tacica

神様の椅子 – tacica

神様は知らない
僕が泣いた事と
「きっと、大丈夫。」と強がった事を

絵の具が溢れて
この世界の色は
その椅子からは
何色に見えるだろう

手と手は
汚し合いを
でも 未だ きっとアナタは

自由にも不自由にも
呼ばれない この血は
その椅子からは
何色に見えるだろう

手と手は
汚し合いを
でも 未だ ではアナタは

聞こえて来たモノの全部
噛み砕ける程 大人でしょうか?
食べ残したモノは全部
忘れられる程 子供でしょうか?

絵の具が溢れた
この世界の色は
どの椅子からも
同じ様に見えるんだよ

手と手は
汚し合うよ
でも 未だ ではアナタが

見蕩れていたモノは
いつか諦めた内の一つでしょうか?
待ち焦がれたモノも
今夜 諦める頃 一人でしょうか?

誰も見えないモノも
アナタだけは取って触れる
そんな事も見えない僕を
アナタだけがきっと触れる様な

でも 未だ 未だ
物語を

見蕩れていた者が
どんな色に塗れても誇りでしょうか?

聞こえて来たモノの全部
噛み砕ける迄 子供でしょうか?
食べ残したモノを全部
思い出せる頃 大人でしょうか?

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