市川由紀乃

  • どうぞこのまま – 市川由紀乃

    この確かな 時間だけが今の二人に 与えられた唯一の あかしなのです ふれあうことの喜びをあなたの ぬくもりに感じてそうして 生きているのです くもりガラスを 伝わる雨のしずくのようにただひとすじに ただひとすじにただひたむきに それは ばかげたあこがれか気まぐれな 恋だとしても雨は きっと 降り続く くもりガラスを たたく雨の音 かぞえながらどうぞこのまま どうぞこのままどうぞやまないで さよなら…

  • 魂のルフラン – 市川由紀乃

    私に還(かえ)りなさい 記憶をたどり優しさと夢の水源(みなもと)へもいちど星にひかれ 生まれるために魂のルフラン 蒼い影につつまれた素肌が時のなかで 静かにふるえてる命の行方を問いかけるように指先は私をもとめる抱きしめてた運命のあなたは 季節に咲く まるではかない花希望のにおいを胸に残して散り急ぐ あざやかな姿で私に還りなさい 生まれる前にあなたが過ごした大地へとこの腕(て)に還りなさい めぐり逢…

  • 命あたえて – 市川由紀乃

    はなれていました 長いことおんなひとり寝(ね) 眠られず息ずく乳房 抱きしめながらなおさら寂しい わたしの愛に誰か誰か 誰かおねがい 命あたえて 忘れてしまったわけじゃない愛のぬくもり 欲しいけど体が燃える 心が冷える傷つきすぎた わたしの愛に誰か誰か 誰かおねがい 命あたえて はなれていました 長いこと声をこらえる よろこびにとろけるほどの よろこびに身悶えしたい わたしの愛に誰か誰か 誰かおね…

  • 名前 – 市川由紀乃

    帰してください気持ちがないならここから先はもう戻れはしません ふれれば指の先ひとりが辛くなる逢いたくなる理由(わけ)に気づいているでしょう 夜風は答えを 急かすのに月は見てるだけ お願い 名前を呼んでくれますか好きだと言わずにいられるわけがない わかってくださいこぼれた涙を悲しいわけじゃない心の階(きざはし) 見えない糸をただ手繰れば届くはず言葉を探すから迷子になるんです 二人で答えに 近づけば道…

  • シルエット・ロマンス – 市川由紀乃

    恋する女は夢見たがりのいつもヒロイン つかの間の鏡に向かってアイペンシルの色を並べて迷うだけ窓辺の憂い顔は装う女心茜色のシルエット ああ あなたに恋心ぬすまれてもっとロマンス 私に仕掛けてきてああ あなたに恋模様染められてもっとロマンス ときめきを止めないで あなたのくちびる 首すじかすめ私の声もかすれてた無意識にイヤリング気づいたらはずしてた重なりあう シルエット ああ 抱きしめて 身動き出来な…

  • みだれ髪 – 市川由紀乃

    髪のみだれに 手をやれば赤い蹴出しが 風に舞う憎や 恋しや 塩屋の岬投げて届かぬ 想いの糸が胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを祈る女の 性(さが)かなし辛らや 重たや わが恋ながら沖の瀬をゆく 底曳き網の舟にのせたい この片情け 春は二重に 巻いた帯三重に巻いても 余る秋暗や 涯てなや 塩屋の岬見えぬ心を 照らしておくれひとりぼっちに しないでおくれ 人気の新着歌詞 花乱舞 …

  • 津軽恋女 – 市川由紀乃

    津軽の海よ竜飛岬は 吹雪に凍えるよ日毎夜毎 海鳴りばかり愚図る女の 泣く声か津軽の女よ別れうたひとつ くちずさむにごり酒に想い出浮かべかじかむこころの 空を見る 降りつもる雪 雪 雪 また雪よ津軽には七つの 雪が降るとかこな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪みず雪 かた雪 春待つ氷雪 津軽の女よ枕乱して 引き込む恋女愛に生きて夢に生きて白いかげろう 空に舞う津軽の女よねぶた祭りの ゆきずり たわむれか過…

  • 亜麻色の髪の乙女 – 市川由紀乃

    亜麻色の長い髪を風がやさしくつつむ乙女は胸に白い花束を羽のように 丘をくだりやさしい彼のもとへ明るい歌声は恋をしてるから 亜麻色の長い髪を風がやさしくつつむ乙女は胸に白い花束を羽のように 丘をくだりやさしい彼のもとへ明るい歌声は恋をしてるから バラ色のほほえみ 青い空幸せな二人はよりそう亜麻色の長い髪を風がやさしくつつむ乙女は羽のように 丘をくだる彼のもとへ バラ色のほほえみ 青い空幸せな二人はよ…

  • 泣き虫ワルツ – 市川由紀乃

    泣き虫夜雨(よさめ)は いつまで降るの季節の変わり目 衣替えの頃書いてまた消す 出せない手紙心は過去(むかし)に 切れたのに涙がほろり ほろほろほろりあなたは憎い人 どこかでわたしを 見かけた時もやさしい言葉は 二度とかけないで折れてしまうの 女の意地が弱さがこぼれて くじけそう捨てられないの しおれたままのあなたの忘れ傘 泣き虫ワルツの 雨音しみる踊りの相手は 壁に映る影雨があがれば またやりな…

  • 石狩ルーラン十六番地 – 市川由紀乃

    石狩ルーラン十六番地ゆき雲 汐(しお)鳴り 啼(な)き交(か)う鴎あなたが最後に みつめたはずの景色をぽつんと みつめていますあなたどうして 「あなたどうして」わたし残して 風になったの 風になったの 風花 旅空 棄てられ番屋やぶれた硝子戸 霧笛がゆするあなたが最後に くれた絵はがきたよりに来ました 最果ての町淋しすぎます 「淋しすぎます」あなた追いかけ 風になりたい 風になりたい 黄昏 指笛 厚…

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