霜月はるか

カザハネ – 霜月はるか

夕暮れ染まる丘に佇み
ひとり 伸びる影見つめた
無情なほどに儚いこの世界
また 願いは零れてく

嘘つきの自分から
目を背けたままで
意地になって
守ろうとしていたモノは何なの?

気付いたよ たとえ痛む心が
光遮ったとしても
見失っちゃいけない今が
確かにここにある事

動き出した風に吹かれて
まわり始める風車
羽の色がひとつに融ける
ふたり繋ぐ絆になるから

冷たい雨に打たれ佇む
君は寂しげに笑った
幼い手では無力すぎた世界
もう 失くしたくはないよ

本当の気持ちから
目を背けたままで
大事な場所
守りきることなど出来はしないね

怖くない たとえ無限の闇が
行く手遮ったとしても
重ねあった心の強さ
確かに知っているから

そっと背中風に押されて
歩き始める僕たちは
迷いながらそれでも進む
君をもう二度と離さない

耳の奥残る声
遠ざかる記憶
あぁ 戻ることはかなわないけど
その先の朝信じて…行こう

忘れない たとえ痛む心が
すべて遮ったとしても
諦めたら変わらないよと
君が教えてくれたね

動き出した時を感じて
まわり始める風車
どうか風が止まないように
ふたり此処で空見上げている

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