真木柚布子

涙化粧 – 真木柚布子

手鏡に涙 隠して
夜の化粧 口紅をさす 口紅をさす
信じても 逢う瀬短かい いで湯妻
この髪 この指 この爪までも
みんな愛して 欲しいのよ

奇麗だと 言葉 やさしく
着物姿を 褒められたいの 褒められたいの
盃に 想い
溢れる こゝろ酒
その顔 その声 その手の癖を
忘れたくない 私です

弱虫の 涙 ほくろが
みんな知ってる 私の運命 私の運命
命なら 迷うことなく あずけます
この頬 この肌 このほくろまで
好きなあなたの ものですよ

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いのち花 – 真木柚布子

愛されすぎたら 別れが恐い側に死ぬまで あなたといたい恋はくれない いのち花花になれなれ 男と女燃えて咲くのが 運命ならやさしくされたら 抱かれていたい夜の深さ

大阪マンボ – 真木柚布子

マンボ マンボ 大阪マンボ アハハン夢まで酔わせて 薔薇のくちづけあんた 極楽トンボ その気 あるやら ないやらうちの 気持ちも 知らずに泣かせてばっかり好きや

冬桜 – 真木柚布子

肩寄せあっても 寒いのにわたしの相手は お酒だけ咲いて淋しい 冬桜あんたが欲しいと ひとり言つぶやく女の みれんが あ…しみるひとりの男に 惚れ抜いて預けた命に

あかね空 – 真木柚布子

まぶた閉じれば ふるさとがおもいで連れて 見えてくる春は桜の 花ふぶき夏は七夕 蝉しぐれ帰ろうか 帰ろうか呼んでいるよな あかね空帰ろうか 帰ろうか今夜は夢で 

しあわせ一輪 – 真木柚布子

思い通りに いくのなら苦労はしません ねぇあなた涙 笑いも 五分と五分肩の積荷も 五分と五分せめてふたりで 肩寄せてしあわせェ~一輪 咲かせたいうしろ向いたら 

えにし川 – 真木柚布子

情ほしさに 涙をしぼるしぼる涙が 又からむ心束ねた 結び目がにじんでほどける 水たまり何故に渡れぬ えにし川男らしさの 器に惚れてついてきたのも 夢のあと女ごこ

紫のマンボ – 真木柚布子

眠れないから 踊りましょう夜明けが来れば お別れなのこわれた夢の かけら集めつなぎ合わせれば ステンドグラス女の吐息は 赤燃え尽きるまで 燃えて男の吐息は 青淋

花びらひとつ – 真木柚布子

川面に浮かんだ 花びらひとつ私の哀しみ はこんでおくれ恋した 心は何故なの ざわめくおしえて欲しい……あの人の胸の中に 私だけ居て欲しいの何も答えないまま 川は

大阪ドドンパ – 真木柚布子

惚れて 本気で 惚れて泣いて 朝まで 泣いてどうせ ひろった 恋や橋の上から ほかしたろ街のネオンが 雨ににじめばいつもあんたを 想い出すけど浪花のおんなや う

根なし草 – 真木柚布子

おまえ痩せたと この肩抱いてふっと淋しい 顔するあなたふたりぼっちの 根なし草今日の苦労は お酒で忘れ聞かせて下さい あ々 夫婦うたあなた飲みほす お湯割りグラ

歌謡芝居 九段の母 – 真木柚布子

上野駅から 九段までかってしらない じれったさ杖(つえ)をたよりに 一日がかりせがれきたぞや 会いにきた空をつくよな 大鳥居(おおとりい)こんな立派な おやしろ

さくら月夜 – 真木柚布子

あの人 吉野(よしの)の 千本桜(せんぼんざくら)姿よけれど チョイト 木が多いその気ありそで なさそうで女心を ユラリともてあそぶエェ…お月さん お月さん エ

雨の思案橋 – 真木柚布子

夜の丸山 紅(あか)い灯(ひ)ゆれておんな泣かせの 雨が降る手摺(てす)りにもたれて ため息ついて来ないあなたを 待ちわびる行(ゆ)こか戻ろか 思案橋どうする 

星空のタンゴ – 真木柚布子

好きよ…どこか…狡いあなたが好きよ…なぜか…こんなにも好きよ…たとえ…散りゆくだけの情熱の 薔薇でもいいの今日と明日が 出逢う時きらめくこの愛こそすべて抱きしめ

高瀬川 – 真木柚布子

息をはずませ 裳裾(もすそ)を乱し駆けて来ました 逢いたくて泣いても やせても つらくてもあなた あなた いいのですくぐる格子戸 奥座敷雨の木屋町 高瀬川忍ぶふ

ほたる草 – 真木柚布子

翔んでください 大きな空を夢の灯ともす あなたは螢どうぞ戻って 疲れたときはほたる草 ほたる草 ああ帰りを待って…支度してます 露の酒いいのたまには 息抜きして

お梅哀歌 – 真木柚布子

雪が舞い散る 浜町河岸をつらい運命が 通せんぼ欺すつもりは なかったけれど恋の未練が 夜叉にするお梅 血染めの 蛇の目傘巳之さん堪忍しておくれー最初から欺すつも

北の浜唄 – 真木柚布子

涙も別れも 知りぬいたはぐれ鴎が 飛ぶ港南部鉄瓶(なんぶてつびん) 立つ湯気(ゆげ)に情けがからむ 浜酒場男と女が 酔いしれて古びたラジオが 恋唄流す波がザンブ

美唄の風 – 真木柚布子

人生は 涙と笑顔の 繰りかえしつまずいて 転(ころ)んだり 迷子(まいご)になったりだけど泣かない くじけない心には 愛がある 歌がある緑の大地に 渡る風が涙を

大阪ブギウギ – 真木柚布子

あんな男は くれてやるうちは泣かへん 負けへんで七色ネオンが 道頓堀の川面で揺れてる 踊ってる大阪ブギウギ ブギウギ歌えば明日(あした)は明日(あした)の 風が

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