この道を行くだけ 地図とパンとピッケル狭霧深き岩の道を 歩き続けてここに来た幾たびも迷った ある時は立ち尽くし途方にくれ絶望 でも友だちがそばにいた泣き笑い悲しみ また喜び歩くそれでもなおたどり着かぬ それを人生と人は呼ぶ千切れ雲のドラマよ 蒼き空をさすらって満天の星月夜 生きているのが分かるだろう道程ははるかに 神の峰に続いてる旅立ちのときは今 青春はまだ終わらない
春に愛が芽ばえ夏の青空に咲いた秋に花びらは散って冬は涙も凍った花は巡り 人は巡りそしていつかまた春が来る花は巡り 人は巡り愛する人にまた巡り会うだろう花の便りが来た一人ぼっちの部屋にも元気いっぱいの緑心洗われていく花は巡り 人は巡りそしていつかまた春が来る花は巡り 人は巡り愛する人にまた巡り会うだろう山に花が咲いた空に手を伸ばすように昨日洋服を買った明日旅に出て行く花は巡り 人は巡りそしていつかま
誰もこの道を通さないという雨も風も岩も怒ったように立ちはだかっているだけどこの俺は 行かなくちゃならないなんのためなのか 分からないけれど行かなくちゃならないやりたいことは残さずやったか友だちはいるか 安らぎはあるか 人を愛したか夢のカケラはポケットの中で迷子になったか髪は白くなり道は果てしなくたのむから俺がどこにいるのやら神様よちょっと教えておくれ人生はどこだもう少しだけ歩いて行けたなら光るいた
ウィスキーの小瓶を口に運びながら涙と思い出を肴にして酔いつぶれてしまいたいなどと思っているこの僕を貴女が見たら子供のようだときっと僕を笑うでしょうねわかっていながら飲む男の気持ちなど貴女は知りもせず列車の窓に僕の顔が写るなんてみじめな姿なんだろう戯れだと思っていた恋に打ちのめされてしまうなんてこうして誰もが大人になってゆくそんな話をどこかで聞いたっけ人間同士の辛い別れという劇を僕が演じているこうし
雨に降られてしかたないからお茶を飲んだの 駅前の店で思いがけないこともあるのねここであなたと遇うなんてもう何年になるかしら別れてからねえ 眩しそうにみるのはやめてよあの日の出逢いも はげしい雨ね夢のつづきに いるみたい雨がやんだらすぐに帰るわ別にいそいだ用事もないけれどだめよお酒を飲みにゆくなんて世間話はここでしましょうあのアパートはとっくに引っ越したわそうね 一人歩きの似合うのが悲しいきっとはげ
いのちが産まれた海の 優しい家族のドラマ君の涙 君の勇気君の瞳が見つめてる夢のカケラを 手放さないでしあわせ行きの 切符だから未来行きの 列車が来たら涙をふいて 飛び乗ろう地球に生きてる限り みんなで一つの家族見つめ合って 認め合って励まし合って 歩こうよ夢のカケラを 手放さないでしあわせ行きの 切符だから未来行きの 列車が来たら涙をふいて 飛び乗ろう雨あがりは 虹だから君の涙もいつか虹のような星
遥か彼方の海を 君は見つめていた空と海がひとつにとけて憧れにつづく場所を時代は風のたわむれに漂い夢は幾度も 波間にくずれたされど君の瞳の海よ 青く青く輝けむかし戦があった さとうきびの丘で夢があるなら 少年よ急げ年老いてしまわぬうちに時代は風のたわむれにただよい夢は幾度も 波間にくずれたされど君の瞳の海よ 青く青く輝け時代は風のたわむれにただよい夢は幾度も 波間にくずれたされど君の瞳の海よ 青く青
ポケットに夏の砂が遠い海の匂いを運ぶよ一つまみの光る太陽けむるように こぼれて落ちたよ時を忘れた あの頃の二人君と僕 そして夏の海今はもう涙の中透き通る風の色ポケットの夏の日々は風の中にこぼれて消えたよ一つまみの悲しみさえ君もいつか 僕も忘れるだろそっとさよなら 僕の夏の日々よ戸惑いと愛と苦さと優しさの中でいつか暮れてゆく青春そっとさよなら 僕の夏の日々よ戸惑いと愛と苦さと優しさの中でいつか暮れて
バスを降りた僕の故里 夏の草に覆われ老いた父母迎えてくれた 庭に赤いほうずき積もる話のひだに わずかの酒がしみたのかひじを枕に老いた父は 軽いいびきをたててる幼馴染みが訪ねて来て 昔の僕の部屋でパズルみたいに 思い出の糸たぐり寄せてはつなぐ時の流れに任せて ずいぶん遠くに来たものだあの日抱いた熱い望みは 茂る夏草にまぎれて明日の朝はバスに揺られて 故里を出て行く父や母や愛する友を 捨てて行くのはな
