誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけたちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけためかくし鬼さん 手のなる方へすましたお耳に かすかにしみたよんでる口笛 もずの声ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけたちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけたお部屋は北向き くもりのガラスうつろな目の色 とかしたミルクわずかなすきから 秋の風ちいさい秋 ちい
遠い野道をただ 馬車は過ぎて行く冬の静かな夜 森は今眠る時は巡り 町の空に 光あふれる朝はつばめたちが呼びかけるよ 花の季節が来たと暗い野道をただ 馬車で今日もゆくゆれるランプの灯に 結ぶ旅の夢時は巡り 町の空に 光あふれる朝はつばめたちが呼びかけるよ 花の季節が来たと重なる生命をただ 馬車はのせて走る刻む轍のように 終わらない旅の夢時は巡り 町の空に 光あふれる朝はつばめたちが呼びかけるよ 花の
待てど 暮らせどこぬひとを宵待草の やるせなさこよいは月も出ぬそうな暮れて 河原に星一つ宵待草の 花の露更けては風も泣くそうな
秋の夕日に 照る山紅葉濃いも薄いも 数ある中に松をいろどる 楓や蔦は山のふもとの 裾模様渓の流に 散り浮く紅葉波にゆられて 離れて寄って赤や黄色の 色様々に水の上にも 織る錦
GONSHAN GONSHAN どこへゆく赤いお墓の ひがんばなきょうも手折りに 来たわいなGONSHAN GONSHAN 何本か地には七本 血のようにちょうど あの児の 年のかずGONSHAN GONSHAN 気をつけなひとつ摘んでも 日は真昼ひとつ後から また開くGONSHAN GONSHAN なし泣くろいつまで取っても ひがんばな恐や 赤しや まだ七つ
ささの葉さらさらのきばにゆれるお星さまきらきら金銀砂子(きんぎんすなご)五色(ごしき)のたんざくわたしがかいたお星さまきらきら空からみてる
こんこん こんこん ふれふれ 雪ずんずん ずんずん 積もれよ 雪声なき リズムにのりゆかいに おどりながらふれふれ いつまでもふれふれ 屋根までもこんこん こんこん ふれふれ 雪ずんずん ずんずん 積もれよ 雪みんなみんな 手を取りあいきれいな ダンスをしてふれふれ いつまでもふれふれ 屋根までも
うさぎ うさぎ なに見てはねる十五夜お月さま 見てはねる
おおきなのっぽの古時計おじいさんの時計百年 いつも動いていたご自慢の時計さおじいさんの 生まれた朝に買ってきた時計さいまは もう動かない その時計何でも知ってる 古時計おじいさんの 時計きれいな花嫁やってきたその日も動いてたうれしいことも 悲しいこともみな知ってる 時計さいまは もう動かない その時計百年 休まずにチク タク チク タクおじいさんと 一緒にチク タク チク タクいまは もう動かない
さくら さくら弥生の空は 見渡すかぎり霞か雲か 匂いぞ出ずるいざや いざや 見にゆかんさくら さくら野山も里も 見わたす限りかすみか雲か 朝日ににおうさくら さくら 花かざり
遠い遠い はるかな道は冬の嵐が 吹いてるが谷間の春は 花が咲いてるひとりひとり 今日もひとり銀色の はるかな道ひとりひとり はるかな道はつらいだろうが 頑張ろう苦しい坂も 止まればさがる続く続く 明日も続く銀色の はるかな道続く続く はるかな道を暗い夜空を 迷わずに二人の星よ 照らしておくれ近い近い 夜明けは近い銀色の はるかな道
菜の花畠に 入り日薄れ見わたす山の端 霞ふかし春風そよふく空を見れば夕月かかりて におい淡し里わの火影も 森の色も田中の小路を たどる人も蛙のなくねも かねの音もさながら霞める 朧月夜宵闇かそけく頬をかすめ花かげ惑わす朧月夜
