白壁(しらかべ) 細道 抜ければ今日は嫁入り舟が 通ります太鼓橋から 見ているふたりそっと柳が かんざし 撫でる淡(あわ)く 幼い この恋に胸がちょっぴり 切なくなるの薄紅 白粉(おしろい) 気づいているのなぜなのあなた 瞳(め)をそらすえびす通りの 日暮れの路地で心細さに 滲(にじ)んだ涙頬を濡らした 素顔見て背伸びするなと 叱られたのよ鳥居をくぐって 両手を合わす木華佐久耶(このはなさくや) 
子猫のように わがままに気がない素振りで 気を引くけれど友だちじゃない 恋人じゃない中途半端は いらないわじれったい じれったい今更だけど 癪(しゃく)だけどじれったい じれったいわたし あなたに恋してるじれったいほど 恋してるあなたを好きと 言った娘(こ)と並んで歩いて いただけなのに嘘つきじゃない 正直じゃない甘い視線は いらないわじれったい じれったい聞けないくせに 聞きたくてじれったい じ
逢いに来てねの 約束は椎葉の里の 鈴の音百夜千夜(ももよせんや)を 鳴らしても離れた心は 戻りはしないあなたのせいよ あなたのせいよやさしく 背中を 向けられて嫌いになんて なれないわ忘れてなんか あげないわ あげないわおかげ祭りの 大燈籠追ってはだめと 塞ぐ道ふたりはしゃいで 歌ってたひえつき節さえ 哀しく響くあなたのせいよ あなたのせいよ涙の捨て場所 探せずにさよならなんて 言わないわ待ってて
旅行カバンを 背にしょってあなた消えてく 夢の中何処へ行くのと この手を伸ばし涙がこぼれ 目覚めたの会えない日には 不安がつのり愛(いと)しさ込み上げ 震えるばかりこんな気持ちは 初めてだからあなた 早く早く 声を聞かせて頬(ほほ)に蝶々(ちょうちょ)が 止まるよにあなたキスした 夢の中きっともうすぐ 蕾(つぼみ)の花がその胸抱かれ 咲くでしょう大人に一歩 近づくたびに恋する喜び 切なさを知る淡(