とうもろこし畑を 乾いた風が吹き抜けて夏はゆく 愛を置き去りに燃えた後の灰のような 寂しすぎる心の中に目を閉じれば白い波が 音をたてて押し寄せる強すぎる光で 君の笑顔が泣いてるように見える 渚の写真カレンダーをめくれば そこはもう秋歩き出そう顔を上げ 明日を見つめ燃えた夏のあつい砂が 胸の中で冷たくなれば君もやはり 小麦色に焼けた素肌も色あせてピンで止めた君の 写真がいつか丸くめくれていたのに 気
夏はひとりぼっちに見えた子供たちの夏休みが終わってさわさわと風わたるお花畑君の胸の痛みはとれたろうかすり減ったスニーカー 片方だけころがってるバンガローの入り口 もうきっと君の足には小さすぎてはいらない 夏のページ夏が列車に乗って帰るうつむいてるヒマワリに内緒で摘みとったホウセンカの 甘い夏は君の手から未来に はじけたろうか澄みきった湖 光り浴びて空をすべる赤トンボのまぶしさ もう君は振り返らない
遠き友を訊ね バスを降りた町は波の音も間近な 小さなさびれた港日焼けた笑顔の君は 土地の言葉で話す君は僕の荷物を みんな両手にかかえてさ窓を全部開けた 座敷にあぐらをかいて釣ったばかりの魚を 囲んで昔を語ればめっきり弱くなったなんて 淋しいことは言うなよ明日の朝は舟で 島をめぐってみようぜもっと長く居ろと 君の家族は言うけどさよなら友よ 今度は笑顔を土産に来るさ遠く離れて行くんだね 流れる日々のす
十九だったあの頃は 君はまだ化粧もなく売れもしない歌を僕は書いては君に聞かせたっけ長い髪を肩までたらし君と僕は見つめ合うだけそれだけでしあわせだった若き日の僕たち二人人生は回転木馬 歓びも悲しみもみんな時の壁の中に  埋もれてゆく小さな部屋で心だけは大空のようにふくらんでいた夜を明かし語り合ったボードレールやアルチュールランボー季節は巡り いつの日か震えながら花は散って冷たくなった想い出を抱えては
並木通りにある小さな画廊の飾り窓痩せた女のデッサンが朝の銀座をみつめてるその娘の名前はルイといい 酒場に務めていた気だてのいい娘で浮いた噂の一つも聞かない娘だったがある日絵描きのタマゴと恋に恋に落ちたよはたで見るのも意地らしく 男につくしていた「きっとあの人はえらくなるわ」と口ぐせみたいにくり返し飲めぬお酒を無理矢理飲んで みつぎ続けた男はまもなくフランスへ 一人で旅立った後に残されたルイは その
病院の廊下を歩く 靴音が乾いて響く僕が生まれて 大人になって恋をして結ばれた そしてもうすぐ僕達の新しい生命が生まれるこれから生まれる子供は 21世紀に向うその日子供は20才になって何を想うことだろう愛と自由と勇気ある人生を送れますように母親になる妻は 短い月日の中で少女から妻へ そして母へ少しずつ旅を続けて 前よりずっとたくましくちょっぴりきれいになった父親になるということはやはり神のおぼしめし
もう泣かないで さよならしましょう最終のバスが すぐ駅を出ますもう少し僕が 大人だったなら君を幸せに できたかもしれないやさしさが 風に遠ざかる何もかも 言葉にならずにバスに駆け込んだ時には心さえ 千切れてゆきそう別れの言葉に 涙ぐむ君にバスは遠ざかる 悲しみにふるえて虚ろな窓には 激しく雨が降る心の痛みを 洗い流すようにさよならを そっとつぶやいたよ過ぎていった 愛の暮らしに二人は互いに歩いてゆ
寄せては返す 波の音も恋が終われば 泣いているよう楽しい日々も 過ぎてゆけばため息ばかりの波の音さ明日はきっと 歩き始めるさだから今日だけは波に身をゆだねてあなたの名前を つぶやいたらほんの少しだけ 哀しみが増えた手さぐりしても 千切れた愛は風が散らした 足跡のようさ過ぎゆくとき季節は 淋しいものさだから今日だけは波に身をゆだねてあなたの名前を もう一度だけつぶやいてそっとさよならをしよう
オー ウイスキー ドリーム回れよ回れ 俺の風車芝居が終わった ピエロみたいだよ俺の悲しみが 消えてしまうまで回れよ回れ 酔いどれて回れせめて この世の女たちよ男を優しく つつんでおくれ女なしでは 男は駄目さ最後はあんたの 切り札が怖いオー ウイスキー ドリームオー ウイスキー ドリーム回れよ回れ 俺の星空よ幻想のようだ 部屋の灯り消せばお前の涙さ 泣くのはお止しよ回れよ回れ 酔いどれて回れいつも 
