拝啓 – まなつ

窓辺にかかるカーテンが
行き場をなくした
気持ちと重なって
蒼く揺れるだけ

あなたが残した言葉は
あまりに綺麗で
僕が描くには
色が足りないの

大きな大きな背中が
羨ましかった
小さくなるそれに
寄り添う陽が優しかった

そこからの眺めを教えて
僕はどう映るの?
なるべく素直に
笑ってみせるから

夕陽 赤く燃やしてよ
伝う涙を照らしてよ
小さく憂うだけの影を伸ばして
こんな黄昏の空よ
いたずらに過ぎる風よ
ねぇ何度も描き直して
またあなたに会えたら

待ち合わせをしよう
今にもこぼれ落ちそうな
広がる雲の向こうで

つなぎ合わせていよう
ここからでも届くように
そして強く もっと強く結びつけよう

赤く燃やしてよ
伝う涙を照らしてよ
旅立つ時 今日を少しだけ伸ばして
いたずらに過ぎる日々を
下手くそなままで描いてゆくから
青過ぎる空のように

空のように