谷本知美

  • 灯り – 谷本知美

    人恋しさに 秋が哭(な)く風吹く都会(とかい)の 光の陰で私の人生 行きくれるあゝ 故郷に母ひとり帰れりゃ私も 灯りになれる帰れぬ私も 灯りがほしい もの哀しさは 冬日暮れ生きるの死ぬのと さわいだ末に都会(とかい)に住みつく しがみつくあゝ 故郷に母ひとり一緒に暮らせば 灯りも見える暮らせぬ理由(わけ)は 時代の故(せい)か 夢みせるよに 春の雨思い出捨てれば 身軽になれる都会(とかい)の幸せ …

  • なみだ駅 – 谷本知美

    別れのつらさを 知ってるように今にも泣きそな 曇り空ばかね ばかね あなたのことを笑って見送る はずなのに…この町に 母ひとり置いては行けない 北の駅 あなたの優しさ ぬくもりそっとおぼえておきます この胸にいいの いいの 私のことはあなたの夢まで 奪えない…手を握り 見つめ合い心は涙の 朝の駅 一緒に暮らせる 約束なんて忘れて下さい 忘れますつらい つらい 二人の心冷たく引き裂く ベルの音…追い…

  • 水茄子ブギ – 谷本知美

    茄子 茄子 茄子 茄子 水茄子 茄子(なすび)大阪泉州生まれですメタボじゃないわよ 自信があるわ触れて 触って 確かめてピカピカ ツルツル ツヤツヤなのよお化粧なしです スッピンよ畑のマドンナ 水茄子なすびそうよ あふれる 若さだわ 茄子 茄子 茄子 茄子 水茄子 茄子(なすび)大阪泉州生まれですはちきれそうです 食べ頃なのよ香る お色気 感じてよピチピチ プリプリ モテモテなのよ煮物に焼き物 お…

  • 想い出つゆ草 – 谷本知美

    愛の命の儚(はかな)さもろさいつしか心は すれちがい別れましょうか やり直そうかひとり旅路の 迷い道想い出つゆ草 咲いているなぜか恋しい 母の胸 「一度結んだ 絆の糸は大事になさいね いつまでも」嫁ぐ日母が 優しく言った言葉今でも 忘れない想い出つゆ草 咲いている遠い故郷が 浮かびます 憎さ愛しさ 行ったりきたりやっぱりあなたに 帰りたい涙の雨や 苦労の風に耐えて女は 花になる想い出つゆ草 咲いて…

  • 緑の風よ あなたに届け Part II – 谷本知美

    ふるさとをあとにする 汽車の窓から見渡す緑が 涙ににじむ遠くにあなたの 姿を見つけちぎれるほどに 手を振り返すさよならあなた 愛しい人よ緑の風よ あなたに届け 果てしなく広い大地に 夢を託して汗水流した 父と母ふるさとを離れて 淋しいけれどしたたる緑が 包んでくれる愛しいあなた お元気ですか緑の風よ あなたに届け 子供たちの歌う声は 森にこだます豊かな地球(ほし)に 生きるよろこびまだ見ぬ誰かに …

  • 約束の駅 – 谷本知美

    小さな駅には 人影もなく日暮れ淋しい 灯りがともる必ず戻る 約束したからきっと待ちます いついつまでも私を忘れて いないでしょうかあなたを見送(おく)った 約束の駅 一年たったら 荒波越えて渡り鳥さえ 戻って来るわ泣かずに待つと 約束したから泣きはしません これから先も待つだけ無駄ねと 噂の風が冷たく吹きます 約束の駅 二つに離れた 線路のように別れ別れの 運命(さだめ)でしょうかあの時ふたり 約…

  • 汐風(かぜ)の駅 – 谷本知美

    乗り継ぎ駅に 降り立てばかすかに聞こえる 波の音海峡越えても 逃(のが)れられない面影なぜに ついて来るひとりで生きると 決めたのにあなたに逢いたい あぁ 汐凪(かぜ)の駅 どんなに強く 結んでもいつしか解(ほど)ける 赤い糸唇ふるわせ 背中で泣いて別れの言葉 聞いた夜呼ばれた気がして 振り向けば涙がこぼれる あぁ 汐凪(かぜ)の駅 線路づたいに 戻ったらむかしのあなたに 逢えますか汽車待つホーム…

  • ビビッてたまるか – 谷本知美

    渡る世間の 大波小波受けて乗り出す 男船ビビッてたまるか たとえ嵐でも胸の弱気を 蹴飛ばして望みひとすじ まっしぐら ホレたハレたと 浮かれていたらすぐに船から 落とされるビビッてたまるか たとえ嵐でも人に見せるな 泣きっ面命まるごと まっしぐら 身体ずぶ濡れ 飛沫の花がいつか黄金の 花になるビビッてたまるか たとえ嵐でも風よ吹け吹け 雨よ降れ舵を明日に まっしぐら 人気の新着歌詞 花なら咲いて …

  • 歩の女房 – 谷本知美

    前に出るしか 能がないそんなあんたは 将棋の歩えやないか えやないか世渡り下手でも えやないか技なしだって えやないかとことん男を 張りなはれあんたにゃうちが ついている 風が吹いたら 飛ばされる木の葉みたいな 歩の運命えやないか えやないか王将でなくても えやないかごっつい「と金」で えやないかとことん男を 張りなはれあんたにゃうちが ついている 景気づけだよ ねぇあんたついでつがれる 夫婦酒え…

  • 人生行路 – 谷本知美

    駕籠(かご)に乗る奴 それ担(かつ)ぐ奴そいつの草鞋(わらじ)を つくる奴変わるもんかよ いつの世も負けてたまるか 人生行路汗でささえて 夢をとる 新品(さら)の畳も 叩けば埃(ほこり)怖れてどうなる 傷ひとつきっとあの娘(こ)を 振り向かすせくなあせるな 人生行路行けば日和(ひより)の 明日(あす)がある 見栄(みえ)や世間を 気にする奴の相手をしてれば 日が暮れる晴れの舞台を 目指す道待っちゃ…

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