二日酔いには酒がいいと 悪い友達がいう痛む頭にたえかねて 一杯やったらこれが意外 心浮きうきスッキリ明るい未来に さあさ張切りもう一杯器量三分体が七分 そんな女だけれど電話をしたら土曜なのに敵も一人ぼっちそうさ君と さしつさされつ飲みたいね出かけに一本 ウイスキーを買って来てくれ野菜いためをドテンとおき食べなきゃ駄目というメシは山盛り酒は駄目ともう女房気取りこんなはずじゃなかったのに後の祭りねえ今
酔いどれ女が今夜も一人酒場でグラスを抱いている 睫を濡らしてほれた男に 命を預けて流れ流れた夜の川 男はもういない酔いどれ女が ルージュを噛めばさすらい暮らしの流れ舟 目蓋をくだるよ消えた男にゃ 未練はないが冷たいグラスに故里が 切なく揺れるのさ酔いどれ女の 行きつく先は知っちゃいないさ夜泣き鳥 寝倉もないのに雨に濡れながら 口ずさむ歌は酔いどれ女の流れ歌 巷の風の歌酔いどれ女の流れ歌 巷の風の歌
まだ肌を刺す北風が 君の髪の毛を胸の想いを 語るように乱しては過ぎるなんて辛い恋の終わりか 言葉も少なく愛のかけらを 重ね合っても 空しく崩れるコートにスミレの花ひとつさり気なく差して君は小さな肩をすぼめ 坂を降りて行くまだ春浅い丘の道 枯れた草を踏んで風の隙間を 歩いて行こうさよならを言わずなんて淋しい恋の終わりか 信じていながら愛を大事にすればするほど ふたりは離れるコートにスミレの花ひとつさ
もしもある日俺が 山で死んだらザイル仲間のお前に 遺言をたのむ親父を訪ねてくれ そして伝えてくれ人間らしく最後まで あきらめなかったと母に話してくれ 笑って逝ったといつも心は母さんの そばにいたから苦しくなんかなかった 星くず抱きしめて夢見るように眠ったと だから泣かないでと俺がいなくても 妻よ嘆くなお前なしでこの俺が 山で生きたから愛に包まれた 日々は今もここに銀の指輪に口づけを 俺は満ち足りた
風が激しく吹いている愚かな昔みだらにすぎて道は途上で夢も破れたそんな昔はまぼろしか風よ運べ燃える思いを火を放て俺の心に過ぎ去るものは過ぎ去ればいい流れるものは流れてゆけ命あるものは生きていればいい酒があるなら飲み明かせばいい風よ運べ燃える思いを火を放て俺の心に風よ運べ燃える思いを火を放て俺の心に
路地裏で買った安物の青いトルコ石の指輪には無理に削られたイニシャル誰かの愛の古い傷跡降りそそぐ 陽ざしの街角には日曜日のバザールが立ち並び思い出も明日の夢も埃にまみれていきそう追いかけりゃ逃げる影のような夢を追いかけてこの街になぜか懐かしいさびしさを抱きしめながら歩いてみたよ芝居をやろう調子の外れかけた音楽やバザールのざわめきが愛のない男の胸に虚ろなさざなみのよう
夕暮れの街角で 人込みに紛れたらわたしのちっぽけな 悲しみのありかなど笑い声や音楽や 車の音にかき消されまるで嘘みたいだとショーウインドウが歪むそれでも涙はちゃんと流れてきてやり場のない孤独が どっと押し寄せてくる愛のない優しさは 酔わないアルコールにぎりしめていたはずの 夢は傷つきやすい 胸に降りつもりいくつものちいさな 砂漠をつくるブルースが聞こえた 少年の頃のように見えない扉を なんども押す
ある朝ある町で鯨が空を飛んでた海よりも広い大空 夢を求めて飛び立った昔の森の中には鯨が暮らしていたしあわせの花の咲いてた森で楽しく遊んでたいつか時代(とき)の流れに押し流されて海に沈んだ可愛そうな鯨今では海でさえ鯨は暮らせなくてせっせと羽根を作って狭い波間を飛び出した話は五十年経った後の出来事宇宙には夢が広がるだけど地上は荒れ果てるみんなはある町の窓から鯨を見た大空が暗くなるほど鯨で空は埋(うず)
またいつか 会おうねあの山に 花が咲く頃サンカヨウやキヌガサソウが風に揺れて 呼んでる水の流れ 雲の流れあの日はみんな 輝いていた野の花のように 自由でまたいつか 行こうねあの峰に 雲がわく頃燃えるモミジ 旅立つ鳥に声もなく 立ち尽くし夢は流れ 時は流れあの日は二度と 戻らないけど春はすぐ巡り 来るから水の流れ 雲の流れあの日はみんな 輝いていた野の花のように 自由で
川の流れを見つめ 女が言った向こう岸まで 私を連れていって向こう岸には きっといいことあるわあんたと二人で 幸せになりたい流れは深く速く もちろん橋はないし男は眉をひそめ 別れようかと思う川原の風は寒く 女は洟をかんでもう帰ろうよと 涙声で言った男が煙草くわえ 女がマッチをする風にあおられて 火はすぐ消えて最後のマッチ一本 女は蓋を閉じた全部消えたらいやよと 口をとがらせ言った別れ話をいつか 切り