あれは寒い霜月の夜
母に売られた十五の私
恐る恐る門を開いた
そこは遊郭、花屋敷
女を売って男が舞う
表と裏の世界が交わる
右も左も分からぬ私が
初めて舞った 満月の夜
さぁ
乱れましょう
燃やしつくせ
踊りましょう
果てるまで
何度でも
何度でも
何度も愛が溶けるまで
愛しましょう
愛しましょう
この残酷な夜をさあ
愛を知った二十の夜
全てを投げ捨てたい夜でさえ
あの人の事を想い喘ぐ
残酷な夜も受け入れましょう
淫らな夜にそれは起こった
蝋燭の火が着物に燃え移り
あっと言う間に部屋は炎上
花屋敷は一夜で夢の跡
さぁ
乱れましょう
燃やしつくせ
踊りましょう
最後は僕にちょうだいよ君の感情 全て残さず全部最後は僕にちょうだいよ君の細胞 全てを何度も君を愛して何度も君を裏切って何度も君に裏切られてそれでも君を愛している
人造人間埃まみれ君が愛した胸・足・腕・僕の全部冷たい目で僕を見ないで君はすっかり変わってしまったなぁ人は勝手だすぐ愛をくれるしすぐ飽きるし君と僕は違うこの悲しみ
何も見たくないと言って君は片目をカラスに売った暗闇が一番怖いという事君はまだ知らない何も見たくないと言って君は両目をカラスに売った心地よいのは一瞬さ消えていった
春の夜の夢のように二人ずっと一緒にいたわ世界とこの部屋を繋ぐものはもう何もないゆれて目を覚ましたらほら世界が終わりだす 踊りだす狂ったように踊りだしてさ狂ったよ
赤い腕深い闇月が見ている秘密の夜君と1つ目の約束はこの夜が終わる最後まで目をあけておく事君と2つ目の約束は隠し事は最後まで外に出さない事あいつはどこまでも見てい