Shalom ChaverimShalom ChaverimShalom Shalomlehitraot lehitraotShalom Shalom
わたしが この人を近いとき亡(うしな)うと知った日空は青く 緑は風にきらめいていたわたしのこころは さざなみに覆われ揺られているのに世界はただ澄み渡り 小さな庭照らしていた雲踏むような足取りで進む歩きなれたこの庭零れ咲く小手毬 終わりかけの鈴蘭の馨り嗚呼 世界は こんなにも残酷で美しいわたしの悲しみなどお構いなしに 季節は変わらず移ろうただ全てを祝福して そして 受け容れる喜びも悲しみも 生も死も
鮮やかに 萌える緑 新しい 小さき生命 永遠に(尊い命よ、安らかに…)yasra dius manaf yasra dius manaf(尊い命よ、安らかに…)yasra dius manaf yasra dius manaf(尊い命よ、安らかに…)yasra dius manaf yasra
いはけなき子や 光が如し‥捧げや 捧げや 言の勾玉や癒せや 癒せや 呪り永久に真にいはけなき子は しなに罪なし現の限りは 託されし遺産かこつは運命 すまふ術なし孤独にねんじ かく歩む道さらぬ厄とて 童の前に斬るが如くに 因果を解かれ真の光 我が身を照らし放つ詩声 天足らしたり
黄昏に 凍てる藍(あお)が滲む 天(そら)の汀(みぎわ)降りてくる 宵の垂帳散りばめた玻璃玉(びいどろ)言葉は星を 繋ぐように曖昧な像(かたち)を みせてもこの夜に 見上げた穹(そら)描いた 未来(ゆめ)の欠片重ねてく 青写眞(サイアノタイプ)一つ星 結ぶ約束硝子ごし 浮かぶ星座指で辿りながら恒星(ほし)の生命に 較べたなら時代(とき)はただ刹那の 瞬き宙(おおぞら)の 銀板へと写した 記憶(ゆめ
煉瓦の舗道(みち)に黄昏色(セピア)の翳落ちたならば瓦斯燈の火が きらり 夜に灯る光も翳も希望も 綯い交ぜの街片隅に咲く 君よ知るや この花の色胸秘めし この花の香を手風琴(ばんどねおん)の楽が路地に響いたなら店(カフェー)の洋燈(らんぷ)が きらり 窓に灯る刹那と耀う日々 繰り返す歳月(つき)記憶は廻る時計仕掛け キネマトグラフ果敢ない夢と詩を編んだ 泡沫の時代(とき)けれども君よ、嗚呼知るや 
曇りの窓 ふわり ひとひら白い欠片(かけら)が 舞い初(そ)む凍てる綺羅(きら)の水晶 指に触れるたびゆるやかに解(ほど)ける 刹那の花千の宵 千の欲望(ユメ)降り積む過去(とき)のはざま記憶の底繰り返す銀塩写真(フォトグラフィカ)千の夜 千の翳馨る闇は陽炎(かげろう)迷ひ路(じ)の天(そら)に灯す星の燭(あかり)日暮れの空 きらり ひとつぶ星の欠片(かけら)が 瞬く降りる宵闇の裾 頬に触れるたび
戀せよ乙女戀せよ乙女 花の生命は 短きものと嘯(うそぶ)いて戀せよ乙女 花の色は 移りにけりな徒(いたづ)らに貴方の聲を聴けば 夢でも一目逢いたくて千々に乱れる胸に 灯す洋燈(あかり)の切なさよ言葉に出来ぬ想いは 夜天(そら)を渡り行くわ戀せよ乙女 やさしい人は 星の数ほどあろうとも戀せよ乙女 月と仰ぐは 冷たい貴方ひとりだけ貴方の姿(かげ)を追えば 眸はいつも囚われて愛し心の枷に 零す涙の果敢無
置き去られたままの 朽ちた時間を抱いてささやく声吐息飲む音さえ遠く 滲んで消える明けない夜 ほんの僅かな光さえ許されずに 塗りつぶされていった立ちすくみ動けない足元濁りきった紅に染まる影あえぎ叫ぶ声はどこにも届かない早く、早く ここを跡形もなく消して帰る場所求め さまよい続ける捨て去られたままの 朽ちた亡骸抱いて笑う声ざわつく鼓動ごと 耳鳴りが包んでゆく震える指 開く扉の向こうには赤い闇が どこま
夜に浮かんだ 上弦の月欠けてゆらり零れる 紅玉石の色の雫足音ひとつたてずに通り過ぎるしなやかな闇 纏う 猫たちの影細い祭儀の詞混沌の淵 解き放つ名前それは刻まれし契約の消えないあかし 聖言白と黒の織りなす糸 操られ 踊るのさあ 神も覚らぬ誓約の破滅遊戯を始めましょう永久に終わらぬ この禁断の宴を闇に浮かんだ 十六夜の月満ちて八つ乙女らの 唇は柘榴を蝕む舞い散る紅は 馨しき花のよう穢れを知らぬ 孤独
