阿部三登里

酔い語り – 阿部三登里

思い切る気で呑むものを
酔えば恋しい 人になる
初めて許した 湯の宿の
窓に夜通し 細雪 (ささめゆき)
想い出ほろほろ 夢ほろろ
想い出ほろほろ 夢ほろろ
お酒相手に 酔い語り

苦労 何度か させられた
すぐに顔出す 浮気ぐせ
いつでも上手に騙されて
露地の屋台で 仲直り
想い出ほろほろ 夢ほろろ
想い出ほろほろ 夢ほろろ
影に聞かせる 酔い語り

ひとり暮しと聞くたびに
女ごころが また揺れる
いまでも温もり覚えてる
借りた添い寝の腕まくら
想い出ほろほろ 夢ほろろ
想い出ほろほろ 夢ほろろ
なみだ芝居の 酔い語り

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