身体を抱き寄せる」

「嘘と夢の関係に 足枷を付けることなんて」
「君は寂しい だからね 甘えてしまってもいいんだよ」
「空みたいなあなたに 意味を求めることなんて」
「君は鋭い それでも 恋に遊ばれているんだね」

「少しだけ眠ろうか」
「そうだね おやすみ」
「明日は出掛けようか」
「そうだね 遠くへ行こう」
「何処へ行きたい?」
「何処でもいいさ 別に」
「またそうやって嘘をつく」
「勘違いでしょう」

「愛と月の関係に 首輪を付けることなんて」
「君は優しい だけどね 甘えてしまうのが嫌なんだ」
「猫みたいなあなたに 意味を求める事なんて」
「君は野暮だ それでも 愛に囚われているんだね」
「「愚かな二人でいよう」」