The Skateboard Kids

Coat – The Skateboard Kids

住み慣れた部屋 差し込んだ陽のせいか
焦がす胸の奥は軽い
隅の埃が舞うたびに目を擦り
垂れる水の音が響く

想像と記憶と瞬間を刺す匂いがして
千鳥足で追いかける憧憬
夏の透明な同系色の中に溶けた

継ぎ接ぎのまま 駆け出した日のせいか
濡れる靴の先は重い
次の街へと平坦な道を抜け
枯れる木々を縫い進もう

焦燥と思考と習慣を刺す匂いがして
千鳥足で追いかける憧憬
夏の透明な同系色の中に溶けた

想像と記憶と瞬間を
焦燥と思考と習慣を

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Coastal Hill – The Skateboard Kids

駆けだすよその先へ履き潰した靴は脱いで冷たい地面を蹴った見下ろした丘の上 届きそうな水平線振り向いたら きっと進めない知っている鳴り止むことのない鼓動 途切れる

Bonfire – The Skateboard Kids

取り合った手と手を繋いで輪になって火を囲もうゆっくりとダンスをするんだ 火が消えてしまわないように陽が暮れた薄明りのなかで ひび割れた薪を並べて溶けあった木と木

Interloper – The Skateboard Kids

中まで覗きたい その奥にある真相と訳のない暮らしと 膨らみ過ぎた妄想と瞬間の延長 今日さえ昨日になる目を閉じて息を止めて潜ればもう感覚は羽を持った朝まで届きそう

Dieving – The Skateboard Kids

燃えた後 灰の落ちた床と錆びた過去焦げた跡 空間に溶けて醒めた魔法染まっているようで滲んでいる止まっているようで軋んでいるいつか訪れるラスト 急がないのならワー

1994 – The Skateboard Kids

生まれた日のこと覚えているよ やけに晴れた金曜日喧噪の中に吐き出されて 閉じた耳で聴いた不安を駆り立てるような眼と話しかける表情感覚はすでに宙を舞って その先ま

Somewhere – The Skateboard Kids

その角を曲がったら いつか2人で歩いた道その坂を下ったら いつか2人で暮らした家4階の小窓からは過ぎ行く春の光が見えるちょっとだけ背伸びして夏が来る方へと手を伸

Laundry Lighting – The Skateboard Kids

目の奥に映る想像と空虚な耳鳴り回り続ける槽と思考はもう泡のようで宛てもなく膨らんで やがて張り裂けてゆく取り留めのない日々と甘く苦い蜜の香り踊らされるように踊っ

Dreamend – The Skateboard Kids

響いたのは銃声と鳴き声と喝采あまりに綺麗な血の赤と散らばった弾丸頬を撫でる光に誘われた瞼抱え込んだ膝の隙に漏れるのは天井の抜け落ちた未来途切れたフィルムのよう感

Saihate – The Skateboard Kids

歓声の鳴り止んだ朝に太陽は燦々と光る鳥たちは木々に跨って窓越しに愛を囀った聴こえる感覚の澄み切った夜に対岸へ舵を取り渡る灯台が海を照らし出し真直ぐと伸びた道を行

Temperature – The Skateboard Kids

全ての夜が明けるまではここから見ていよう澄んだ空気が濁る前に話の続きを聞いて漏れ出す息の温度さえも確かに覚えている交わした数や付けた痕のその形の意味を知っていず

Hallucination – The Skateboard Kids

昨日はどうして家飛び出して溺れている話して輪になって踊ろう手を取り合えばもう笑っている冷酷な視線 内容無いなら黙って底で堕ろしてどこまで行けそう?いつだって隠れ

Blue Years – The Skateboard Kids

胸の内に刺さる ひどく冷たい妄想は服の袖を濡らす汗のように染みになった乾いた坂の向こう 永遠と似た平行線写真のような青 映す度 覚えるような透明な痛みは散り ガ

Invisible Me – The Skateboard Kids

縦に伸びた道の向こう 緩いカーブを描いて消えるもう届かない指の先に甘い香りだけを残してどんな顔して何を見ているの?美しい瞳に映ったほんの少しを分けてくれたら浮き

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