粉雪舞い散るこの町後にして
始発の列車は冷たく走ります
あなたの事は忘れます
さよならと何度も書く
ガラス窓
私は今旅へ誰にも知らせずに
涙を一緒に連れて
北風冷たいこの町後にして
吹雪の中を悲しみ走ります
失くしたものはもういいの
さよならともう一度云って
忘れます
私は今ひとり 心をいやすため
涙と一緒に行くの
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君はまだ青い 青い木の実だから枝を はなれてはいけないあのひとはいつも そんな言葉を残して行く くちづけもしないで制服の胸に吹く風よりもその方が私にはつらいのに
馬車にのってきてほしい 今度あえる朝夢の中いつもいつも あなたいじわるよもしかしたら問題は 愛の予感なのあなただけまってる 胸がふるえるの子馬の鈴さえはずむのよ
去年の日記の終りごろ十日も続けて白いまま時々涙のしみのあとやインクのにじみ残るだけ私にとって悲し過ぎる日記も書けない事でした死にたいなんかと書き並べその字を上か
あなたの歩みが止まる 日ぐれの散歩道つないだ手と手を強く 握りしめる二人身体中にしみてくるわ あなたの温もりが目まいさえも感じながら くちづけを待つのよ私は一つ
胸の中の悩み誰がきいてくれるでしょうなぜか昨日までの私じゃない気がする無邪気に甘えることなど出来ないくちづけされたその時めざめたおそれ感じている私は変る変るそれ
よろしく はじめまして こんな私ですあなたに逢えて とてもうれしい前からあなたのこと 知っていました誘われたのが 信じられないそんなに見つめないで 何か話して私
恋の学校先生もお母さんもだあれも教えてくれなかった風に聞いたわけでも 花に教わったわけでも ないのに女の子は みな いつのまにか ひとりで覚えてしまうのこの指は
やさしすぎるあなたが ちょっとだけもの足りなくてひとり遠く来たけれど 春の海は人影もない聞こえるでしょう潮騒が かもめが一羽あそぶ迷子になってしまう あなたが欲
泣いているのじゃないわ空の青さが目にしみただけすてましょう指切りも約束も人はみな別れを知って大人になっていくものねしばらくは淋しいけれどきっとわたしきれいになる
明日も 愛して下さいますか今は それが気がかりですはじめての口づけはとても 突然過ぎて眠るのがこわいかがみ見るのが こわいこんな気持は 始めてだから明日も愛して
私の耳もとに くちびる寄せないで悪いひとね いじわるね なぜだか泣けちゃうのあなたのその背中 小指でたどる時たしかめたい もう一度 くちづけ欲しくなる生まれたま
ちっちゃな少年が夕陽に向って言いました明日は 何をして遊ぼうかなまた 友だちのところに行こうかなそれとも シロと海に行こうかなこんなひとりごとを言っていた少年を
24時間あと12時間せめて6時間時が伸びてくれたらあなたといる時間が1時間あと1時間せめて30分伸びてくれたら1分せめて1分手を握っていて下さい1分せめて1分私
ぼんやりと窓の外を見ている時ふと気がつくと私はもうそこにはいない今の世界の形をぬけだし明るい世界であそんでいます今が不幸なのではありません今が幸せすぎるのです今
いつも私とちがった事を言うそしていつもけんかになるあの子と私はおかしな友達同志けんかをしても次の日にはもう知らん顔だから私も忘れたふりをするそしたらいつものあの
うーん…どこが悪いんだろうエート…そうだ 目がいけないんだあいつの目はもっと「ギョロッ」としていてちょっと充血ぎみ私達が内職でもしてないかとあの目で教室中隅から
大きなまどのある部屋はほしくなかったのですただ私は 屋根の上の星が見えるまどがほしかったのですフッカフッカのベットなんてほしくなかったのですただ私は 小さな小さ
高校一年って なんだろう大人というにはまだ 早すぎるし子供と呼ぶにはもう 淋しいし年令のない頃…高校一年って なんだろう制服だけではもう ものたりないし口紅つけ
喫茶店に入ってコーヒー飲むには 勇気がなくてそれでいてレストランにまで入ってコーヒーだけ飲むには 気がひけてせっかく 重いカバン下げてひとりでここまで 歩いてき
あなたは覚えているかしら私の20才のバースディバイトで買ったとてれながら銀の指輪をくれたわいつもいつも 夢みていた白いドレス すみれのブーケおめでとうの拍手の中