岸に辿り着いてふいによぎったこと「もうあの温度は還らない」君の期待を仇にするほど冷めた大人になったようだ赤と青に走る脈のように繋がれていたひとつに向かっていくつもりだった左胸の奥に繋がる灯火があればすれ違いざまに見る不安などないブレーキの効かない道は続いていく宵闇、交錯するわだち行方知れずのあの胸の音待てど暮らせどもう戻らない赤と青の狭間に黄色の点滅が彷徨うひとつになれば繋がると思っていたつきまと
「謝る」というよくある行為は、リセットするだけの容易い口実?私の方から言わせれば、俗物と呼ぶにふさわしいあまねく染み渡る限界という名のノイズ色づく楓、その手の未熟さに枯れてあたしを喜ばしてきれた頭はお次にどういった思考を働かすつもりでいるの?私の方はと言えば「許す」というありふれた行為に終わりを告げるすべからくひれ伏し自滅していくポーズあからさまに心まで沈む、まるで夕陽の色褪せ私は手を汚さない 私
なんで人と火と日はいつか消えてしまうか解かる?ずっと手と手をつないで離さないと誓っても人類に勝る力持った自然が欲しがるからだよ しってた?なんで出来事はいつも願いとは反するか解かる?どんな前書きがあろうと一寸先は真っ白だよ自然には劣る力持ったあたしは「今」を見るしかない そうでしょう?いくつの通行人に罵られ、罵声を浴び倒れそうになっても しおれそうになってもあたしを消せるだろうかいいえ、もう遅すぎ
続くのはきっと理由があるんでしょ?あたしが止まれば何か変わってしまうきみどり色の葉っぱ浮かんだ池に落とした涙は水面の色さえ変えないけど息をころし地を這う日々はもうやめ霧雨同様不確かな力を振り絞った向日葵の黄金に憧れた体は命の紐をほどいた息を吸い込む時きょうを始めて息を吐き出すときにきょうを終わらせる痛くもない痒くもない少し曇った日ひた廻る歯車は老朽化してくのみ皆と同じなら安らいでいた青き日アネモネ
あたしの体はいとも簡単に目に映らない物さえ頼ってしまう「昨日をやり直すクスリをくれないか」飽きずにまた働く旭にねだる血も繋がらないあたしをどうして愛せるの?見えない膜をはってるあたしに対してあなたは例えば全ての神経を操るやわらかなその器具をはずしてもまだあたしを求めるのかなあたしの体はいとも簡単に連なる音をなぞり歌うことができる「闘志を呼び覚ますクスリをくれないか」選択ばかりの世は幸か不幸か愛を知
タマシイを飲まれていくのが分かるこのカラダは貴方のために誂えたようなカタマリソラでも思い出せるでしょ?頭のナカよリ精密で心臓より素直でタンジュン「ネエ、昨日は何度思い出してくれた?」答えもなくまた去るアナタはウツロな仕草で飛び立つジカンという音のない雑踏へ都会の朝ヨリ空虚で水面よりまっすぐでドンヨク細胞がマネく貴方はあたしの五カンを魅了しカザらない月より紳士で草木よリココロが見えない雲間に貴方のカ
この爪で揺らされた水の動きで果てしない力を持った自分を知りました。不甲斐ないこの心がすぐに不安の雨を呼んでくる…温かい陽の光を浴びていると確実に燃やされるこの存在を知り何より大きなこの星があたしを受け入れてくれたことはゆるぎない。野放しのこの心がすぐに憂鬱の種を拾ってくる。ああいっそこのまま逃がして、心行くままお別れしようか…
馬鹿な私をはじめ、この島に生まれ住む人は生かされてるとも知らず、すぐ「独り」と言いたがる。水を求めるように誰かの蜜を、枯れない海のように、途絶えない日をくれよ…生き急ぐ私は、「空」のようなスピードの時代を擦り減らすその手を止めたいだけ。イカレタ話だと笑うでしょう? それでもみずから朝を積む。神の思いを軸に働くのがそう、「人」ならば、捨て駒になるまいともがく私は今――短く役立たずなこの触覚で、何かを
くゆらす煙り立ちのぼる、肌をさすような朝ああ木枯らし、ため息さえ連れてくる時雨いずれはこの指も、その肌に辿りつけるのか?ああユメかマコトか、瞼に画かれた道窓辺に置かれた花は燃えたぎるその息吹をああ誰に奉げようか? 君にも同じ事を問う君は今何を感じています? 願わくは…育て、奮い立て、僅か君の中のあたししじまも、咽喉を通らぬ食事も日常となりああ繰り返し、鼓動を掴みにやって来る君旋律の狂った季節を知ら
人という名の生き物に人気の高いこの星は今となりゃ宇宙のあくた独り歩くこの身だって同じくらい哀れだと真っ白な歯ならびの満月に笑われた気がした帰り道私から奪っていらない感情をどれくらいのもの引き換えにでもいいからどうせまた同じ事繰り返すだけならこの体一つあれば事は足りるんだからああこの檻は二度と出られぬ気がしてしょうがない水槽の魚も社会にもまれては四六時中四苦八苦私からふさいでいらない逃げ道を溢れ出る
