お逢いしたくて あなたに帰ってきたの しとしと夜雨(あめ)がそぼふる唐橋(からはし) せつないものですね今もあなたは心の 特別な場所にいて浮世絵の街 さがせば中仙道(なかせんどう)ですお逢いしたくて… お逢いしたくて…彦根(ひこね) 長浜(ながはま) 大津(おおつ)までお逢いしたくて あなたと逢えないままに ゆらゆら灯りがにじむ湖 奇麗なものですね恋のやまいも今では 治(なお)せるとききました浮世
冬の朝 庭先に 白い水仙の花花びらにとまって キラリきえた名残り雪母が逝(ゆ)き一年 看取(みと)ることもできず悔やんでも 悔やんでも 涙あふれるだけ北国の春は遠く 木枯らし吹く日々もたずさえた手と手が かけがえのない絆やさしさを ぬくもりをあなたを 忘れはしませんわたしも 冬の花 明日(あした)こそ 雪に咲く幼い日 二人して 植えた水仙の花はしゃいでたわたしを ふいにぎゅっと抱きしめたあきらめた
雪見障子に 紅柄(べにがら)格子あなたと歩く 路地裏あたり点るちょうちん 手まねきしてるたまにはいいね 熱燗も夢 夢 ゆらら まだ宵の口夢 夢 ゆらら ほんのりほの字粋(いき)ですね 今夜のふたりは酔いしれましょう はめをはずしさしつさされつ誰が唄うか 昭和の歌も聴く度何故か 心に沁みる時代遅れと 人は言うけど川端柳(かわばたやなぎ) 絵になるね夢 夢 ゆらら 肩寄せ合って夢 夢 ゆらら 似た者ど
陽だまりみたいな その胸が私の住む場所 これからはきっとあなたに 逢うために何度も寄り道 まわり道願いはひとつ あなたと離れずに哀しい時ほど なおさらに涙をこらえて 生きてきたやっと見つけた 幸せを焦らず大事に 育てます願いはひとつ あなたといつまでも遅れる私を 振り向いて笑顔で待ってて くれる人心気遣う 優しさに思わず駆け寄り つなぐ指願いはひとつ あなたと離れず
ひとつため息 つくたびに遠くなります 幸せが苦労背筋を 伸ばしたらきっと明日が 見えてくる我慢くらべの のぞみ坂会えば別れる 人の縁なぜに心の すれ違い泣いて見送(おく)った うしろ影そっと思い出 抱きしめる道はそれぞれ のぞみ坂夢という名の 落し物拾い直して 春を呼ぶにじむ涙の 悔しさを耐えて明日へ 一歩づつ胸に陽が射す のぞみ坂
あなたに出逢って 愛するためにそうよこの世に 生まれたの三歩さがって 三つ指ついて陰に日向に 尽くします古い女と 云われてもあなたは私の いのちです他人のうらやむ 贅沢(ぜいたく)なんかいいの私は 似合わないお猪口(ちょこ)二杯の お酒に酔って甘えられたら それでいい古い女と 云われてもあなたの他には 見えないのいけない性格(ところ)は 叱(しか)って欲しい褒(ほ)めてください いい処そしてたまに
しぐれの音に 目が覚めて手探り隣りに あなたはいない過去を断ち切り このおれと生きていこうと 口説いたひとよどこにいる どこにいるも一度わたしに 帰りゃんせつくして惚れた その姿しあわせ笑顔と 云われてみたい明日に望みを もてるのに愛がはぐれて 迷っているの好きなのよ 好きなのよも一度わたしに 帰りゃんせ冬の寒さに 耐えたなら桜の春が 待っている強くなります 花のように女心の 一途な夢よどこにいる
惚れ合うふたりの しあわせにぬくもり奪う すきま風苦労させない 人よりも苦労一緒に できる人ふたりはひとつ 力をあわす二人静(ふたりしずか)の 二人静の 花のように世渡り下手だと 云いながら自分をいつも 責めている無駄といわれる つみ重ね無駄があしたの 糧になるけわしい道も つらくはないわ二人静は 二人静は 夢をみて足もとしっかり 地につけてやってりゃいつか でる答え涙ふたりで 分け合って涙笑顔に
