ライオンの橋の とっ先であいつは川を 見つめてたあんたはそれで すむからええとあいつは涙を ためていた橋をくぐった 伝馬船まるで二人の 恋のよに今にも 沈みそうやった柳が揺れる 公園で初めてそっと 抱きよせたあんたは家で 待つ人がいるあいつはマフラー 投げつけた土佐堀川は 想い川まるで俺から 逃げるよに小さな蟹が 這っていくあれは十九の 春やったまるで昨日の ことのよに土佐堀川は 流れてる土佐堀川
黄昏を映す 川面を見つめて白い置手紙 ちぎって捨てたおまえは まだ19私のせいよなんて 言いながら奴をかばってた何でもないように 歩き出す心 寒そうに泣けよ 泣くだけ あきこそんな おまえの肩が涙 落ちてくたびに少し ふるえてるから話しつづけろ みゆき昨日 なくした恋をまるで ひとごとのように今は 聞いててあげる影ぼうしのびた 小道にたたずみふいに振り向いて うるんだ瞳子供の頃みたい後悔なんてしな
暗い客席の隅で 壁際にもたれたまま舞台の上のあんたを見てる 一人こうしてライトをいくつも浴びて スーツがよく似合ってる今日のあんたとっても綺麗 逢えてよかったああ おかしいねああ 人生はああ あの日の哀しみに感謝しなきゃそろそろ行かなけりゃあの人が心配するからたった独りのアンコールを胸に抱いたまま…ひとつ傘に寄り添って 互いに肩を濡らしてそれでも二人良く笑ったね 遠いあの頃日増しに荒れるあんたを 
涙がこぼれそう 君が好きだからいつでもそばにいて ふれていたいけどひとりでいるときに 胸につかえてる淋しいかたまりが きっと恋だよね瞳の中に 君だけを映して生きていれたら 何もいらない子供のように 泣いてしまえば優しい胸で 君のその胸で生きてることだけで 足が重いとき隣に誰かいて 微笑くれたら悩みも淋しさも まるで嘘のように心のくもり空 いつも晴れるから瞳の中に 希望(ゆめ)だけを映してそばにいれ
恋 また恋 まだ恋しくて こころの奥に浮かびくる忘れたつもりの面影は せつなき女(ひと)のほつれ髪朽ちて枯れるが運命(さだめ)でも せめてひと花咲かせたいかなわぬ望みと憧れは ゆらゆらかげろう春やよい酒 また酒 まだ酒呑んで のまれておちた愚痴の数笑っているよな街の灯が まるめた背中(せな)にうしろ指朽ちて枯れるが運命(さだめ)でも せめてひと花咲かせたい強がる男のしあわせは 夢の中まで千鳥足夢 
俺といたら駄目になると私(あたし)のこと抱きしめた雨に滲(にじ)んだ街角をあんたの後ろ姿が消えて行くビルの隙間 吹き溜まりで声を殺し 泣きましたあんなに優しくされたのは生まれて初めてのことでした悲しみを置き去りにこの街に灯り点(とも)る大阪ロンリー・トゥナイトひとりぼっちの夜を抱きしめて大阪ロンリー・トゥナイトふたつ並んだグラスが泣いてる交差点の人溜まりによく似た人 探してる星も見えない夜空みたい
前略 あんたが 恋しい晩(よる)は想い出だけを 繋ぎ合わせて届かぬ手紙と わかっていてもこうしてペンを 走らせてますあんた…天国にも 春はありますか桜の花が 咲いてますか逢いたいわ 淋しいわやんちゃな息子が やんちゃな息子が 隣にいても追伸 あんたの 他には誰もいい人なんか 作らへんから届かぬ慕(おも)いと 知ってはいても返事は夢で せめて聞かせてあんた…天国にも 空がありますか私の雲が 見えてま
負けて笑(わろ)うて 勝ったら泣いてほんまのアホに ならんとあかんしんどかったら 休めばええやん急がば回れと いうやんか朝まで呑もうや 人情酒場人生二度漬け かまへんよほら…通天閣も笑てるわ生きててなんぼと 笑てるわ夢がつぶれて 始まる夢が見せたれアホは 根性やんかこけてしもたら 起きればええやんダルマさんかて 七転びとことん呑もうや 人情横丁人生梯子を してもええほら…通天閣も笑てるわ無理したあ
灯りをつけたら 部屋の中おまえの荷物が 消えていた花柄模様の 箪笥やら中古で買うた 三面鏡ほんまに安い もんやのにあんなもん なんぼでも買えるのに思い出残さず 持ってったあんじょうやりや 元気でやりや天神祭りも 近づいて太鼓のけいこが 聞えてる冷たいビールで 差し向かい最初の夏が なつかしいほんまにアホは なおらんわしょうもない男に つきおうたおまえもほんまに アホやったあんじょうやりや 元気でや
灯りをつけたら 部屋の中おまえの荷物が 消えていた花柄模様の 箪笥やら中古で買うた 三面鏡ほんまに安い もんやのにあんなもん なんぼでも買えるのに思い出残さず 持ってったあんじょうやりや 元気でやりや天神祭りも 近づいて太鼓のけいこが 聞えてる冷めたいビールで 差し向かい最初の夏が なつかしいほんまにアホは なおらんわしょうもない男に つきおうたおまえもほんまに アホやったあんじょうやりや 元気で
酒も飲まなきゃ 煙草も吸わぬ俺とちがって 浮気(おんな)もやらず昔のままやな お前って奴は俺も阿呆(あほ)やし お前も阿呆(あほ)や不器用者(もん)と おっちょこちょいとどうにか ここまで 来たけれど夢叶わずも 春遠からじ背中を見せるにゃ まだまだ早い女房(よめ)は元気か おふくろさんも俺のおやじは あれから五年いろいろあったろ お前にだって病気になるなよ 生きててなんぼ無口な阿呆(あほ)と 喋り
初めての 手紙やね 父から子供封筒に 封筒に お前の名前下手くそな文字やから 笑われそうでスルスルと スルスルと 涙がこぼれます頑固でも この気持ち 愛(いと)しい気持ち何度でも 何度でも また読み返す母さんに見せたなら 泣きだすやろな苦労した 苦労した 背中をふるわせてこの家を 離れても 子供は子供いつまでも いつまでも 小(ち)っさいままで目を閉じりゃ「ただいま」と 汗光らせてランドセル ラン