あたしたち多分 大丈夫よね
フォークにスパゲティを巻きつけながら彼女は訊く
大丈夫じゃない訳って何さ
ナイフに急に力を入れて彼はことばを切る
ここは24時間レストラン
危ないことばをビールで飲み込んだら
さっき抱き合った宿の名前でも もう一度むし返そうか
僕たちの将来はめくるめく閃光の中
僕たちの将来は良くなってゆく筈だね
電話すると周りで聞いてる
友達のいない時はいつなのって彼女は訊く
電話してもいつもいない
君の休みの曜日を変えちまえよと彼は言う
あたしも都合が おいらも都合が
危ないことばをビールで飲み込んだら
君が飛び込んで来てくれた夜の 話をむし返そうか
僕たちの将来はめくるめく閃光の中
僕たちの将来は良くなってゆく筈だね
青の濃すぎるTVの中では
まことしやかに暑い国の戦争が語られる
僕は 見知らぬ海の向こうの話よりも
この切れないステーキに腹を立てる
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