あてどなく漂う 空蝉(うつせみ)の鳥影(とりかげ)荒野に散らばる轍(わだち)は 誰が為にそこに在るのだろう降りそそぐ陽光(ひかり)と 淡い眩暈(めまい)まぶたに揺らめいた残影(おもかげ)透きとおる青を見上げて飛べない僕は手をかざすばかり頬伝い あふれ落ちる涙の理由(わけ)さえもわからぬまま茫漠(ぼうばく)と降り積む 翅(はね)のない戯言水面に映った刹那は やがて音もなく消えてゆく流れゆく花びら 掬