みなを
さよならの時間が来て僕はちいさく笑うまたこんど会う日までいたずらに手をふる
追い風が君をさらって
ちいさくなる背中にはもう届かないようなそんな気がしたもう少しだけ僕と遊ぼう消えちゃう前にそっと頷いて
あざやかに染まってゆく夕暮れに包まれてみなれたこの街に僕は夏を想う
足早に季節は過ぎ
出会った頃の僕らにはもう戻れないようなそんな気がした君を探してどこまでゆこうあてもないのに歩いてみるよ
この道は空へつづく君が
ささやかな時間もわずかな胸の痛みもキラキラと輝いてとても愛しく思えた
君は黙っている風にゆられているそれがただうれしくて少し歌をうたった
見つめられたら本当は息もできないねえ、笑わないで
ささやかな時間は静かに流れゆく気づかなかったけれど春はそこに来ていた
やがて何もかも空に溶けるのゆらゆらゆら漂うだけ
風にだってなれるよ流れにまかせて遠くへいつかそっと消えよう誰にもジャマされないようにそっと…
ささやかな時
冷たい空気が体をやさしく包むやがて遠くの空が白みはじめる誰もいない朝の街に立つ毎日
少し大きく息を吸いこんでみるからっぽの風は私にとてもよく似てるどうして夜は人を淋しくするの?
なんて 誰も分かってはくれない迷って 今日も行く場所なんてないそれでも街は動きはじめてる夜は明ける
あのとき君も孤独を感じていたの?小さな自分を想って今日も眠れないせめて夢の中で会えたら
なんて 誰も叶えてはくれない君に 伝える術
ねえ 小さな声とても 悲しく響くよ僕は 黙ったままで星を数える 君を見ているけど
眠れない夜でも朝はきっと待ってるから新しい光に手を伸ばせば君は生きる強さを手に入れる
ねえ ひとりきりじゃねえ 不安になるよ君はどうして孤独を隠して僕の前で 静かに笑っているの?
くじけそうな夜でも明日はやってくるのなら新しい光を 探してどこまでも行こう届かない願いをいつまでも持っているのなら限りない光に手を伸ばせば夢は続