稲垣潤一

時を越えて – 稲垣潤一

もしも強い雨が
傷を刻むように
あなたを濡らす時は
傘になりより添う

もしも深い闇が
涙誘うように
あなたを包む時は
ひとすじの灯りになろう

抱くことが
ああ、僕の証だった
いまはただ想う
みつめつづけたいと

生命の Ah…輝き
あなたは持ちつづけよ
きっと Ah…時の河で
僕が守りつづけたい

もしも荒ぶ風が
明日をさらうように
あなたを叩く時は
森になりより添う

もしも長い夜が
過去を映すように
あなたを揺らす時は
炎えあがる焔になろう

抱くことが
ああ、僕の証だった
いまはただ想う
みつめつづけたいと

禍に涼され
あなたが苦しむなら
きっと Ah…時を越えて
僕が辿り着こう

生命の Ah…輝き
あなたは持ちつづけよ
きっと Ah…時の河で
僕が守りつづけたい

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