なんとなく愛してなんとなく別れたけれど また出逢った 街角なんとなく 長いつきあいになりそうな そんな二人やさしい銀座の 夜の雨なんとなく覚えてなんとなく忘れたけれど またたどるの この道なんとなく 長いつきあいになりそうな そんな夜更けやさしい青山 夜の雨なんとなく通(かよ)ってなんとなく離れたけれど また立ち寄る この店なんとなく 長いつきあいになりそうな そんな予感やさしい赤坂 夜の雨
世間の風の 冷たさもあなたとならば 耐えてゆける涙が頬を 濡らしても愛があるから 平気なのこれから先は 私だけ春夏秋冬 見つめていてねそうよ あなたが そばにいるだけで心の傷もいやされるあなたがそばにいるだけで涙もすぐに乾くのよあなたと二人 この街で肩寄せ合って 生きてゆくわ心に決めた 人だもの何があっても 離さないまだまだ遠い 夜明けでも信じて待ちます 迷いはないわそうよ あなたが そばにいるだ
鴎が啼くのか 女が泣くのか海に赤い陽が 落ちる頃あなたを忘れる 旅だというのになぜに面影が 追いかけてくるのあなたその手で 引いた幕私の恋心(こい)は 終われずに…ここは北の果て 夕なぎ岬愛したぶんだけ 波音みたいに胸に哀しみが 打ち寄せるちぎれた想い出 涙でつないで遠い漁り火が 揺れるのを見てたつかみきれない 幸せのなきがら砂に 埋(うず)めたい…ここは北の果て 夕なぎ岬         夢の名
今度こそ 今日こそはあなたを乗せた 船でしょうか汽笛はいつも「おまえ」と呼んでたどり着くのよ 桟橋に傘も持たずに 港の雨にぬれて女は また涙乱されて 泣かされて面影探して もう三月戻れる場所は 此処しかないと云ったあの夜の 腕まくら思い出させる 港の雨も待てよ待てよと 降るばかり風寒く 肌寒く季節も変わる 冬仕度暦につけた ×(ばつ)の字増えて丸になるのは いつの日かさわぐ心を 港の雨は知るや知ら
いいのよどんな 苦労の日々もこころ仄(ほの)かな 明日があればわたし酒場の ほろ酔いホタルあなた優しい 男(ひと)だものいつか二人の 止まり木に夢を点して 暮らしたいやっぱり俺じゃ 不幸にするとグラス持つ手に 呟(つぶや)くあなたわたし酒場の ほろ酔いホタルあの日口説(くど)いて おきながら何を今さら 水くさい惚れた三文字(みもじ)で 尽くすから今夜も路地に 灯りをつけて待っていたのよ あなたの笑
心の鍵をあげる ねえ…あなた世界で一つきりの 合鍵よ逢いたくなったら 扉を開けて秘密の小部屋に 逢いにきて誰にも言わないから キスしてね…初めて逢った日から ねえ…あなたその瞳(め)に夢中なのよ 本気なの一度でいいから わがままきいて酔わずに好きだと 抱きしめて誰にも言わないから キスしてね…お酒がなくなるまで ねえ…あなた時計を気にしないで あと少し引き止めないのが 大人のルールわかっているのに
あの人が好きだと言ったカトレアの花が咲きました…サヨナラも くれないでシャボン玉と同じね部屋の灯(あか)りを 灯(とも)したままであなたは消えた夢だけを残して一人で消えた想い出の小窓に今日もカトレアの花が匂ってる…初めての くちづけも白い花が揺れてた強くその手に 抱きしめられて幸せでした泣きたくなるほど幸せでした水色の小雨に濡れてカトレアの花が泣いてます…片方の イヤリング捨てることもできずに消え
お酒 つけましょうか寒い夜ね あなたおちょこ二つ 並べては淋(さみ)しく ひとり酒あぁ 馬鹿ですね 今夜にも あの人が暖簾(のれん)くぐって 来てくれるよで灯りをともしたの…あなただけを 待ちわびて酔いつぶれています 抱きしめに来てあなただけを 待ちわびて夢みて泣きぬれて 遠い海鳴り歌うの子守唄店の隅で ぽつり飲んでいたわ あなた三度目には カウンター情けを 注ぎあったあぁ 馬鹿ですね 尽くしても
