香西かおり

  • 澪標 – 香西かおり

    そりゃ傷跡も出来ました消えるモノも消えないのも帰らぬあなた 待ちわびて波止場でポツリと身を尽くす 浚ってください わたしのことも逸れても途切れない わたしのことも 連れてゆけない道しるべ 今さら誰を導くの汽笛鳴るたび想い出す あぁ… 涙も果てた澪標 辿り着くのは 同じ場所今日も水辺で陽が暮れる上手いウソでかわせるほど器用なオンナじゃないのです 語ってください あの人のこと手繰るほど遠ざかる あの人…

  • 男よ眠れ – 香西かおり

    男よ静かに 静かに眠れそんなに人肌 恋しいならば心に詫びる 子守唄枕を抱いて 眠ればいいよ ねんねんころり さあ ねんね幾つになっても 大きな坊やあたしは あんたの お袋でいい 男よひとりで ひとりで眠れそんなに何処かに 行きたいならば今では帰れぬ あの駅舎(えき)の昭和の汽笛が 迎えに来るよねんねんころり さあ ねんねお酒を呑んだら 泣き虫坊やあたしは あんたの ふる里でいい ねんねんころり さ…

  • もしや…あんたが – 香西かおり

    もしや… あんたが 死んだなら小石をひとつ 夜桜(さくら)の下に この世で最後に 落ち逢って本気にさせた 男(ひと)やけど 男(ひと)やけど 散れ散れサクラ 散れ散れサクラ 阿呆サクラ散れ散れサクラ 散れ散れサクラ あの世まで線香一本 立てたろか もしや…あんたが カラスなら巣箱に入れて 飼い慣らすけど夕やけ小焼けが 恋しけりゃ止めはしないよ 出て行きや 出て行きや 泣け泣けカラス 泣け泣けカラス…

  • 恋街しぐれ – 香西かおり

    おもいで濡らして雨が降る夜はやめたお酒を未練が 未練が誘う別(き)れて初めて しみじみ知った恋ごころ雨よ泣かすな ああ恋街しぐれ 振られたふりして逃げるひとよりも泣いて追わない私が 私が悪い肌にしみつく あなたの匂い離れないひと目逢いたい ああ恋街しぐれ あなたも私とおなじおもいしてひとり飲んでる気がする 気がする夜更けつくり話しの 夢でもいいのもう一度酒よ返して ああ恋街しぐれ 人気の新着歌詞 …

  • 黄昏~夢隣り – 香西かおり

    時計が一秒 刻むたび悲しみ一秒 深くなる心が涙の 空をさまよう今なら諦め きれるのにあゝあなた あなたの想い出私を駄目に 駄目にする海を見つめて 日が暮れて今日も 心は 夢隣り 夢隣り 鴎がいつしか 鳴き止んで桟橋ガス燈 ともる頃淋しいでしょうと 風がささやく逢いたいでしょうと 波が言うあゝあなた あなたの優しさ私を今も 傷つける涙からした 陽が沈みひとり私は 夢隣り 夢隣り あゝあなた あなたの…

  • 夢に酔わせて – 香西かおり

    蒼いグラスの中 夢が揺れてるただ泣いて また泣いて 嗄れて 消えた切ない痛みの痕(あと) 甘い記憶のどこかに 眠るキャンドルたち「もう行って」 そう言って突き放した 恋の終わりさえも 何故?と 言わないままで何も 諦めないで夕闇の宙に 冴え渡る月今…輝く 夢に酔わせて 蒼く揺られて‥時は過ぎるの 悔やむ間もなく華を咲かせて 悲しく 揺れて生きてゆきましょう いつかまた逢いましょうきっと…

  • 五感 – 香西かおり

    見るものすべてにあなたが隠れてるのそばにいられないならもう消え去って 初めて五感を 憎いと思ったのよ流れる曲とこの香り染み込んでいた 二人でよく行ったあの店にはもう二度と行けない次はその味を憎むのでしょう私外から見える 窓ガラス越しの特等席には一人では戻れない ただここから見てる 心と身体がすべてを覚えてるの他の誰かといても消えぬ幻 よく似た背中の 慣れた煙草の匂い忘れられないあの仕草 熱い体温 …

  • ステージライト – 香西かおり

    ステージライトに映る その陰で大きく息を吸い込んでまぶたの裏に人生を 浮かべて歩き出すかなえられない夢と つかめるはずない幸せそんな言葉 唇に 愛することに不器用だけどあなたの心のそばにいてあふれてやまない切なさで一途に唄う 恋歌それが私のすべて ステージライトの中で 思うのは出会えた人の泣き笑いそれぞれ生きる人生を 今宵も呑みほしてはしゃいでみせる恋や キラキラと光る明日も追ってみたりしたけれど…

  • ホームで – 香西かおり

    人影もまばらなホームにふたりしてまた直ぐに逢えるって精一杯の笑顔で電車を待ちながら繋いだ手の強さがいつまでも離さないと言ってる気になるの 発車のベルにせかされて窓越しのアイシテル その瞳(め)を逸らしては生きては行けない去ってくあなたの背が見えなくなって行くから しあわせしか無いのに寂しくて心が泣いた 見慣れたこの街が少しずつ遠くなるそれだけであなたがこんなに恋しい電車を待ちながら紡いだ言葉にはぬ…

  • 思い出の一両列車 – 香西かおり

    「元気でね ちゃんと食べてね」と母さんはそっと別れ際に僕の胸元 見つめながら言葉1つ2つ3つ 「お前など 早く出て行け」と父さんはあの日別れ際に僕の眼差し確かめて心1つ2つ3つ プラットホーム 発車のベルが鳴れば 一両列車が涙こらえて稲穂の中を駆けてゆく夏の日の静かな暮れなずみふるさとを後にして 街の中 人と人と中大切なものを見失って母さんの便りを読み返す言葉1つ2つ3つ 青いインクが 涙に滲んで…

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