卵と小麦粉で動物の型抜いて、仲良く手を取り共に作り上げた。白い粉を叩いてさあ隠しましょ。目を覆いたいようなことに蓋をして。ヨダレも滴るような甘い誘惑は、現代の生き物に進化する間を与えない。藍色のテーブルに伸ばしたこの生地を、切り離して並べただけの小さな器。ただそれだけのこと…焼き色がついた皮にナイフを立て、命と命の交換を繰り返す。身も尽きるまで泳いでいた魚も、色づいて間もない鮮やかな果物も。香ばし
キミならボクの命さえも奪えるだろうボクの光をさえぎるのは簡単さああ秋の花が放つ香りは恒にふと頭にキミを映しだすような麻薬差し込む木漏れ日がボクを刺しても少しも痛みなど感じないようにああ知らず知らずにボクは取り憑かれてるキミの影がキミを裏切らぬように光さえ灯せばボクは生きぬいていけるよああどこまで行けば満たされるのだろう嫉妬、失望そして憎むこともやり終えた耳を通り過ぎる歌がキミの心を揺さぶることがあ
「この山の頂に立つ」それはまだずっと先にして…ビルの生い茂る森を、四輪の馬で走る今も昔も変わらないこと、全てが終点に向かうこと大人になる時が頂上だと思っていた子供の頃から憧れていた、人の完成系が次に目指すのは?突き刺せば一瞬で終わるから心の鞘にしまっていたい伝えたい想いはあるけど私はまだ崖の途中君への道は遠いほどいいビルの生い茂る森を、二足歩行が行き交うこの都会(まち)の唯一の魅力、途切れることを
人間は有難くも忘れていく生き物です永久に続く夕凪はなく終わらない宴はなく…私は今、白々しくも「忘れる」の技を使いますだけどあなたを頭の中から追い出す過程で後に残るものの少なさに気付いた…帆を張る私の船(からだ)は大海原貨物(にもつ)が軽くなってもまだ航路(みち)は開けない人間は脳に羽があって忘れていく生き物です太陽が飲み干された頃独りの空しさに気付くだけせめて残したい記憶、それは知らぬ間に憶えてい
こんなにもつまらない話をどうしてそんなに真剣に聞いてくれるの?・春は( 曙 )・二人は(   )似たもの同士きっと同じ答えを選ぶ惹かれてる気持ちはきっと本物気付いてるけど口は嘘をつく唐突にそれが舞い降りたら心の内側それが忍び込んだら広辞苑に載ってる限りの言葉でごまかして口は嘘をつくしかない因数分解のやり方なら努力で身につくけどこんな想い、こんな夜の過し方教えてよ先生…込み上げる衝動など知らない雄し
さあここには楽という文字しかありません昨日までの苦行はまるで嘘のようだそれにしても今は思い出すというやり方が解らず困ってるんだここへ来るまでは竜神になってこの海の内であなたの全てを潤す役目をつかさどるつもりでいたのにあなたという人が思い出せないのさあここでは愛というものも意味を成しません守る物がない苦しみを初めて知ったそれにしても今は人という生き物の定めが解って困ってるんだここへ来るまでは雷神にな
あなたの指令に従って、あなたの望みを叶えてきたあなたの思想を迷いもせず、この世界に解き放ってきたその十本の指とたった一つの口あなたのトキメキの火種、尽きる時まで燃料を燃やすあなたのキラメク希望の扉、時には雨、心洗い流す命奏でる心臓と真っ黒な二つの目私はそんな彼らよりも、側に行くことができますか?私のこんな気持ちはどんな役割を果たすのでしょうか?サヨナラを一層寂しくさせる、色もない影の立役者あなたそ
キミがくれたからボクが今日からあげるよこれ以上寒い日が来ない様にと空見上げてアカルイヒカリをまぶしい通り雨天と地を繋ぐ柱こんな風にボクらは時々繋がってんの?ああ ボクの心を喜ばせる天才よああ ボクの大事なモノ全て持ってどこに行ったんだ?キミが笑う度ボクは愛を手に入れたよ氷も溶け出して、深海が朝を迎えたようなアカルイヒカリを世界中のモノを全部積み上げ登っていけばいつかは太陽だって掴めるような気がした
心という川の上澄みはきれい悪魔が泳ぐと途端に泥が舞う底に沈んだ欲が舞い上がり澄み切った川は茶色く汚されていく君はその茶色をなくすことだけに努力を重ねる必要はないよ上澄みだけじゃ誰も愛せない君の「欲しい」って気持ちで世界はマワル流れ行く日々の中で君がそんなに不幸だって?不公平だって?引き連れたその過去にはもう用がない誰のものでもない、「明日」は…今日と昨日の境界線はどこ?立ち止まっていても知らずに越