我は湖(うみ)の子 放浪(さすらい)の旅にしあれば しみじみと昇るさ霧(ぎり)や さざなみの滋賀の都よ いざさらば松は緑に 砂白き雄松(おまつ)が里の 乙女子は赤い椿の 森蔭にはかない恋に 泣くとかや波のまにまに 漂えば赤い泊火(とまりび) 懐(なつか)しみ行方(ゆくえ)定めぬ 浪枕今日は今津か 長浜か瑠璃(るり)の花園 珊瑚の宮古い伝えの 竹生島(ちくぶじま)仏のみ手に 抱かれて眠れ乙女子 安ら
わたしが惚(ほ)れた あなた人生、世わたり 真(ま)っ直(すぐ)で見た目もやんちゃな あなたですわたしはきょうも あなたの愛に抱きしめられて 生きているたしかに たしかに 生きているのよなみだにもろい わたし他人を信じて うらぎられくやしさやつれの わたしですかしこくなって 頑張りますと一生懸命 生きているたしかに たしかに 生きているのよお金にだめな ふたりひろった仔猫に 鈴つけてしあわせ艶歌な
流氷原野(りゅうひょうげんや)の オホーツクをいち輌だけの 赤いディゼルきょうも別れを 乗せてゆくあれからあなた どうしてますか知床に… 春は来ましたか私のこころは 冬のまゝ あぁゝ霧笛(むてき)がきこえる アパートのあの角部屋が 好きでしたハマナス咲いてる 無人駅で出合った夏が 恋のはじまりこれが運命(さだめ)と いうのでしょう約束もない 男と女愛しあい… すこし照れながらくらした百日 ものがた
あなたがいつか 教えてくれた北の岬に 来ています訪ねる旅人(ひと)も まばらになって海は灰色 冬の色さよならの言葉 絵葉書に書いてポストに 入れましたこれでいいのと うなずきながらああ一人 身を引く恋を呼んでいるのか 風が泣く元気を出せと 励ますように波が砕ける 音がする心の痛み うすれるまではここでしばらく 過ごします想い出はみんな 空を飛ぶ白いカモメに あげましょう一人生きてく 明日のためにあ
おれの苗字と おまえの名前据(す)わりがいいねと あなたが微笑(わら)うしあわせに なりたいな このひとと肩で甘えて 振り返る念を押すまで なくってよついてゆきます やどり木の花いつも気遣う しぐさで分かる誰より苦労を して来たひととしあわせに なりたいな このひとと少し酒に 頬染めていつか遠慮も とれる頃それもうれしい やどり木の花明日(あす)も曇らぬ あなたの夢に枯れない笑顔とを 私も咲かすし
あなた無しで 生きて行ける哀しいことだけどいつの間にか 時が過ぎて季節も変わるのね窓の夕陽 あかあかと胸の奥の 面影染めるあなた別れの言葉さえ言わずに何処へ…愛を知らないあの頃に 過去(むかし)に戻りたいふたり逢わせた 東京がきらいいつも駅へ送りながら歩いたレンガ道今も探す 角の喫茶店(みせ)にいるはずもない人青い枯れ葉 ハラハラと髪に肩に 思い出降らすあなた私を忘れたの 誰かといるの…夢でいいか
これほど 人を愛することができる私は 幸せものねふと立ち止まる 川岸に蛍がひとつ また ひとついつかあなたと 肩寄せあって歩くこの道 蛍川つらくはないわ 離れていてもめぐり逢えたの 愛しい人にあなた想えば この胸に蛍がひとつ 飛びこんで短い命 ぎりぎり生きる歩くこの道 蛍川女に生まれ 誰でも一度つくしてみたい 男がいるわ何があっても 離れない蛍が指に また ひとつこのぬくもりを あなたにあげる歩く
季節はずれの 淡雪が旅立つふたりの 肩に降るこのまま下りの 改札を抜けたら二度と 戻れない「あなた悔やんで ないですか…」恋の道ゆき 北行路暗いガラスの 向こうには荒波うち寄す 日本海あなたは窓辺で 瞳(め)を閉じて夜汽車の警笛(ふえ)を 聴いている「何か話して つらいから…」噂のがれて 北行路あなた生まれた 故郷(まち)を捨てわたしは大事な 父母を知らない何処かの 駅に着き明日(あす)からふたり