手嶌葵

想秋ノート – 手嶌葵

あれは19 夏の終わり
初めての恋 終わった夜
オレンジ色のコート脱ぎ捨て
黒いコートに心を包んだ

ひとりが似合う それでいいわ
甘い恋などいらない
恋に破れて 初めて知った
秋色の空  その深さを

悲しみの色 喜びの色
燃える想いに 揺れてる
このまま遠く 空の果てまで
一人旅する女でいたい

それから10年  冬の終わり
暖炉に燃える 赤い火を見てる
窓の外は 木枯らしの音
凍えた空を見上げるあなた

大きな手の平 その温もり
なぜか寂しさ 滲んだ笑顔
瞳の中に 小さな光
このまま二人 生きてみたい

それぞれの愛 幸せを
ともに抱きしめ生きるため
瞳の中に 小さな光
このまま二人 生きてみたい

瞳の中に 小さな光
このまま二人 生きてみたい

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