無才の鳥と果実 — Kra

所詮は唯の存在証明 それは知っていた
それを待つ程の時間は今は手元に無いと
何気ない顔をしてまた朝は訪れたが
胡桃の中に眠る少年はそれを知ってた?

色褪せた情景を振り返る ただ…あまりにも季節が廻りすぎた
記憶は枯れ果て実を持て余していた
熟れる事のない雪辱の果実

この街にまた春の彩りが降り 花や木々がその主の 彩りとしても
飛べないままの鳥がその夢を見て
密かに喜ぶ事を許しても良いでしょう?

時の流れは妙に早く 色とりどりの季節が廻りすぎた
記憶は枯れ果て実を持て余していた
熟れる事のない雪辱の果実

この先もまた夏の彩りを知り 空に発つ群れを見て 何を思うだろう
無才の鳥の僕がその術を知り 羽ばたく事になるのはいつの事だろう

降り出した雨に行く手を阻まれ 立ち止まる事1年の月日が過ぎた
何気ない顔をしてまた朝は訪れていた
止みはじめた雨 僕はうまく鳴けるか?

この先もまた秋の彩りを知り空に発つ群れを見て何を思うだろう
無才の鳥の僕がその術を知り羽ばたく事になるのはいつの事だろう

この先の長冬の彩りを過ぎ 泡沫の春情を告げ鳥に聞いた
昨日と明日の違いを今日作るため無才の鳥の僕が不器用に鳴く