西方裕之

男ごころ – 西方裕之

人に言えない 古傷は
生きてりゃ誰にも あるだろう
おまえがひとりと あゝ 決めたおれ
黙ってあとから ついて来い
離さない
離れない おまえを離さない

つらいときには 泣くがいい
遠慮はいらない おれの胸
おまえのためなら あゝ この命
賭けても悔いない 今日からは
離さない
離れない おまえを離さない

縁があるから 結ばれた
見えない運命に みちびかれ
おまえと連れ添う あゝ 人生は
咲くとき散るとき 一緒だよ
離さない
離れない おまえを離さない

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ふるさとのあいつ – 西方裕之

流れる雲が はこんで来たよ女房をもらうと あいつの便りみんな故郷 出て行く春においらは残ると 見送っていたやけにやけにあいつの 笑顔が浮かぶよあいつはとても 優

峠 – 西方裕之

弱音をはいたら だめですよいって励ます おまえと道連れに風の冷たさ 涙のにがさ登り下りの 人生峠越えてゆこうよ明日を信じて おまえと俺で苦労はかくごと 目で笑い

男なら~平成節~ – 西方裕之

男なら 男なら福沢諭吉の教えにそむき 人の上には人垣だらけ格差社会をぶちこわせ 男ならやってみな!男なら 男ならメールじゃ言えない本当の気持ち デジタル社会に毒

函館の女(ひと) – 西方裕之

はるばるきたぜ 函館へさかまく波を のりこえてあとは追うなと 云いながらうしろ姿で 泣いてた君をおもいだすたび 逢いたくてとてもがまんが できなかったよ函館山の

なみだ船 – 西方裕之

涙の終りの ひと滴(しずく)ゴムのかっぱに しみとおるどうせおいらは ヤン衆かもめ泣くな怨(うら)むな 北海の海に芽をふく 恋の花クルクル帆綱(ほづな)を 巻き

昔の名前で出ています – 西方裕之

京都にいるときゃ忍と呼ばれたの神戸じゃ渚と 名乗ったの横浜(はま)の酒場に戻ったその日からあなたがさがしてくれるのを待つわ昔の名前で 出ています忘れたことなど一

男の涙 – 西方裕之

おまえを一人で 死なせるものか死ぬときゃおれも 一緒だよ苦労ばっかり かけてきたばかな男の 目になみだあまえておくれよ むしゃぶりついて今夜はやけに 寒いなあ医

風雪ながれ旅 – 西方裕之

破れ単衣(ひとえ)に 三味線だけばよされ よされと 雪が降る泣きの十六 短かい指に息を吹きかけ 越えてきたアイヤー アイヤー津軽 八戸(はちのへ) 大湊(おおみ

蟹工船 – 西方裕之

蟹を網から むしりとる腕にしぶきの 牙が立つ船は木の葉だ 川崎舟だどうせ稼ぎは 知れてるがドッコイドッコイ 度胸は千両だ女子(あまこ)土くれ 青畳グッと生つば 

出世街道 – 西方裕之

やるぞみておれ 口には出さず腹におさめた 一途(いちず)な夢を曲げてなるかよ くじけちゃならぬどうせこの世は 一ぽんどっこ男のぞみを つらぬく時にゃ敵は百万 こ

涙を抱いた渡り鳥 – 西方裕之

ひと声ないては 旅から旅へくろうみやまの ほととぎす今日は淡路か 明日(あした)は佐渡か遠い都の 恋しさに濡らす袂(たもと)の はずかしさいいさ 涙を抱いた渡り

海の祈り – 西方裕之

果てしなき海の彼方に 水色のやすらぎを求めた友は 帰らない陸(おか)には住めない 依怙地(いこじ)な男が木の葉の船に つかまりながら蛙のように 歌っていると無線

薄羽かげろう – 西方裕之

宿の浴衣(ゆかた)の 藍染(あいぞめ)に触れればたちまち 罪になる脱いでも脱いでも あゝ わたし女です枕灯(まくらあか)りに 焦(こ)がれて痩(や)せた薄羽(う

水月 – 西方裕之

たとえあなたに愛されていても私ひとりの人ではないからいつも別れの予感におびえながら暮らしていたわ風の匂い忘れた都会(まち)で水に映った満月を眺めうしろ姿に涙をな

雨の奥飛騨路 – 西方裕之

啼いて飛び立つ 雷鳥の声もさびしい 山の駅逢う瀬せつなく いのちを燃やし今朝は別れて 行く人よいかないでいかないで 雨の奥飛騨路逢えばうれしい 人だけどつらい別

恋のあんぽんたん・昭和篇 – 西方裕之

恋のあんぽんたんヤングなあの娘にほの字だぜいかれポンチな あんぽんたん冗談はよし子さん合点承知の助同伴喫茶でAからBへ ウルトラCメトロに乗って レトロに決めて

日本列島やり直し音頭 – 西方裕之

日本も私も色々あって今年はさまざま やり直し白紙にもどして やり直しもの言いがついたら とり直し日本もね 私もね人生も仕事も やり直し日本列島 明るい明日(あす

君を信じて – 西方裕之

待っていますと くちびるがうごいた列車の ガラス越しふるさと離れて もう二年君を 君を 信じていればこそかならず迎えに 帰るからふたりみつめた 目の中に心と心が

おんな川 – 西方裕之

情どれほど 通わせたってつらい別れを つれてくる逢えば短かいあなた あなた あなたかよい舟繋ぎとめたい もう一晩(いちや)あ…流す涙の おんな川命こがして 抱か

ふるさと日和 – 西方裕之

駅を降りたら 潮風が迎えてくれた この俺をあれから何年 すぎたやらふるさとなまりの 懐かしさいいもんだ いいもんだ笑顔が嬉しい ふるさと日和一度離れて よく分か

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