水に映る お前の姿崩しながら 愛でようか何もかもが 対(つい)の理(ことわり)崇拝と支配 闇と炎(えん)真っ直ぐに 伸ばすその手引き寄せて迷う 愚かな刹那遠く遠くに 響くお前の囁き この胸に触れる全てくだらぬ この世淡きくちびるの お前を奪おうか終(つい)の果てに空を仰ぐ お前の姿風で乱し 泣かそうか末を待つ世 互いを別つ偽りと真(まこと) 天と地微笑んで 私を呼ぶ怖れさえ知らぬ 無邪気な罪よ遙か
緑瑪瑙の足枷を 引き摺る蜃気楼瞼には氷晶の 砂漠が広がる火蛾が逃げ水に 身を投げ溺れる美しき終焉と 不死酒でも呷ろうああ お前を 氷杭の檻で愛でようか否 お前を 赤珊瑚の椅子に座らせて 沈めたいのか日蝕の鍵穴胸に奈落の底何処にゆけばよい自堕落すぎて永眠れもしない砂の花弁を 齧れば馨しい飄風を殺せぬと 蠍の懺悔よ空耳に静寂の 悲鳴が止まない生きながら閉ざされた 暗冥の柩ああ お前を 蜜蝋に閉じ込めよ
ああ 散り急ぐ紅葉もう いいのだその 最期の際の 美しき深紅よお前 お前が離さぬ この手は幻だ否すべて 亡霊の身よお前が 泣くことはない今 終焉が 始まるのだ永久の 絶望の 祝福よ破滅に向かう 欲望を拒む あどけなき横顔…儚き願い 私のものに…ああ 仮面をはずすそう たわむれその 指先の望みは 何でも許そうお前 お前が涙で 紡いだ蜘蛛の巣を幾千の 紅葉で飾ればふたりの 棲家になろうああ 終焉が 始