心はモザイク 世界は万華鏡瞬きの間(はざま) 戀は映シ画の幻燈遊戯七色に煌く欠片を指で辿れば胸裏に浮かぶは惑い玻璃窓に紗(うつ)した空は青に染みて華と咲き誇れる春に 刹那の刻(とき)を競え触れた指に微かに滲む 甘やかな痛み心はさかしまに映る鏡像言葉は消えるだけ 夢は果敢なき銀塩の虚像しめやかにたゆとう春薔薇の名残重ねたペイジの奥 深紅の筆跡愛しき季節は足早に移ろいて愁いに響くは懐かしき旋律(しらべ
閉じかけた瞳に 偽りを映して絡み合う運命は 過ちに灼かれて目を伏せ祈りを捧げる 深く蒼き闇の中で跪く者の握り締めた手に 刻まれた聖痕のように禍神の凍てつく瞳よ 血の泪は渇くことなく夜を抱き陽を覆い ひらかれた果てなき顎ひるがえる幼き羽音よ 吹きゆく風の名を包んで彼方へと運びゆく 届かぬ祈りと知ってもそれでも人は謳うだろう 抗ういのちの叫びを瞬いた刃の軌跡よ 血の遺言は絶えることなく夜を描き陽をとら
脚を絡めとる 見えない枷(かせ)歩む爪先 迷わせる低くわだかまる 暗い翳(かげ)は澱んだ雲のよう耳に突き刺さる 言葉の棘かき消すたび 繰り返す鈍く胸を刺す 記憶はまだ刃をなくさない止まない雨に 閉ざされて泥濘(ぬかるみ)の中 喘いでもその目に今強く描き出して消せない心の色もっと高く どこまでも高くひろがる空の あの青へ心の奥 刻んだ望みを果てない空に 解き放つもっと遠く どこまでも遠く導く風の 呼
クシュカ・アル・レーテ・ノイクシュカ・レ・テラ・ノミエそっと 唱えたならば世界が 目を醒ますのばらいろに染まる あさやけの裾虹を抱きしめた ひかりと朝露あたらしく生まれる 今日という日をずっとずっと くりかえしてすべてはここに還るのクシュカ・アル・レーテ・ノイクシュカ・レ・テラ・ノミエとおい 記憶の底に静かに よびかけるの暗闇がそらを つつむときにも朝陽がかならず 夜をはらうように七色にきらめく 
キャンドルのあかりが まちじゅうをてらしてきょうだけはせかいも いのりにみちてるきらめくきんとぎんのひかりつくりものの おほしさまむかし ママがいってたことかみさまは いつもいっしょだってだけどもう どこをさがしてみても そこにかみさまはいないそうよいま ひとりきりのへやできこえるのは かぜのおとだけぺたんこのちいさな くつをはいてたころせかいはいつだって まほうにみちてたがらすだまのほうせきばこ
自覚と自戒の狭間に浮かぶこの世は涯てない無間の火宅意識と儀式の波間に潜むこの身は厭かない無辺の孤独夜の底に灯る火は誘蛾灯指先も見えはしない本能も衝動も全ては格子の中魂は紙きれよりも軽い下界は灰色に澱んだ泥土私は名前を放棄したコトリ鳴かないコトリ啼かないコトリ唇は紅い柘榴の在り処享楽は甘い欺瞞の棲み処闇の淵に光るのは蜘蛛の糸罪さえも癒えはしない従属も逸楽も全ては砂の楼閣束縛は細絹よりも脆い鳥籠は酔う
凍てつく薄氷(うすらい)の 窓の中かすかに映る 幻影(かげ)ひとつ 罅割れて軋む歯車が刻む記憶抜けない棘 消えない声 凍る痛み見上げた空指をすり抜けてゆく 幾千の白い羽巡り巡る 季節の風空高く 舞い上がれ廻り廻る 冬の欠片僕の上 降り注げこの世界を 埋め尽くし虚ろに沈殿(しず)みゆく 胸の底行く先のない 歪みだけ募らせた軋む歯車が壊した月癒えない罪 終わらぬ夜 枯れる祈り砕けた天(そら)時計の針が
変わらない時の世界で変わらないキスを交わして夢見る様に私を包んでこの季節も過ぎてゆけば全て想い出に変わると微笑むあなた、空を見上げて言ったいつも不安で泣いてた私遠い昔のように教えてくれた、覚めない夢などない輝いてる二人の瞳これからの道、険しくてもこの世界で生きてゆくから振り返らず今は進むまだ見えぬ道の向うへ茜色に染まる空へと祈る願いの囁き映し出すから、あなたへの愛永遠なの?と微笑んで流した涙の欠片